夏子さん主演のドラマ『アイゾウ 警視庁心理分析捜査班』の続編が連続ドラマになってかえってきました。
アイゾウ1話のゲストキャストは、秋元才加さんと波岡一喜さん。被害者である黒田花奈の夫と、その不倫相手の役となっております。
アイゾウというタイトルは、警視庁心理分析捜査班が、愛憎から起きた事件”愛憎事件”を扱う事からついたもの。いかにもフィクション的なイメージを持ちますが、実はアイゾウは実際に起こった事件をモチーフに制作されているドラマとなります。
この記事では、アイゾウの原作ともいえる実話とは、どんな事件だったのかについてまとめてみようと思います。
アイゾウがスペシャルドラマで帰ってきます!
ドラマ『アイゾウ 警視庁心理分析捜査班』キャスト紹介
『アイゾウ 警視庁心理分析捜査班』メインキャスト(登場人物)
- 安座間霧子(夏子) 「警視庁心理分析捜査班」通称“アイゾウ課”刑事
- 久世麟太郞(津田寛治) 捜査一課 ベテラン刑事
- 三好慧(水石亜飛夢) 捜査一課 新米刑事
- 村瀬警視正 安座間がストーカーしていたという上司
『アイゾウ 警視庁心理分析捜査班』1、2話ゲストキャスト
- 魚益清香(秋元才加)
- 黒田壮太(波岡一喜)
『アイゾウ 警視庁心理分析捜査班』1話あらすじ
自宅で黒田花奈という女性が殺害されました。「警視庁心理分析捜査班」通称“アイゾウ課”の安座間霧子(夏子)と捜査一課の久世麟太郞(津田寛治)、三好慧(水石亜飛夢)は、被害者の夫 黒田壮太(波岡一喜)から話を聞きます。
あまりにも当日の様子を理路整然と語る壮太にたいし、常習的に嘘をついているとみやぶった安座間。壮太には不倫相手がいたため、日常的に妻に対し嘘をついていたのでした。
花奈の殺害された時間に、壮太は魚益清香(秋元才加)といたことを話します。安座間が清香に会ってみると、もう壮太との関係を秘密にしなくて良いんですねなどと、嬉しそうに語り始めました。
清香といたことにより、壮太のアリバイは証明されたものの、清香のアリバイとは完ぺきとは言えないものでした。そんな清香でしたが、なんと花奈の葬儀中に乗り込んでいき、壮太にキスをするという、信じられないような行動をとります。
また、壮太が自宅に帰ると、家の中に入り込んだ清香と娘のつむぎが仲良くケーキを食べようとしていました…。
ドラマ『アイゾウ』1・2話の原作も言える実話はどんな事件?
ドラマ『アイゾウ』1・2話のベースとなっている実話は
キャロライン・ウォーマス事件(キャロリン・ウォーマス事件)
になります。
キャロリン・ウォーマスは1964年1月8日生まれで、現在58歳。2019年6月17日に脳腫瘍の手術をうけるためもあり、仮釈放されています。
キャロリン・ウォーマスの生い立ち
キャロリン・ウォーマス事件が起きたのは1989年。当時、キャロリン・ウォーマスは28歳で、元小学校教師でした。
キャロリン・ウォーマスはたいへん裕福な家に生まれ育っています。しかし、キャロリンが生まれた時、両親はすでに不仲になっており、8歳の時に離婚します。
親権争いの結果、母親がキャロリンの親権を得ます。にもかかわらず、母親は再婚するなり、キャロリンの親権を放棄してしまったのでした。
キャロリン・ウォーマスの歪んだ性格
大学生になったキャロリン・ウォーマスには恋人が出来ますが、恋人に対し異常な行動を示し始めます。押しかけ、待ち伏せといったストーカー行為をはじめ、妊娠したなどと嘘を広めたりするキャロリン・ウォーマスに、恋人たちの心はすぐに離れてしまいました。
接近禁止命令を下されたこともあるキャロリン・ウォーマスでしたが、頭は良かった彼女は、ミシガン大学で心理学の学位を取得し卒業。その後、コロンビア大学では、初等教育の修士号を取得しています。
1987年9月、キャロリン・ウォーマスはニューヨークで人気の地区、スカーズデールのグリーンビル小学校に就職しました。
キャロリン・ウォーマス事件
グリーンビル小学校で、キャロリン・ウォーマスは同僚のポール・ソロモンと不倫関係になります。ポール・ソロモンには、妻のベティ・ジャンヌ、娘のクリスタンがいました。
1989年1月15 日、事件は起こります。ベティ・ジャンヌは頭部をピストルで殴られており、背中と足を9回も撃たれた状態で、夫のソロモンにより発見されました。
キャロリン・ウォーマスとの不倫が発覚し、警察はソロモンを疑いますが、証拠がなく逮捕出来ないまま、ベティ・ジャンヌの葬儀が行われることに。葬儀の場へやってきたキャロリン・ウォーマスは、ソロモンにキスをします。この後、キャロリンは精神科に入院することとなりました。
ソロモンはキャロリンの異常な行動に嫌気がさし、彼女の入院中に別の恋人と海外旅行へとでかけます。ソロモンの裏切りを知り激怒したキャロリンは、ソロモンを海外にまで追いかけていったりもしていました。
一方で、警察の捜査は進んでおり、殺害に使われた弾薬がリーサ・カッタイという女性により購入されていたことを突き止めます。リーサ・カッタイは、店に行った事もないし、弾薬を買ってもいないと証言。
弾薬購入時に使用された運転免許証は、キャロリン・ウォーマスがリーサ・カッタイと働いていた時期に、紛失または盗難にあっていたことがわかりました。
これらの証拠がそろったことにより、キャロリン・ウォーマスは逮捕されたのでした。
キャロリン・ウォーマス事件はすでに映画化
キャロリン・ウォーマス事件はアイゾウ以前に、マイケルダグラス主演の映画「危険な情事」というタイトルで映画化されています。
浮気や不倫の恐ろしさをかみしめた人々のレビューは2000件を超えており、それを読むだけでも面白いです。人間、誰でも魔が差すということはありますが、ここまでの代償を払うくらいなら、安易に浮気や不倫はしないほうがいいなぁと実感するのでありました。
ドラマ『アイゾウ』1・2話の感想
キャロリン・ウォーマス=魚益清香(秋元才加)
ポール・ソロモン=黒田壮太(波岡一喜)
ということですね。
ウォーマスを魚益にしている時点で、犯人確定です(笑)
キャロリン・ウォーマスは美人なので、次々と恋人をつくることはできるのですが、幼少期のトラウマがあるせいなのでしょうか…健全な関係を築くことは難しかったようです。
キャロリンは判決後に、自分が無実であると訴えた後
「私が罪を犯しているとしたら、ポール・ソロモンのついた嘘や約束を信じた愚かさです」
というようなことを言っています。
生い立ちを理由にして犯罪を正当化することはできません。
けれど、お金や美貌、頭脳に恵まれていたはずのキャロリン・ウォーマスが、これほどまでに歪んでしまった原因は、親の愛に飢えていた結果のように思えてなりませんね。