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映画『赤ずきん、旅の途中で~』原作の結末をネタバレ!犯人は新木優子、岩田剛典?

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映画『赤ずきん、旅の途中で~』原作の結末をネタバレ!

青柳碧人さん原作『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』がNetflixで映画化決定!キャストが発表されました。

赤ずきんちゃんと言えば、登場人物は赤ずきんちゃん、おばあさん、オオカミ、猟師で構成されている復讐物語。しかし、『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』では、赤ずきんちゃんがシンデレラやヘンゼルとグレーテル、マッチ売りの少女らと出会い、殺人事件などを解決していきます。

そんな『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』の原作はどのような結末をむかえるのか?映画化前にネタバレしていきます!

犯人や動機を知った上で、映画をみて伏線回収したい方などは、どうぞお楽しみください。

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原作『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』登場人物(キャスト)

『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』キャスト
  • 赤ずきん(橋本環奈)15歳。
  • シンデレラ(新木優子)18歳くらい。本名は「エラ」
  • 王子様(岩田剛典)
  • バーバラ(キムラ緑子) 魔法使い。靴の魔法が不得意。
  • テクラ(桐谷美玲) バーバラの姪。ガラスに関する魔法が得意。
  • イザベラ(真矢みき) シンデレラの継母。
  • アンヌ(夏菜) シンデレラの義姉。
  • マルゴー(若月佑美) シンデレラの義姉。甘いものに目がない。
  • ハンス 王様に信頼されていた炭焼き職人。
  • ヘンゼル 12歳くらい。
  • グレーテル 8歳くらい。
  • ゴフ ヘンゼルとグレーテルの父親。
  • ソフィア ヘンゼルとグレーテルの継母。
  • ゲオルグ 森の管理者である狼。
  • エイミー ゲオルグの部下。テントウムシ。
  • キッセン 82歳。王国の宰相。車いす生活の老人。
  • グリジェ 15歳くらい。召使い。
  • トロイ 40歳くらい。召使い。
  • ゲーネン キッセンの養子。隣国から押し付けられた。
  • シュナーヒェン 30歳くらい。キッセンのいとこの孫。本物の蜘蛛を胸につけている。
  • ススム 国一番の鍛冶屋。キッセンの車いすを作った。
  • ブルクシ ススムの兄。女性の裸をモチーフにする彫刻家。
  • メライ トロイの息子。
  • ナップ グリジェの恋人。イタリア人の大工。
  • オーロラ 城で眠り続けている姫。
  • ジーン ならず者。何者かに殺害。
  • エレン マッチ売りの少女。
  • ガルヘン 質の悪いマッチ工場の経営者。エレンの遠縁。
  • ヨルムン 火薬に詳しい元軍人。
  • バドレイ エレンの秘書兼用心棒。
  • トビアス マッチ工場の老工員。牢獄建設を担当。
  • センリ 反エレン組織に潜り込んだ探偵。
  • 王様(佐藤二朗)

『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』あらすじネタバレ

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『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』原作

1話『ガラスの靴の共犯者』元ネタはシンデレラ

赤ずきんちゃん、魔法使いとシンデレラに出会う

旅に出た赤ずきん(橋本環奈)魔法使いのバーバラと出会います。バーバラのしつこい申し出により、赤ずきんは靴に魔法をかけてもらったものの失敗。靴を泥だらけにされてしまいました。さらには靴を川で洗っている最中に川に流してしまいます。

靴を追いかけた先にいたのは、泣きながら洗濯をしていたシンデレラ(新木優子)でした。シンデレラが泣いていた理由はかわいがっていた鳩が死んだから。シンデレラは父親が死んで以来、継母のイザベラと2人の義理の姉アンヌとマルゴーにいじめられていると言います。

シンデレラの話を聞き、腹を立てた赤ずきんは、継母たちが参加している舞踏会へと乗り込むことにしました。

バーバラの魔法でドレス姿になったものの、不得意な靴だけは用意できません。そこへバーバラの姪であるテクラがやってきました。ガラスの魔法を得意とするテクラに、靴をガラスに変えてもらうことに。バーバラの魔法が12時で期限切れなのに対し、テクラの魔法は7日7晩続きます。

こうして2人はかぼちゃの馬車で舞踏会へと向かうことになりました。

馬車による人身事故発生!

ところが、その道すがら馬車は50歳くらいの男性をひいてしまいます。黒ネズミの御者によれば、男は突然木の陰からフラフラ出てきたんだそう。そんな状況にもかかわらず、シンデレラは落ち着いた様子で、死体を隠すようにと命じます。

シンデレラによれば、死体はハンスという炭焼き職人だとのこと。赤ずきんは思いがけず死体を隠す共犯者となってしまいました。

死体発見の知らせが

隠した死体が気になるものの、舞踏会を楽しんでいた時…王様の元に炭焼きハンスの死体発見の知らせが届きます。死体の様子から、ハンスが馬車ではねられたことが判明。舞踏会の中に犯人がいるに違いないと王様は断言します。

赤ずきんとシンデレラは焦りますが、黒ネズミの機転により、その場を逃れることができました。

そんな中、医者によりハンスが死んだのは、馬にひかれるより前だったとわかります。さらには、イザベラにより、ハンスが若い娘たちに乱暴をするような人物だったことが明らかに。また、王子(岩田剛典)もハンスに弱みを握られ、脅迫されていたと告白しました。

王子をはじめ、ハンスを恨む人物はたくさんいるとわかったところで、12時の鐘が。シンデレラはガラスの靴をわざと残し、会場を後にしました。

義理の姉マルゴーが犯人?

シンデレラの寝室である納屋で眠れなかった赤ずきんは、シンデレラの義姉マルゴーと出会い、助けを求められます。マルゴーは、ハンスを殺したことで兵隊に追われているとのこと。しかし、殺した記憶はないのだと説明します。

殴られて目を覚ましたら、ハンスが死んでいたので、馬車の前に死体を放り出したというのです。シンデレラからマルゴーが意地悪だと知っていた赤ずきんは、駆けつけた兵隊にマルゴーを突き出したものの、何だかスッキリしない気持ちになるのでした。

1話『ガラスの靴の共犯者』結末を完全ネタバレ&感想

ハンスを殺害したのはシンデレラ(新木優子)でした。皮肉にも、ガラスの靴がピッタリだったことが、シンデレラ犯人の証拠になってしまったのです。テクラの魔法で出来たガラスの靴は、本人以外の足には入らない仕組みでした。

~シンデレラによる犯罪の流れ~

  • シンデレラは、継母や義姉たちを憎んでいた
  • 腹いせに継母のネックレスを盗み出したが、ハンスに見つかり脅迫される
  • マルゴーをおびき出し、ハンス殺害の罪をなすりつけようとした
  • 実はシンデレラは赤ずきんと出会う前にガラスの靴を入手していた
  • そのガラスの靴でマルゴーを殴った際、ヒールが欠けてしまい、それを鳩の墓に隠していた←シンデレラが犯人である証拠に
はちこ
はちこ

グリム童話「赤ずきん」が本当は怖いというのは有名ですが、まさかシンデレラが殺人犯だったとは!また、シンデレラ童話で「なぜガラスの靴だけ魔法がとけなかったのか?」という疑問もテクラを登場させることで、見事につじつまが合う展開となりました。

2話『甘い密室の崩壊』元ネタはヘンゼルとグレーテル

継母ソフィアの殺害

ヘンゼルとグレーテルは、金貨をエサにして継母ソフィアをお菓子の家へ連れていきます。ヘンゼルたちはすでに魔女をかまどで殺害した後でした。

まんまと罠にはまったソフィアは、食器棚の下敷きになり命を落とします。おびえるグレーテルをヘンゼルは優しくなぐさめるのでした。

ヘンゼルとグレーテルの家を訪れた赤ずきん

何も知らないヘンゼルとグレーテルの父ゴフが、ソフィアの帰りを待っている中、赤ずきん(橋本環奈)が宿を求めてやってきます。家族の様子を見た赤ずきんは、何かが起きていると直感しました。

赤ずきんは、家族と共にソフィアを探すことにします。その道すがら、森の管理者である狼ゲオルグと出会いました。ゲオルグは、森の中で人の血の匂いがする場所へ向かうとのこと。一行がゲオルグについて行くと、そこにはお菓子の家が現れました。

ヘンゼルとグレーテルは、はじめてお菓子の家を見た演技をします。お菓子の家は密室状態であり、ゲオルグの命により、赤ずきんが窓を破って中へ入ることに。ヘンゼルはこの展開を笑いたいほど喜んでいました。

ゲオルグの考察とヘンゼルの証言

ゲオルグの検証により、ソフィアが死んだのは3~4時間前、金貨をエサにし、倒れやすく細工した食器棚におびき寄せられて殺害されたとわかります。

そこでヘンゼルは、ソフィアには金持ちの友だちがおり、そのお金を狙っていたが、痴情のもつれがあったらしいと証言。赤ずきんたちを驚かせるのでした。

グレーテルの恐ろしい告白

ヘンゼルとグレーテルより

ゲオルグにより子どもたちは先に帰されます。その道中、グレーテルは赤ずきんに、ソフィアが自分たち兄弟に死んでほしいと思っていたと告白。また、そのことをゴフも知っていたのだと説明します。

赤ずきんはヘンゼルとグレーテルの話を聞いて、それならなぜソフィアは魔女のことをヘンゼルに話したのか疑問に思うのでした。

ヘンゼルとグレーテルの関係

家に戻るとグレーテルは赤ずきんも一緒に寝ようと誘います。ところがヘンゼルは強く反対し、赤ずきんは台所で寝ることになりました。

赤ずきんが寝ているのを確認したヘンゼルは、グレーテルのベッドへと向かいます。グレーテルの発言や行動にダメ出しをしながらも、ヘンゼルは半ば強引にグレーテルを抱き寄せるのでした。

2話『甘い密室の崩壊』結末を完全ネタバレ&感想

もう普通の目でヘンゼルを見られません

朝になり自宅へ戻ってきたゴフから、赤ずきんはお菓子の家の地下に小さな檻があったことを聞き出します。それにより赤ずきんは、ソフィアや魔女を殺害したのはヘンゼルとグレーテルだと確信しました。

ゲオルグとその部下のテントウムシ エイミーの協力を得て、赤ずきんはヘンゼルたちがどうやってソフィアを殺害したのか立証していきます。追い詰められたヘンゼルは、自らの失言で犯人であることを証明してしまうのでした。

はちこ
はちこ

グレーテルは逮捕後、赤ずきんに「ありがとう」とお礼を言います。グレーテルはヘンゼルから性的虐待を受けており、わざと逮捕されるように行動をしていたようです。ヘンゼルとグレーテルの話はさまざまな形で映像化されていますが、最も邪悪で気持ち悪いヘンゼルが生まれたのではないでしょうか…。

3話『眠れる森の秘密たち』元ネタは眠れる森の美女

キッセンの晩餐会

グーテンシュラーフ王国までやってきた赤ずきん(橋本環奈)は、宰相のキッセンから召使のグリジェに間違われたことをきっかけに、お屋敷に泊まらせてもらうことに。

その夜、キッセンの屋敷では晩餐会が開かれ、ゲーネン(キッセンの養子)、シュナーヒェン(キッセンのいとこの孫)、ススム(鍛冶屋)、ブルクシ(ススムの兄)が集まっていました。

オーロラ姫とキッセン

晩餐会の席で、キッセンは召使のトロイが奏でるオルガンに合わせ、シュナーヒェンにオーロラ姫の物語を歌わせます。歌の中に出てくる宰相こそキッセンで、オーロラ姫はすでに40年間城で眠り続けているとのことでした。

翌日は、月に一度のオーロラ姫の寝姿を確認する日。赤ずきんも一緒に行くことになりました。

トロイの息子メライの逮捕

翌朝、トロイが「メライがならず者ジーンを殺害した罪で逮捕された」と、キッセンのもとに駆け込んできます。メライもキッセンの屋敷の召使でしたが、最近はならず者と一緒に荒れた生活をしていたのです。

メライは血まみれの服を着て酔いつぶれており、近くには凶器のナイフも落ちていたため逮捕されたそう。本人は犯行を否認していると言います。

慌てたキッセンは、難事件を解決したことがある赤ずきんに冤罪を晴らすよう頼むのでした。

キッセンとメライの関係

メライに話を聞きに行くと、犯行時刻に若いカップルと会ったと言います。役人によれば、そんなカップルは見つからなかったそう。

メライを必死でかばうキッセンを見て、赤ずきんはキッセンとメライがよく似ていることに気がつきます。しかし、トロイはその件を否定しました。

ススム家の火事と目撃者

ジーン殺害があった夜、ススムの家は火事を出していました。ススムはキッセンから戦に備えて、甲冑の複製を頼まれており、その日の不始末から火事を出したようです。

ところが、近所の人によれば、ススムは消火の手伝いを断ったとのこと。ススムは「自分で起こした火事は自分が消さなければと思った」と、不自然な説明をしました。

そこへ、グリジェの恋人である大工のナップが現れます。ナップは滑車を使い、焼け跡で下敷きになっていた甲冑を引き出しました。

火事の現場は、メライがカップルを目撃したベンチのすぐそばです。赤ずきんは目撃者を探しますが、誰も見た人がいないどころか「近所で火事が起きているのに逢引きなんて不謹慎」と言われてしまうのでした。

ブルクシの証言

ススムの弟ブルクシは、隣家に住んでいるにもかかわらず、火事の日からずっと姿を見せていませんでした。ブルクシの家を訪ねると、屋敷から戻って今の今までずっと寝ていて、火事には気がつかなかったと言います。

しかし、その様子は明らかに不自然で問い詰めたところ、ブルクシは本当の事を白状しました。

ススムは城から国宝の鎧を持ち出していたことを知られないように、消火の手伝いを拒んでいたのです。

オーロラ姫の消失

一同は連れ立って城に鎧を返しにやってきました。赤ずきんは、オーロラ姫の寝姿を見たいと申し出ます。ところが部屋にはオーロラ姫の姿はなく、ベッドはきれいに整えられていたのです。

それを見た赤ずきんは、オーロラ姫だけでなく、メライが見たというカップルの居場所まで、全てがわかりました。

3話『眠れる森の秘密たち』結末を完全ネタバレ&感想

オーロラ姫を隠していたのは、大工のナップでした。恋人であるグリジェとの逢瀬に、オーロラ姫のベッドを拝借しようと考えたのです。彼は大工だったので、壊した窓を自分で新調したり、滑車を使ってオーロラ姫を別の場所に移すことができました。

ところが朝になるとオーロラ姫の姿はありません。オーロラ姫は、鎧を持ち出そうとしたススムの荷車に偶然、転げ落ちてしまったのです。火から守られる体をもつオーロラ姫を、火事の中で発見したブルクシは、その姿を彫刻にする衝動を抑えきれませんでした。

ブルクシはオーロラ姫についた煤を洗うため、人目につかない水場へと向かいます。メライが目撃したのは、オーロラ姫を連れたブルクシだったのです。ブルクシの家でオーロラ姫を見た赤ずきんは、もう一つの秘密に気がついてしまいました。

はちこ
はちこ

メライがキッセンと似ていたのは、本当の孫だったからでした。王様はオーロラ姫が16歳になる前にキッセンとの間に子供を産ませていたのです。それがトロイでした。

赤ずきんの推理によれば、ジーンを殺害したのは容姿のゲーネン(あるいはその手下)

メライが本来の王位継承者だと知り、罠にハメたという物でした。

キッセンは82歳、オーロラ姫が眠りについたのは40年前なので、その時すでに42歳です。15歳のオーロラ姫は42歳のおっさんの子供を「国のため」に産まされたわけです。

眠れる森の美女にも様々なパターンがあるので、オーロラ姫はすでに子持ちだったというバージョンがあってもおかしくはありませんが…あまり想像したくはないですね。

最終話『少女よ、野望のマッチを灯せ』元ネタはマッチ売りの少女

マッチ売りの少女エレン

父母を早くに亡くした9歳の少女エレンは、シュペンハーゲンにいる遠縁のマッチ工場主ガルヘンのもとに引き取られます。子ども嫌いだったガルヘンから辛くあたられていたエレンは、天使から

エレンが触ったマッチを擦りながら願い事をすると好きな夢を見られる

という能力を与えられました。しかしエレンはすぐに終わってしまう夢に希望を見出せません。エレンは夢よりもお金が欲しかったのです。

その夜、ガルヘンの家は放火され、ガルヘンも命を失いました。

マッチ工場をついだエレン

ガルヘンの死後、エレンはマッチ工場を引き継ぎます。火薬に詳しい元軍人のヨルムンからマッチに松やにを使うようにアドバイスされたエレンは、強引に債権者から松林を奪い取り、マッチの品質を工場させました。

さらに、天使からもらった能力を使ったことで、「エレンのマッチ」は飛ぶように売れていきます。しかし、エレンはさらなる富を求めていました。

ヨルムンの提案により、エレンは人気の童話作家アンデルセンに、自分の物語を書いてもらう事を決めます。

赤ずきんのおばあさんの死と狼の提案

同じ頃、赤ずきん(橋本環奈)のおばあさんは、エレンのマッチ依存症により命を落としていました。赤ずきんは、おばあさんの死の原因を知り、悔しく思います。

マッチを作っているエレンのことを考えていると、赤ずきんとおばあさんを食べようとした狼が声をかけてきました。狼は事件の後、心を入れ替えて、おばあさんと交流を続けていたのです。

狼は赤ずきんに復讐を提案。赤ずきんは狼の伝手により、毒入りのクッキーと火薬入りのワインを手にシュペンハーゲンへと旅立ったのです。

アンデルセンの逃亡

一方、エレンは病気で入院しているアンデルセンに大金を積み、3日でエレンの物語を書くように要求しました。

3日後、ホテルで待機していたエレンの元に、絵本が届きます。その絵本はエレンの成功談ではなく、悲劇的な少女の末路が描かれていました。アンデルセンは病院を移り、姿を消してしまったのです。

デンマーク国王からの命令

シュペンハーゲンへエレンが戻ると、200人ものマッチの被害者家族が団体で押しかけてきました。エレンは群衆たちを冷たくあしらいます。

エレンは老工員のトビアスと建築家のアルビンに、脱獄不可能な牢獄を作らせ、逆らうものは捕らえて閉じ込めると言う暴挙にでました。

しかし、その件がデンマーク国王の耳に入り、兵隊を解散させないと国内での商売を禁止すると言われます。そこでエレンは、探偵を雇って暴動を未然に防ぐことを、用心棒のバドレイに命ずるのでした。

反エレン組織と赤ずきん

シュペンハーゲンに到着した赤ずきんは、エレンのマッチの被害者家族から、反エレン組織の集まるホテルを紹介されます。

反エレン組織と接触した赤ずきんは、エレンへの復讐計画を披露し、聴衆を興奮させました。ところが、ハンサムな青年センリから渡された飲み物を飲んだことで、赤ずきんは意識を失います。

センリはエレンが雇った探偵で、目を覚ました赤ずきんは例の牢獄に囚われてしまいました。

エレンと赤ずきん

センリの報告で赤ずきんに興味を持ったエレンは、初めて牢獄へと向かいます。悔しそうな赤ずきんを見たエレンは、征服欲をかきたてられました。

こともあろうにエレンは、赤ずきんに支社長にならないかと誘います。断った赤ずきんにエレンは「後悔しても遅い」と言い残し、牢獄を去って行きました。

赤ずきんの脱獄と火事

赤ずきんを征服した満足感を味わっていたエレンのもとへ、センリが慌ててやってきます。赤ずきんら反エレン組織20人が牢獄から消えたというのです。

さらにシュペンハーゲンのマッチ直営店からは赤いずきんをかぶった女が火薬入りのワイン瓶で火事を起こしていると、報告が相次ぎます。

★牢獄からの脱走は不可能
★赤ずきんのワイン瓶はエレンが取り上げた

謎の中、エレンは赤ずきんへの憎しみと怒りを募らせるのでした。

赤ずきんたち

その頃、赤ずきんは空腹に耐えていました。

エレンの店は、複数の”赤ずきん”により襲撃され、最後にはエレンも取り囲まれてしまいます。この騒動を聞きつけた国王の命令により、エレンはマッチの販売そのものを禁じられてしまいました。

最終話『少女よ、野望のマッチを灯せ』結末を完全ネタバレ&感想

エレンのマッチ店を襲っていたのは、赤ずきんではなく反エレン組織の人々でした。全ては赤ずきんの計画だったのです。

3話『眠れる森の秘密たち』で、赤ずきんの復讐を知ったゲオルグエイミーに後を追いかけさせていました。また、反エレン組織にはナップも参加していたのです。

ナップはエレンの牢獄建設に関わったことがあり、エレンに逮捕された仕事仲間を助けようと諸国を回っていました。が、イタリア人の恋愛気質のせいでグリジェに心を奪われてしまったというわけです。

そんなわけで、赤ずきんは美青年探偵セレンが、本当はエレンの手先であることを知っていました。ナップの説得&提案により、赤ずきんはエレン殺害⇒エレンがマッチを売れなくなる計画へと切り替えたのです。

また、エレンのマッチ店を襲った赤ずきんたちの衣装は、シンデレラの話で登場した魔女のバーバラの助けを借りていました。

はちこ
はちこ

悲劇のヒロイン「マッチ売りの少女」をこんなにも歪んだ性格に仕立て上げるとは!ただ、エレンは本来と同じ結末をたどったようです。

『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』のラストで赤ずきんは、雪の降るシュペンハーゲンの路地で、マッチ中毒になったエレンを見かけています。

おそらくエレンは、その路地で成功者になった夢を見ながら死んでいくでしょう…。

『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』続編の紹介

『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』は、カズレーザーさんのおすすめ本。続編はさらに評価をあげています。そこで口コミをチェックしてみました。

前作『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』でミステリー界に衝撃のデビューを果たした赤ずきんに相棒ができました。
その名はピノキオ! とある目的があって一緒に旅をするのですが、ゆく先々でまたもや事件が発生します。
『白雪姫』『ハーメルンの笛吹き男』『三匹の子豚』……。
世界のみんなが知っている童話をベースにした連作本格ミステリ第二弾。

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赤ずきんシリーズでは前作より面白かった。もの哀しさや軽度のキツさも特徴として健在で良かった。小技があちこちで発揮されていて読み進む活力となった。

一章、一章がちょうど良い長さで、しかも面白い。
主人公の赤ずきんも賢くて好き。
今回はピノキオと共に旅をすることによって、事件解決の手掛かりになったり、とても物語の幅が広くなっていて面白かった。
読み終わってすぐだけど、もう続編が読みたい。

ピノキオも原作はきつねとねこに騙されて殺されてしまうという残酷な結末の物語。『白雪姫』『ハーメルンの笛吹き男』『三匹の子豚』がどんなダークな展開になるか…続編も読むつもりなので記事の更新をお楽しみに!

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