2023年春に、井口理さん(King Gnu)主演の映画【ひとりぼっちじゃない】が公開されます。
監督と脚本は【ひとりぼっちじゃない】の原作者である伊藤ちひろさんが手がけるので、公開前に原作が面白いか、つまらないかを確かめてみました。
結論を言ってしまうと
原作の【ひとりぼっちじゃない】は、面白い作品ではありません。
かと言ってつまらないわけでもないんです。
何と言うか、全体として気持ち悪い(笑)
井口理さんが演じる歯科医 ススメが書き綴った日記そのものが【ひとりぼっちじゃない】という作品になっています。
ススメは自分の事を何の変哲もない人間と思っていますが、読者側からすると「何の変哲もない人間が、こんなことばっか考えてるなら、世の中恐ろしくてしかたないわいっ!」と言いたくなります。
映画【ひとりぼっちじゃない】の公式には
不器用なススメの、ナナメでまっすぐな、純愛と狂気の物語が人々の心を揺さぶる。
と書かれており、感動の映画にもとれそうですが、原作を読んだ限りでは「これが純愛?なら、いらない」と思えるくらいには気持ち悪かったです。
そういう意味では、めちゃくちゃ心揺さぶられました。
ただ、最初に読んだ時の感想と、2度目に読んだ時の感想がガラリと変わる不思議さが【ひとりぼっちじゃない】にはあります。
「薄気味悪い奴」と思っていたススメが、読了後にぐっと身近になるからだと思います。
原作のあらすじネタバレを知った上で、映画との違いを楽しみたい人は、どうぞ最後までお読みください。
映画【ひとりぼっちじゃない】キャスト紹介
- ススメ(井口理)
- 宮子(馬場ふみか)
- 蓉子(河合優実)
相島一之、高良健吾、浅香航大、長塚健斗 (WONK)、じろう(シソンヌ) 、盛隆二、森下 創、千葉雅子、峯村リエ
原作【ひとりぼっちじゃない】登場人物
- ススメ 歯科医師 人とコミュニケーションをうまくとれない 36歳~40歳
- 川西舞華 歯科助手のバイト 人気者
- 青井篤史 ススメの同僚
- 松坂宮子 ハーブやアロマの店 ハーモニアス店主
- 蓉子(ヨウちゃん) 宮子の友人でススメ行きつけのスーパーららら勤務
- ケンちゃん ススメの友人
- 原口 歯科医師
- 郡司 歯科衛生士
- 田端 歯科衛生士
- 山根 歯科衛生士
- 小山田 歯科助手
- 垣内 歯科助手 歯科衛生士を目指すバイト
- 星川 受付 院長の不倫相手?
- 北 受付
- 朋子 ススメの母の同居人(パートナー?)
- 寿々音 ススメの元彼女
- 岩槻慎三 原口の後任の医師 元中学教諭
映画【ひとりぼっちじゃない】原作あらすじネタバレ
ススメ(井口理)の日記 1年目(5月~12月)あらすじネタバレ
<5月13日> 歯科医師のススメ(井口理)は新しい日記を綴り始めます。
その日、ススメの勤める歯科医では、小山田さんが患者さんに「とっておきます」と約束した雑誌がなくなってしまい、ちょっとした騒ぎが起きていました。
実は雑誌を持ち帰っていたのはススメでしたが、「なぜススメ先生はこの雑誌が欲しいのだろう?」と詮索されたくなくて、結局言い出すことができませんでした。
ススメが、その雑誌を持ち帰ったのは「空気が読めない困った人々」という特集記事が気になったからでした。
素敵なことを日記に書きたいと願っているススメですが、クリニックの同僚など身の回りに起きる出来事について、マイナスの感情ばかり書いてしまい、落ち込みます。
そんな中、新しくやってきた歯科医師 青井篤史に対しては、好感を持つことが出来ていました。
人とうまくコミュニケーションをとれないススメではありますが、日記内などでシミュレーションをしたりして、自分から同僚たちに話しかける努力もします。
しかし、話しかけた後に、
こんな言い方をしたのは良くなかったのでは?
きっと相手は、自分を悪く思ったに違いない
などと思いこみ、落ち込む日々を送ります。
中でも、みんなの人気者に見える歯科助手のアルバイト 川西舞華に対しては、特に苦手意識を強めて行くのでした。
川西舞華から嫌われているに違いないと思い込んだススメは、なめられてはいけないと威厳のある態度をとろうと頑張りますが、どうにもうまくいかない日々が続きます。
日記に川西舞華の悪口ばかりを書いてしまう自分を、ススメは「醜い」と思うのですが、どうしてもやめることができません。
ススメは、そんな自分を理解し、受け止めてくれる人を切望し、そんな人がいたらもっと良い人間になれるのではないかと考えるのでした。
<6月19日> やっとススメは、川西舞華のミスを注意することが出来ます。
けれど、ススメの気持ちはちっとも晴れることはありませんでした。
数日後、今度は患者さんに対する態度がフレンドリーすぎることについて、ススメは川西舞華を注意します。
しかし、川西舞華に言い返され、結局しどろもどろになってしまい、ススメの怒りは膨らみます。
そんなことがあった後、行きつけのスーパー らららのレジ担当に新しく20代前半と思われる女の子が入ってきました。
ススメは彼女を「アジサイのようだ」と感じ、川西舞華と変わって欲しいと思います。
川西舞華のことだけでなく、
- ラーメン屋で注文したレバニラのレバーが、自分の分だけ減らされている
- 歯科衛生士の山根は、意地悪をして自分にだけチョコレートをくれなかった
- 電車内のカップルが自分を馬鹿にして笑っている
など、みんながススメの悪口を言っている気がしてきます。
<7月8日>ススメは、治療中にミスをし、そのことを川西舞華に指摘されてしまいました。
翌日も治療がうまくいかなかったことで、ススメの落ち込みはますますひどくなっていきます。
それに比例して、担当する患者のキャンセルが続き、所在がなくなったススメはスタッフ専用のトイレに逃げ込むようになります。
ある日、普通にトイレで大をすませてから出ていくと、そこに川西舞華が立っており、トイレの長さについて「住んでるの?」と言われます。
川西と接するたびに反省と後悔を繰り返してしまう自分を、ススメはみじめに思うのでした。
<8月25日>ススメは37歳の誕生日を迎えますが、誰にも何も言われません。
母親だけが「結婚を考えないのか」と、自分が死んだ後のススメを心配し、電話をしてくるだけで誕生日は過ぎ去ることに。
母親に心配をかけて申し訳ないと思ったススメは、来年の誕生日は電話に出ないことを決意しました。
数日後、院長と二人きりになった折、ススメは川西舞華の化粧が派手だと切り出します。
院長は煮え切れない態度でしたが、「私から上手に言っておきます」と申し出た受付の星川さんに事はまかされます。
7日たった日の事、化粧を変えて童顔になった川西を見たススメは、星川さんのことをすごいと感心するのでした。
<10月23日>些細なことで悩んだり、落ち込んだり、いじけたりする日々を送るススメは、とうとう川西から殴られるという事件が起きます。
病院のスタッフで行った飲み会の席で、川西に絡まれた(と思った)ススメは、彼女のことを黙殺しようとします。
すると川西はススメの胸倉をつかみ、泣きながら「何か言え」と顔を殴ってきたのです。
ついつられてススメも泣いてしまいますが、院長をはじめ、みんなが川西をなぐさめます。
それを見たススメは、敵だらけのクリニックを辞めてしまおうと考え始めます。
病院はやめたい、けれど苦労して手に入れた歯科医師という仕事は続けたい…そんな思いを抱えながら、ススメは有給を取得することにしました。
有給中、様々なことを考えた結果、ススメは「川西とちゃんと話してみたい」という気持ちが湧いてきます。
本当は川西舞華とも仲良くしたいし、実は優しい人間なのではないかという考えに行き着いたススメは、11月18日にやっと食事に誘う事ができました。
川西との会話を分析するためにICレコーダーを購入したススメは、友だちのケンちゃんが紹介してくれたすき焼き屋を予約し、食事をします。
途中、友だちのケンちゃんが合流したり、帰りには川西と手をつないで歩いたりしたススメは、後日ICレコーダーの録音を聞き返します。
川西との距離が近づきつつあった12月11日の事、ススメは彼女から、妊娠したのでクリニックを辞めることを告げられます。
そして川西からマスク越しにキスをされたススメは、せっかく仲良くなれたのに、大切に思える人ばかり去ってしまうと動揺してしまうのでした。
<12月16日>スーパーらららに行ったススメは、以前(9月16日)に、紹興酒の場所を教えてあげた女性から声をかけられ、お礼を言われます。
友だちがスーパーらららで働いているというその女性は、とても良い香りを発しており、ハーブやアロマオイルを扱うお店『ハーモニアス』を営んでいる松坂宮子(馬場ふみか)でした。
お金を稼ぎたいから出産ギリギリまで働くと言っていた川西だったはずが、ミーティングで年内に辞めることになったと院長から聞かされます。
ちょうどその時、原口が独立開業する予定があり、川西を連れていくのではないかという噂をススメは耳にしてしまいました。
ススメから疑われたと思ってしまった川西は、怒りをあらわにし、2人は喧嘩をしてしまいました。
川西に謝ろうにも、チャンスがつかめないススメでしたが、今までのお礼にお別れの品を贈ろうと考え、宮子の店へと向かいました。
川西のための贈り物だけでなく、ススメは自分用の香水も作ってもらい、久しぶりに楽しい日を過ごします。
やがて川西の退職の日がやってきて、ススメは無事に贈り物を渡すことができました。
川西と原口が去り、先行きに不安を感じるススメの元に、宮子からススメだけのために作られた香水が届きます。
それは12月30日のことでした。
ススメ(井口理)の日記2年目(1月~12月) あらすじネタバレ
宮子のつくった香水を愛用し始めたススメは、その香りに助けられ、川西がいない寂しさはあるものの、リラックスした日々を送れるようになった気がします。
少し落ち込んだりした時には、宮子の店を予約し、楽しいひと時を過ごしリフレッシュしたりしていました。
ススメは、宮子にとって自分はただの客なんだと言い聞かせながらも、香水の香りを感じるたびに宮子のことばかりを考えてしまいます。
そんなある日の事、スーパーらららで、友だちのヨウちゃんとの食事のために買い物をしている宮子と遭遇しました。
「一緒にやりますか?」と宮子から誘われ、浮かれたススメでしたが、ヨウちゃんが熱を出したとのことで、中止になってしまい「もう進展を期待するのはやめる」と思います。
後日、ふらりと宮子の店に行ってみると、そこにはマッサージを受けたとみえる男性が、宮子と親し気にハーブティーを飲んでいたため、ススメは早々に退散したのでした。
4月がやってきて、宮子のマッサージを受けたススメは「今度ご飯を食べに行こう」という話になりますが、あまり期待しないようにします。
ところが、次のマッサージの予約をいれた際、ほんとうに宮子はススメを食事に誘ってきました。
簡単に誘ってくる宮子にうろたえつつも、ススメは、最寄りの九品仏駅から、驚くほど遠くにある宮子の部屋へと訪れます。
まるで異世界に迷い込んだかのように静かな場所に建つ、不思議な形のアパートの中に一歩足を踏み入れると、なぜか部屋には赤ちゃんがいるような匂いがしました。
部屋の中には大きな岩があり、精霊が棲むといわれるガジュマルの木などの植物であふれていました。
ルッコラと生ハム、レモンのサラダや、塩麹漬けの豚肉など、宮子の料理をススメは堪能します。
後日、またもやマッサージを受けに行ったススメは、宮子からすすめられたクリニックでのアロマの導入のすすめられ、相談にのってもらったりするようになります。
7月にもなると、ススメは目的もなく宮子の部屋を訪れ、ご飯を食べたりする仲になっていたのでした。
8月がやってきて、ススメは自分が宮子を好きになってしまったのだと確信し、特別な関係になりたいと考え始めます。
しかし、宮子は数日間連絡がとれなくなったり、突然電話をかけてきたりと、ススメは翻弄されます。
そんな中、ススメは8月25日、38歳の誕生日を迎えました。
9月も下旬になった頃、宮子の友だちのヨウちゃん(河合優実)が、やはりススメの知っていたスーパーのレジ係であるアジサイだとわかります。
実際にヨウちゃんを知ってみると、ちっともアジサイという感じではなく、ススメは彼女に苦手意識を抱きます。
「連絡がとれない間に宮子さんは変わった気がする」
そんな気がしてならなくなったススメは、スーパーらららに行きにくくなってしまいました。
<9月30日>本当の誕生日から1か月以上も過ぎて、ススメは宮子から誕生日プレゼントだと帽子をもらい喜びます。
半月もたった頃、2人はキスを交わす仲になりました。
相変わらず、ススメは、宮子の部屋から赤ちゃんがいる家の匂いを感じ続けています。
けれど、その話をしても、匂いのプロであるはずの宮子は特に気にせず、ススメは不思議に思いますが、できるだけ気にしないようにしていました。
そんな時の事、スーパーからの帰り道、宮子は
「以前ウサギを買っていて、植木の1つがお墓になっている」
とススメに言います。
それを聞いたススメは、どの植木なのかを聞くことができず、シャボチカバではなく、ガジュマルの方であるようにと願うのでした。
<12月30日>近づけたと思うと、連絡がとれなくなる宮子に、ススメは不満を抱きつつも、今の関係を壊したくなくて何も言えず、考えないようにします。
ススメ(井口理)の日記3年目(1月~12月) あらすじネタバレ
年が明け、宮子から昨年とあまり変わり映えのしない年賀状が届きました。
9日には、宮子の友人がやっているという演劇に誘われ、みにいきます。
友人が男で、しかも宮子がハグをしたことから、ススメは複雑な心境になります。
「しばらく会うのをやめてみよう」と思うのに、結局宮子から誘われれば、ススメは会ってしまうし、笑顔を見ると元気になってしまいました。
<4月30日>ススメは、宮子に触れ、一夜を共にします。
彼女のお腹には、悪い男が昔、心中を迫ってつけたという傷が残っていました。
5月になり、ススメは宮子のつくる香水の匂いが変わり、疲れやすくなっている自分に気がつきます。
また、身に危険を感じることもあり「いつまで宮子といられるだろう」と考えることもありました。
そんな中、ススメは車に左脚をひかれ、骨折してしまいます。
宮子に報告しようと部屋に寄ってみたものの、またもや彼女とは連絡がとれなくなってしまいました。
6月も中旬になり、宮子と連絡がとれたススメが、骨折の話をします。
心配した宮子は、その日のうちにススメに、友人から車いすを借りて持ってきてくれました。
けれど、ススメは何を考えているかわからない宮子に、どう接していいかわからず、変な空気が漂ってしまいます。
7月になり、ススメは川西に電話をし、宮子のことを聞いてもらうと「騙されてそう」「尻軽じゃない?」などと言われてしまいました。
<8月27日>ススメは、宮子に39歳の誕生日を祝ってもらい、青い薄手のカーディガンをプレゼントされたことに喜びます。
「誰かのかけがえのない人になりたい」
そんな思いを抱えている中で、ススメは宮子があの車いすに別の男を乗せているのを見かけてしまいました。
宮子に車いすの男のことを聞くことが出来ないまま、月日は流れます。
作ってもらった香水はますます変な匂いがするようになっていました。
<12月2日>やっと車いすの事を、ススメは宮子に聞いてみますが、宮子からきちんとした説明を聞くことはできませんでした。
その2日後、ススメが思わず宮子を待ち伏せしてしまうと、彼女はまた別の男といて、部屋へと入っていきます。
ススメはショックを受け、苛立ちを感じたものの、やっぱり宮子が好きだと思い、他の男のことを聞いたりするのはよそうと決意するのでした。
ススメ(井口理)の日記4年目(1月~12月) あらすじネタバレ
ススメの決意はあっさりと覆され、年明け早々、宮子に気持ちをぶつけてしまいました。
何人の男とそういう関係なのかを問いただすススメに、宮子は
「大切にしたいと思っている人は、先生(ススメのこと)を含めてたくさんいる」
と答えます。
そんな宮子に、ススメは思わず「いやしい」と言ってしまったのです。
宮子から「先生が喜ぶような生き方はできそうにない」「もう会わない」と言われ、2人は別れます。
しかし、6月が来てもススメは宮子を忘れることができずに暮らしていました。
スーパーらららで、ヨウちゃんに会ったススメは、宮子のことを色々と聞いてもらいます。
するとヨウちゃんは、宮子には、宮子によくにたきれいな顔の兄がいると言い出します。
そして、ヨウちゃんは、2人がただならぬ仲に違いないなどと、本当なのか妄想なのかわからないようなことを、ススメに語るのでした。
宮子のことばかり考える日々を送っていたススメは、8月になり、とうとう仕事の帰りに宮子のお店に寄ってしまいます。
宮子から、頭のマッサージをしてもらったススメはつい泣いてしまいました。
再び宮子と関わる中で、ススメはヨウちゃんから衝撃的な話を聞かされます。
宮子の部屋で、32歳の男が首を吊って死んだと言うのです。
宮子はその人を見て、ものすごく泣いたという話でしたが、いざ宮子に会ってみると、彼女に変わった様子は見られませんでした。
<3月25日>熱を出してクリニックを休んだススメが、ワイドショーを見ていると、半年の間に恋愛関係にあった男を5人も殺害したという荏田まりこという女の事件のことばかり流されていました。
荏田まりこの年齢が宮子と同じだったことから、ススメはなぜ荏田まりこが男たちを殺害したのかを考えます。
宮子に会うたびに、体調が悪くなる気がするススメは、自分も間引かれるのか?と思ったりします。
宮子に会いたいけれど、会いたくない。
好きだけれど、嫌い。
そんな感情は残っているものの、ススメはようやく宮子をこれ以上追いかけてはいけないとふんぎりをつけます。
ススメは病院をやめて、長崎へ行くことを決めました。
宮子に日記帳と、買っておいた誕生日プレゼントを贈って…(ひとりぼっちじゃない 完)
【ひとりぼっちじゃない】幹からイソギンチャクのような花が咲き実をつける木とは?
【ひとりぼっちじゃない】原作のP306に、不思議な花を咲かす木が登場するのですが、ススメは聞いた名前を忘れてしまいます。
幹から直接花が出ていて、甘い香りの白くて、イソギンチャクのような白い花をつける木で、
「7月には美味しい実をつけるから食べに来て」
と宮子はススメに言うのですが、この木の名前はシャボチカバです。
P317では、凍らせたシャボチカバを、宮子がススメの口に入れるシーンも登場します。
傷みやすく、市場には出回らない果樹なので、宮子のように育ててみたい方は参考にしてみてください。
【ひとりぼっちじゃない】感想・ちょっとだけ考察
※ブログ記事の大量コピーが増えています。コピー記事を見つけた場合、何らかの対応をさせていただきます。
いまさらなのですが、映画【ひとりぼっちじゃない】の公式サイトに書かれたあらすじをチェックしてみると
人とうまくコミュニケーションのとれない、歯科医のススメが恋をしたのは、マッサージ店で働く宮子。
しかしながら宮子は、部屋に鍵をかけず、突如連絡が取れなくなったりする、つかみどころがない女性だった。
それでも、彼女と抱き合っていると、ススメは自分を縛っている自意識から解放される気がしていた。
自分でも理解できない自分を宮子は理解してくれている、ススメはそれがうれしかった。
けれど、謎の多い宮子を前に、自分は彼女のことを理解できていない、と思い悩むススメ。
ある日、宮子の友達である蓉子が、ススメに宮子の身に起きた驚きの事実を告げる。
書かれているのは、宮子と蓉子(ヨウちゃん)のことだけになります。
しかし、私の書いた原作のネタバレを読んだ方はわかると思うのですが、【ひとりぼっちじゃない】の前半は、ススメがクリニックのスタッフ、特に川西舞華の悪口ばかりで構成されているんです。
また、「ある日、宮子の友達である蓉子が、ススメに宮子の身に起きた驚きの事実を告げる。」とありますが、原作では「驚きの事実」までのことは起きていないんですよね。
だとすると、映画の【ひとりぼっちじゃない】は、伊藤ちひろさんが原作にはない肉付けをした内容になるのではないかと期待されます。
しいて原作から「驚きの事実」が何なのかを考察してみると
とかだったりするのかなぁと思ったりしています。
あるいは、単に宮子がいろいろな男と関係していたことを「驚きの事実」と言っているのかもしれませんが…。
ただ、宮子の怪しげでつかみどころのない雰囲気を考えると、ススメにとっては「驚きの事実」かもしれませんが、読者(視聴者)的には「うん、何となく知ってた」という感じではあり、物足りなさは否めませんね。
衝撃的な奴をお願いしたいものです。
冒頭で、原作の【ひとりぼっちじゃない】は、面白い作品ではありませんと言ってしまいましたが、宮子に出会うまでのススメは、ず~~~っとうだうだうだうだ悪口ばかり言っては「あぁ、こんな僕じゃダメだ」を繰り返すので
だ~!なにこの男、イライラするんだけど!
と思ってしまうんですよ、どうしても。
2回目読み直した時に、ススメに対するムカつきが和らぐ理由は、
- ラストでススメがちゃんと前を向いて歩きだすことがわかっているから
- 日記では鬱陶しいススメだけれど、実は川西はススメをけっこう評価していたから
この2点につきます。
映画では、日記の中であ~だこ~だとこねくりまわすススメの気持ち悪さは残しつつも、宮子への恋心が集中的に描かれるので、イラつき度はそこまでなさそうな気がしますね。
最近はススメのように、告白しない男性が増えているとか。
私は中途半端な関係について「時間の無駄」だと考えてしまう、ゴリラ的思考(←次男くん曰く)の持ち主なので、ススメの気持ちはさっぱりわからず、到底共感できる作品になるとは思えませんが、ホラーとしての【ひとりぼっちじゃない】が気になります。
伊藤ちひろさんの初監督作品が、どんな仕上がりになるのか楽しみですね!
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※画像は映画『ひとりぼっちじゃない』公式サイトよりお借りしています