ビートたけしさんの純愛小説『アナログ』が、二宮和也主演で映画化されるということで、原作を読んでみました。
原作は、ビートたけしらしさを出すために下品をスパイスにした少女漫画のような小説でした。
一目ぼれ⇒淡い恋心⇒両想い(気持ちは未確認)⇒すれ違い⇒諦め⇒真実を知る⇒恋愛成就
展開としては正直「ありきたり」ですが、映像美と二宮和也の演技力で魅せる映画になりそう??
というのがざっくりとした感想。
この記事では『アナログ』がどんな映画か知りたい方向けに、原作の結末までのネタバレあらすじ+正直な感想を書いています。
『アナログ』登場人物(キャスト)
- 水島悟(二宮和也) 清水デザイン研究所のデザイナー。
- 美春みゆき(波瑠) 水島が一目ぼれした女性。謎めいている。
- 岩本修三(鈴木浩介)水島の上司。カタカナ語ばかりを使う。部下の手柄を自分のものに。
- 高木淳一(桐谷健太)水島の悪友。
- 山下良雄(浜野謙太)水島の悪友。
- 島田紘也(藤原丈一郎)大阪支社の社員。
- 高橋俊和(宮川大輔)大阪支社の部長。島田の上司。
- 吉田ひかり 水島の同僚。2年ほどつき合ったことがある。
- ひろこ 定食屋「よしかわ」の看板娘。
- ミハエル・チューリング ピアニスト。ナオミ・チューリングの夫だった。
- 古田香津美 ナオミ・チューリングの姉。
その他のキャスト:浅井陽子(坂井真紀)椎名順子(筒井真理子)山下香織(佐津川愛美)
ビートたけし『アナログ』原作|結末までのネタバレあらすじ
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水島悟(二宮和也)とみゆき(波瑠)の出会い
清水デザイン研究所に勤務する水島悟(二宮和也)は、レストランやホテルなどの設計などを手掛けるデザイナー。
東京支社を切り盛りする上司岩本(鈴木浩介)に振り回されながらも、自分ながらのこだわりを持ち、仕事に向き合っていました。
悟には、高校時代からつるんでいる悪友高木淳一(桐谷健太)と山下良夫(浜野謙太)がいました。
ある日、悟は広尾の喫茶店『ピアノ』で高木たちと待ち合わせすることになります。
『ピアノ』は、かつて悟と同僚であり元彼女である吉田ひかりが手がけたものの、岩本がデザインしたと言うことにされている喫茶店でした。
早めに『ピアノ』に到着した悟は、椅子の上にインテリア特集をした雑誌を見つけます。
雑誌には『ピアノ』も掲載されており、岩本が自慢げにインタビューに答えていました。
腹立たしく思いつつも自分を納得させていると、悟は女性に「すみません」と声をかけられます。
女性の名は「みゆき(波瑠)」といい、雑誌はみゆきの持ち物でした。
一目でみゆき(波瑠)に魅かれた悟(二宮和也)
みゆき(波瑠)の品の良さと魅力に一目ぼれをしてしまった悟(二宮和也)は、胸の高鳴りがおさえられません。
『ピアノ』の雰囲気が好きだと言うみゆきに、悟は岩本の失敗談などを含め、本当は悟たちがメインで手掛けた店なのだと話し、2人は意気投合します。
仕事が休みの木曜日の夕方によくピアノに来ると言うみゆきの言葉に、悟はもう次の木曜日のことを考えてしまいます。
そこへ、高木と山下がやってきたため、みゆきはピアノを笑顔で立ち去って行きました。
高木淳一(桐谷健太)と山下良夫(浜野謙太)
高木と山下に「ナンパだ」とからかわれ、否定しながらも悟の頭の中はみゆきのことでいっぱいです。
酔って馬鹿話をする3人ですが、実はそれぞれにちょっとした事情を抱えていました。
悟は、父親を早くに亡くしており、女手一つで育ててくれた母親は現在、埼玉の東松山にある特別養護老人ホームに入所中で、骨粗鬆症を患っていました。
高木淳一も母親を子どもの頃に亡くしており、大手不動産会社の経営者の長男でありながら、腹違いの弟が会社を継ぎ、自分は小さな不動産屋を経営中。
山下良夫だけは結婚していましたが、働いているゲーム制作会社では「姥捨て山」と呼ばれる昔ながらのアナログな玩具を担当する部署に所属させられていました。
自宅に帰った悟は、夜中の3時過ぎからデザインの仕事を徹夜覚悟で始めます。
悟はスマホなどの機器も苦手で、アナログでデザインしていたため、コンピューターを使うよりずっと時間がかかってしまうのでした。
定食屋『よしかわ』の看板娘ひろこ
「みゆきとデートするイタリアンレストラン」をイメージしたことで、お昼近くにはデザインの見本を仕上げることができた悟は、近所の定食屋『よしかわ』に寄ることに。
『よしかわ』には、ひろこという名の看板娘がおり、両親ともども悟を気に入っているようで、何かとサービスをしてくれていました。
悟もひろこのことは「いい子だ」と思っていましたが、今はみゆきの事しか考えられません。
また、定食屋の跡継ぎになるつもりも悟にはありませんでした。
みゆき(波瑠)との再会と木曜日
月曜日、悟はイタリアンレストランのオーナーが、前回作成したデザインに気に入らない部分があるとのことで、打ち合わせに行くことになってしまいます。
岩本に「水島どう思う?」とふられたので、適当な思いつきを言ったところ、オーナーは思いがけず納得をしてしまい、悟は自ら仕事を増やすことになってしまいました。
納期が今週中だったため、普通に仕事をしていたら、とても木曜日にピアノに行く余裕はありません。
手柄は岩本にとられてしまうと知りつつも、悟は必死で頑張り、木曜日までにデザインの修正を仕上げてしまいました。
服は着たきり、無精ひげも生えていましたが、悟はフラフラな状態でピアノへと向かいます。
無事にみゆきと再会できた悟は、打ち合わせでよく使う一の橋にあるイタリアンレストランへとみゆきを誘ってみました。
ワインや料理の注文の仕方が手慣れているみゆきに、悟は緊張をしてしまいます。
しかし、話せば話すほどみゆきは、慎み深く謙虚だったため、悟はひどく感心をしてしまうのでした。
みゆきとの距離を縮めるべく、悟は連絡先の交換ができないかと話題をふっていきます。
ところが、みゆきの反応は思ったようなものではなく
「悟さんが来ない時は都合が悪いと思うし、続けてこなければ、よその土地に移ったと思うことにします」
と言います。
みゆきと連絡先の交換は叶わなかったものの、会いたいと思う気持ちがあればピアノに来れば会えるという言葉に、悟は毎週木曜日に会う約束をみゆきと交わしたような、はしゃいだ気持ちになるのでした。
本当の恋愛
みゆきとの関係性が深まり、仕事も順調な悟は充実した気持ちに満たされつつも、母を想うと急に悲しみにくれるような日々を送っていました。
骨粗鬆症だけでなく、若い頃からの不摂生により内臓も悪くしている母親の老い先は、そう長くはないだろうと思われ、母親自身もそれを覚悟しているようでした。
高校の頃からの付き合いである高木と山下も、悟の母親の話を聞くと涙を浮かべます。
悲しい雰囲気を吹っ切るようにみゆきの話を始める高木たち。
悟の説明を聞いた高木は「変な付き合い方!」と言います。
一方で山下は
時代に逆らうようなアナログな付き合い方、それが本当の恋愛かもしれない
『アナログ』P53より
と呟くのでした。
みゆき(波瑠)に会えない木曜日
月曜日、悟が出勤すると、岩本から「明日から1週間大阪に出張してくれ」と命じられます。
木曜日にみゆきに会えないと思い落ち込む悟ですが、無理だと知りつつ、何とか木曜日に戻ってこれるようと思うのでした。
翌日、20代後半の大坂支社の社員島田(藤原丈一郎)に案内され、部長の高橋に挨拶をします。
バレバレのカツラをつけている高橋のことを、笑って話す島田の気取りのなさは、心地よいものでした。
現場を確認した悟は、アイデアを高橋に報告します。
岩本同様、高橋も悟のアイデアを自分のものにするのは当たり前だと思っているよう…。
また、コンピューターで見本を作るように指示をします。
しかし、悟は徹夜を覚悟で「どうしてもアナログで見本を作りたい」と主張し、納得をしてもらいました。
泊まり込みで見本の制作をしたものの、やはり木曜日に帰ることは叶わず、悟が東京に戻ったのは土曜日になってしまいました。
よそよそしくなったひろこ
三田のマンションに帰った悟は、食べるものが何もなかったため定食屋『よしかわ』に顔を出します。
いつもなら愛想の良いひろこが、なぜか悟に対してよそよそしいと思ったら、厨房には店で良く見かけていた若い男の姿がありました。
ヤキモチに近い気持ちになった悟は「人間とは面白い」と感じます。
ところが、水曜日にもう一度『よしかわ』に行くと、ひろこは元気なく働いており、男の姿も見当たらなくなっていました。
みゆき(波瑠)とのデート
木曜日がやってきて、ピアノに向かった悟は、店内に高木と山下を見つけます。
偶然だなととぼける2人とワイワイやっていると、悟たちには気がつかないまま、みゆきは入口近くの席に座りました。
悟がみゆきのところへ行くと、高木と山下は、こそこそと店から帰っていきます。
みゆきの誘いにより、2人は小林研一郎が指揮をするクラシックコンサートを聞きに行くことに。
自分だけ浮いた格好をしていることが気になった悟でしたが、みゆきは「どんな格好でもいいんです」と意に介さない様子です。
みゆきと自分では生きてきた世界が違うと不安がよぎるものの、スメタナの交響詩を聞いているうちに、悟は音楽に引きこまれていくのでした。
コンサートが終わり、食事の話を切り出すと、みゆきは「焼鳥屋さんで焼酎を飲んでみたい」とのこと。
驚きながらも、高木と山下と行ったことがある焼き鳥屋へ案内すると、酔っぱらった高木と山下がいました。
しばらく4人で飲んだ後、危険を感じた悟はみゆきを連れ出し、タクシーを拾います。
すると、みゆきは悟の頬にキスをし「またね」と言って、去って行きました。
中学生のようにときめいてしまった悟が、焼鳥屋に戻ると、高木と山下は「帰ってきたのか?」と大騒ぎをするのでした。
またもや大阪出張に
金曜日、施設へ行った悟は母親に、彼女ができそうだと報告をします。
いつか元気になったら3人で暮らせたらいいと言う悟に、母親は「自分の事は考えなくても良い。迷惑をかけないためにも早く死ななきゃ」と悟を悲しくさせるのでした。
そんな中、またもや岩本から大阪出張を命じられます。
悟の願いもむなしく、出張の出発日は水曜日となり、木曜日にみゆきと会えないことが決定してしまいました。
次の木曜日には必ず会いたいと、悟は携帯の電源を切ってまで仕事に没頭します。
その甲斐あって、1週間で模型は完成し、プレゼンも好評を得ることができました。
母親の死
明日には東京に戻り、みゆきに会えるとホッとしていた悟に、高木から母親の体調が良くないとの連絡が入ります。
慌てて東京に戻った悟でしたが、母親の死に目には間に合いませんでした。
呆然とする悟の代わりに、高木と山下が葬儀の手配をすすめてくれます。
忙しい中、悟が担当しているイタリアンレストランのオーナーや、島田も駆けつけてくれたりもしました。
高木と山下のおかげで、滞りなく葬儀は終わります。
結局、悟は2週連続でみゆきに会う事ができませんでした。
悟(二宮和也)の大坂転勤
みゆきとコンサートに行ってから購入した小林研一郎のスメタナ「わが祖国」を聞きながら、悟は木曜日までをやり過ごします。
早目の時間にピアノに到着し、みゆきを待っていた悟は「すみません、遅れて」という声を聞いた瞬間、涙が止まらなくなるのでした。
ただ寄り添うように悟の隣に座っているみゆきに、悟は高木がみゆきに母親の死を伝えたのではないかと考えます。
みゆきは、はっきり答えることはありませんでしたが、悟は高木に内心感謝しました。
それからしばらくの間、悟はみゆきと毎週デートを重ねます。
けれど、その幸せな時間が長く続くことはなく、悟は岩本から1~2年の間、大阪に常駐して欲しいと言われてしまいました。
プロポーズを決意する悟(二宮和也)
高木と山下に大阪へ行くことを相談すると「結婚しちゃえばいい」と簡単に言われてしまいます。
しかし、悟とみゆきに男女の関係はなく、みゆきが悟をどう思っているかは、わからないままでした。
肉体関係などどうでもよく、みゆきのそばにいたいだけと悟から聞いた高木は、変な小細工はせずに指輪を買って、結婚を申し込めばよいと言います。
翌日、3人は揃って宝石店を訪れ、みゆきに渡す婚約指輪を90万円で購入しました。
みゆき(波瑠)に会えないまま
やがてやってきた木曜日。
ポケットに指輪のケースを潜ませ、ドキドキしながら悟はみゆきがピアノにやってくるのを待っていました。
しかし、2時間たってもみゆきは現れず、悟は落ち込んで帰ります。
外に出ると、悟をずっと店の外で見守っていた高木と山下が残念そうに声をかけてきました。
集中できない1週間を過ごし、次の木曜日がやってきましたが、その週もみゆきは姿を見せません。
3度目の木曜日、ピアノのマスターやウエイトレスも悟の恋の行く末を気にかけていましたが、結局みゆきは現れぬままで、悟はピアノに行くことをやめてしまいました。
大坂での1年が過ぎ
みゆきに会えないまま、悟が大阪にやってきて1年が過ぎました。
その間、悟は東京に行く気になれず、すっかり大阪の人間になった気さえしていました。
仏壇に置いたままにしてあった婚約指輪をそろそろ捨てようと決めたある日、たまたま寄ったCD店で、かつて天才ヴァイオリニストと人気を博した「ナオミ・チューリング」のチラシを目にして驚きます。
「ナオミ・チューリング」が、みゆきにそっくりだったからです。
ナオミ・チューリング(旧姓 古田奈緒美)は18歳で数々のコンクールで受賞したものの、20歳でピアニスト ミハエル・チューリングと結婚。
ミハエルが急死したことによりナオミは音楽界を引退し姿を消していましたが、最近また話題になっているということがわかりました。
ミハエル・チューリングの正体はみゆき(波瑠)
悟は、ナオミ・チューリングのCDを購入し、高木たちにも連絡をし、調べてもらうことにします。
真実を知りたい反面、怖さもある悟は、動揺が仕事にも影響を及ぼしてしまうのでした。
数日後、高木から連絡が入り、ナオミは日本では『美春みゆき』と名乗っており、6月上旬に交通事故で入院していたことがわかります。
また、山下の調査により、古田奈緒美が信号無視の車にはねられ意識不明の重体で緊急搬送されたという記事を発見。
その日付は、悟がみゆきにプロポーズをしようとしていた日でした。
みゆきの姉 古田香津美と連絡がとれて
いても立ってもいられなくなった悟は、島田に仕事を頼んで、翌日に東京へ向かうことにします。
高木によれば、連絡がとれたみゆきの姉古田香津美は、妹から悟の話を聞いていたとのこと。
事故によりみゆきは下半身と頭に障害を負い、現在は姉の家からリハビリ施設に通っていると知り、悟だけでなく高木や山下も涙をこらえられませんでした。
悟たちは香津美から、現在のみゆきは車いす生活をしているものの、ある程度の補助があれば日常生活を送れるようになっていると聞かされます。
また、みゆきの日記だと渡されたノートには、夫を亡くした悲しみの他に、悟への気持ちも綴られており、すぐにでもみゆきに会いたいと思うのでした。
映画『アナログ』ビートたけし原作|ラスト結末と感想まとめ
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みゆきに会った悟は、どんなことがあっても結婚して、自分が面倒をみると決心します。
姉の香津美は、介護をしながら仕事や生活をどうするのかと心配しますが、自分はデザイナーだから、みゆきとのことも生涯をかけたプロジェクトとして成功させると宣言。
あの岩本に、事情を説明して、在宅で仕事をさせてもらえるよう頼み、全面的に協力を得ることができました。
みゆきは悟に会ってから一言も発することはなく、言うなれば悟が勝手に「みゆきの面倒をみる」と決めて、事が進行していきます。
2か月後には、高木の協力のもと、みゆきの介護ができるような物件を入手し、2人は一緒に暮らし始めました。
『アナログ』の中で、悟は何度かみゆきのことを「母であり菩薩」とか「仏のようだ」と表現しています。
まるで観音様のように祀り上げられたみゆきに、少し違和感…というか歪み?のようなものを感じてしまいました。
そもそも30代の男女が、肉体関係がなくともそばにいられれば良いと思ってしまうのは、美しい話のようでありながら、実に不健全です。
別に『アナログ』の中で生々しい描写をして欲しいと言うわけではないのですが、必要な設定なのか?という部分に疑問を覚えてしまいました。
みゆきの脳は医学的には異常がないので、悟と暮らす中で、かつての自分を取り戻しても何ら不自然ではありません。
が、悟はそれを望んでいないのではないか…そう考えると、ラストはほんのりと薄ら寒い結末に見えてしまいます。
悟は笑顔ともわからぬ表情をするみゆきに大きな愛を感じさせるとし
子供の頃いつもアパートで一人、時間を持て余し泣いていた自分を、帰ってきた母が隣に座り、じっと見守ってくれているーあたかも、そんな気がした
『アナログ』P171より
と思っています。
亡くなったお母さんと築けなかった幼少期の母子関係を、今の自分とみゆきに映し出し、再構築しているような感じです。
みゆきがどんなに出来た人間だったとしても、自分の意思を表現できる状態であれば、悟とは違う価値観を結婚生活の中で表すはず。
当然、悟にとって「母であり菩薩」だったみゆきは壊れてしまいます。
悟は自分でも自覚していますが、みゆきに対してそこまで寛容な人間ではありません。
自分も仕事で2週間、ピアノに行けない木曜日が続いたことがあるのに、みゆきに対しては1回目で腹を立ててみたり、「たったの3回」で諦めています。
だとすると、心の底では、悟本人も気がつかないうちに今のままの生活が良い⇒みゆきの回復を望んでいないのでは?と思っているような気がしてしまいました。
『たけしくん、ハイ!』は、ビートたけしさんの少年時代を描いたエッセイで、NHKでドラマ化もされ人気に。
これにより、母親である北野さきさんも注目される存在となりましたが、北野さきさんは「教育熱心で強い母親」として描かれています。
実際、北野さきさんは、ビートたけしさんがフライデー編集部を襲撃するという事件を起こした際
「あんなどうしようもないのは、死刑にでもしてください」
と言い、世間を驚かせました。
さきさんが亡くなった時は大号泣したビートたけしさんですが、どこかで菩薩のような母親像を求めているのかもしれません。
さて、冒頭で『アナログ』について、下品をスパイスにした少女漫画のような小説だったと書きましたが、今回のネタバレあらすじでは、下品な部分には触れていません(Google先生に私が怒られてしまうので)
が、その下品な部分こそがビートたけしらしさとも言えます。
『アナログ』を映画化するにあたって、下品さをどう表現するのかが、個人的には楽しみでなりません。