「家の不用品を何でも買い取ります。Tシャツ1枚でも伺います」
この手の電話を受けたことがありませんか?我が家にも、しつこく電話がかかかってきて、嫌になることがあります。
先日は、実家の母が
終活してるんだけど、着物を処分するのに来てもらおうと思ったのよ
などと言うので、びっくり!そんな私も最初に電話を受けた時は
わざわざ家に買取に来てくれるなんて、お得かもしれない…
と思ったので人の事は言えません。あまりにうまい話なので怪しく感じ、調べたところ、やはり詐欺まがいの商法とわかりました。
同じような体験をしている方、しつこい電話の断り方がわからず困っている方のために、トラブルなく安全に撃退する方法などを解説しています。
押し買い電話をかけてきた人に聞いてみた!
冷静になって考えると、古ぼけたTシャツ1枚ごときを、わざわざガソリン代を使ってまで引き取りに来るなんて、どう考えても怪しいですよね?
「ただより高いものはない」という言葉もあります。不自然にお得な話がきたら、「なぜ?」と疑ってみるのが大事かもしれません。
そもそも、利用したこともないリサイクルショップが、我が家の電話番号をどこで知って、しつこく電話をかけてくるのか?とても気になります。『誰かが名簿を売ったのかな?』と想像し、モヤモヤしてしまいました。
そこで、実際に勧誘してきた人に疑問をぶつけてみることに。どうやって電話をかけているか判明しました!
今回は、その経緯をすべてお話いたします。
※記事の大量コピーが増えています。コピー記事を見つけた場合は対応させていただきます
しつこい『押し買い』電話番号は何故バレる?
『押し買い』業者が電話をかけてくる仕組み
まず、うちでは電話を受けた時、先に「〇〇です」と名乗らないようにしています。マナー違反かもしれませんが、迷惑電話対策と割り切っています。
かけている相手の名前がわかっていたら「〇〇様のお宅でしょうか?」と、まず言いますよね?そこが勧誘の電話かどうかの、最初の判断基準になります。
問いかけがなかったので、すかさず「どちらにおかけですか?」と質問してみました。
すると
わたくし、八王子市の担当でして、電話番号の下4桁を順番に電話させていただいております。
ですから、個人情報などが洩れていると言うことはございません。
とのこと。
電話番号がバレているわけではなく、次々と番号順にかけているだけということが判明しました。
リサイクルショップからの電話勧誘は、時期が重なることも多く、連日かかってくることがあります。
2日連続リサイクルショップから電話が来たこともあって「昨日お断りしたはずですよね?」と聞いたところ「昨日はおかけしてません」と言われたことがありました。
あんまりしつこいので【カモリスト※】にでも掲載されてしまった?!と疑ったこともあったのですが、偶然違う業者からの電話が重なったのでしょう。
『押し買い』の電話が、しつこくかかってくる理由は、様々な業者が同じ手法で電話してきてるからだと思われます。
最初から断るつもりでいるので、業者名を覚えようとすらしませんでしたが、メモしておくのも何かあった時のリスク回避になるかもしれません。
『押し買い』とは何?その手法を解説
『押し買い』という言葉は、簡単に言うと「押し売り」の反対を意味しています。
つまり、買取を強制するということですね。
【押し買いの手法】
- 電話による勧誘をしてきて、買取の予約をとりつける
- 自宅へ訪問
- うまく貴金属などの査定へ持ち込む
- 相場より安い金額で買い取る
これが押し買いの手法です。
また、女性の一人暮らしやお年寄りを狙い、脅迫まがいのことをするケースも。近年増えている犯罪になります。
【押し買い】被害の実体験
ブログ友だちのleavesさんから、聞いた実際の被害体験をご紹介いたします。
押し買いされたことある!
最初は分からないから来てもらったんだけど「なんでも買い取りします」と言っておきながら、買い取らなかったのがあった。
だから、玄関まで出したのにまたタンスにしまうという二度手間だった。
leavesさんはお仕事が忙しい方。「なんでも買い取ります」と言われたら、来てもらいたくなってしまう気持ちはよくわかります。
金銭的な被害が出ていなくても【家の中の様子が知られてしまう】といったリスクも考えなくてはなりません。
【不用品買取】トラブルなし!安全な撃退法を解説
では、不用品買取の電話がかかってきた場合、どのように断るのが良いのでしょうか?何も答えずに電話を切ってしまっても、実はあまり問題はありません。
ただ、電話の相手が何者かわかってないと
恨みを買ったりするのでは?
と不安になったりもしますよね。
お子さんや若い女性であれば、「親は留守です」と答えるのも一つの手です。ただ、この対応だと、また電話がくることが多いですし、しつこく何時に電話をすればよいのか聞かれることも。
そこで、リサイクル業者に対する不用品買取をトラブルなく撃退する方法を考えて、今回実践してみました。
実は私、リサイクルショップで働いているので、不用品は全て自分のお店に持って行くんです
こういうと、業者は実にあっさりと電話を切りますし、同じ業者から何度も電話をうけることがなくなりました。3回ほど試してみましたが、すぐに電話を切ることが可能です。
※この記事作成後も何度か電話がかかってきましたが、全てこの方法で撃退し、トラブルも全くありません。
本当にリサイクルショップで働いているかを調べることはできないですし、同業者にそれ以上「押し買い」することが出来ない、簡単で安全な断り方です。
応用編としては
うちの子はリサイクルショップにつとめてるんで、全部たのんでるんですよ
こういえば、家族とつながっているとアピールにもなりますよね。
押し買いの電話をかけてくるのは女性が多く、対応も丁寧なので、騙されてしまう人がいるのもわかる気がしました。寂しいお年寄りの一人暮らしで、終活などをしていたら、お願いしたくなる気持ちも理解できます。
押し買いの電話をかけているのは誰?詐欺師なの?
では、押し買いの電話をかけているのは誰なのか?について説明します。
電話をかけているのは詐欺師などではなく、業者に大量に雇われたパートさんの可能性が高いです。
私が登録しているクラウドソーシングサービスBizseek では、電話営業(テレアポ)の仕事が、何件も登録されています。つまり、感じの良い女性=社員さんではないケースもたくさんあるということです。
お仕事を受けた方はマニュアルにしたがって、電話をするのみ。簡単に稼げるので人気のお仕事となっています。
長引く不況の日本…あの手この手をつかって人を騙す詐欺手法が増えています。気をつけたいものですね。
面倒でも不用品は、身元のはっきりした業者に、自分からお願いした方が安心だと思いました。
※個人の感想です
押し買い記事へのご指摘を掲載(追記)
記事を読んでいただいたK様から、以下のようなご指摘をいただきました。
『リサイクルショップの電話勧誘が全て「押し買い」という表現は、おかしいと思います。
古物商や、特定商取引商法で、電話勧誘は違法ではありません。
強引な買取や、窃盗は犯罪ですが、アウトバウンドで真面目に仕事をしている会社もあります。
予測でこういった記事を書く事で迷惑する人もいます。
最悪の場合、営業妨害になるのではないでしょうか?
削除もしくは修正が必要だと思います。』
確かに電話勧誘自体は違法ではなく、全ての勧誘が押し買いではないということはわかりました。ただし、電話勧誘販売に対する規制の再勧誘の禁止(法第17条)などを守っていない業者が多いことも確かなのです。
私は法律の専門家ではないので、詳細については特定商取引法ガイドに掲載された電話勧誘にかんする項目をご覧になってください。また突然、全く知らない企業から、いきなり電話を受ける消費者側としては
「どの電話勧誘が真面目な仕事をしている会社からのものかは、わからない」
という現実があります。悪徳な業者がいるのも事実であり、被害に合わないための対応策として
「世の中によく知られている企業」を利用する方がより安全だと判断せざるを得ない
という考えに至りました。これはあくまでも、私個人の判断であることを付け加えておきます
さらには、「勧誘+電話」で検索すると、このようにマイナスの関連キーワードが出てきます。これは多くの人が「勧誘電話+〇〇」で検索した結果でもあります。
中古品のリサイクルそのものは、エコロジーの観点からも必要ですし、重要な事業であることは間違いありません。
しかし、貴重なお金や時間を使って、電話での営業をかけても「迷惑」だと思われてしまってはもったいないですし、お互いのためにならない気がします。別のアプローチの仕方も企業側には検討してもらえると助かります。
真面目に仕事をなさっている会社の営業妨害をするつもりは全くありませんので、K様からいただいたメールは、そのままの形で追記させていただきました。貴重なご意見ありがとうございました。
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