2023年4月ドラマ『風間公親 教場0』が月9ドラマとして連ドラ化されるということで、原作である『教場0 刑事指導官・風間公親』を読んでみたのですが、
風間公親(木村拓哉)の右目を刺し義眼にした犯人、逃げました!
原作とドラマはこれまでのキャストから内容に違いがあるということはわかっているのですが、犯人である十崎がどうなるのかが気になり、続編である教場Xも読んでしまいました!
教場シリーズ3作目のドラマとなる【風間公親 教場0】の公式サイトを見ると、原作に『教場X』もしっかりあがっています↓
そこで、この記事では0の続編となる『教場X 刑事指導官・風間公親』のネタバレあらすじ感想を書いていきます。
※文字数1万を超えています。ぜひ目次をご活用ください
- ドラマ『風間公親 教場0』キャスト
- ドラマ『風間公親 教場0』原作 続編Xあらすじネタバレ
- 【教場X】1話|登場人物
- 【教場X】1話|硝薬の裁き|ネタバレあらすじ
- 【教場X】1話|硝薬の裁き|感想ネタバレ
- 【教場X】2話|登場人物
- 【教場X】2話|妄信の果て|ネタバレあらすじ
- 【教場X】2話|妄信の果て|感想ネタバレ
- 【教場X】3話|登場人物
- 【教場X】3話|橋上の残影|ネタバレあらすじ
- 【教場X】3話|橋上の残影|感想ネタバレ
- 【教場X】4話|登場人物
- 【教場X】4話|孤独の胞衣(えな)|ネタバレあらすじ
- 【教場X】4話|孤独の胞衣(えな)|感想ネタバレ
- 【教場X】5話|登場人物
- 【教場X】5話|闇中の白霧|ネタバレあらすじ
- 【教場X】5話|闇中の白霧|感想ネタバレ
- 【教場X】6話|登場人物
- 【教場X】6話|仏罰の報い|ネタバレあらすじ←ドラマ最終回
- 【教場X】6話|仏罰の報い|感想ネタバレ
- ドラマ『風間公親 教場0』原作 続編X|感想まとめ|北村匠海は生きてる?濱田岳がキーマン?(考察)
ドラマ『風間公親 教場0』キャスト
- 風間公親(木村拓哉)
- 隼田聖子(新垣結衣)
- 遠野章宏(北村匠海)
- 中込兼児(染谷将太)
- 鐘羅路子(白石麻衣)
- 瓜原潤史(赤楚衛二)
- 柳沢浩二(坂口憲二)
- 鳥羽暢照(濱田岳)
- 十崎波琉(森山未來)
リンクから原作のあらすじネタバレを確認できます。
瓜原潤史 (赤楚衛二) | ドラマ1話 【教場0】1話「仮面の軌跡」 | ドラマ1話 【教場X】1話「硝薬の裁き」 | ドラマ2話 【教場0】3話「ブロンズの墓穴」 |
隼田聖子 (新垣結衣) | ドラマ3話 【教場0】6話「毒のある骸」 | ドラマ4話 【教場X】4話「孤独の胞衣(えな)」 | ドラマ最終回 【教場X】6話「仏罰の報い」 |
遠野章宏 (北村匠海) | ドラマ5話 【教場X】2話「妄信の果て」 | ドラマ6話 【教場0】2話「三枚の画廊の絵」 | |
鐘羅路子(白石麻衣) | ドラマ7話 【教場0】4話「第四の終章」 | ドラマ8話 【教場X】5話「闇中の白霧」 | |
中込兼児 (染谷将太) | ドラマ9話 【教場X】3話「橋上の残影」 | ドラマ10話 【教場0】5話「指輪のレクイエム」 |
ドラマ『風間公親 教場0』原作 続編Xあらすじネタバレ
【教場X】1話|登場人物
- 鐘羅路子(白石麻衣) 1話風間道場の生徒
- 益野紳佑(市原隼人) 1話犯人 47歳 マスノ製作所社長 元警察官
- 海藤克剛 1話被害者 質屋「ポーンショップ海藤」の店主
- 益野麗馨 益野紳佑の娘(妻の連れ子) 小学校3年生
- 益野才佳 益野紳佑の亡き妻
【教場X】1話|硝薬の裁き|ネタバレあらすじ
益野紳佑(市原隼人)は、半年前に妻の才佳を「ポーンショップ海藤」の店主海藤克剛にひき逃げされて以来、1人で連れ子である麗馨(小学校3年生)を育てていました。母親の死後、麗馨は言葉を発しなくなり、ここ数か月は原因不明のアレルギー症状で、息を苦しそうにすることも増えていました。
益野紳佑は、これらの原因を、娘が母親を亡くした精神的ショックによるものではないか?と考えています。そんな日々の中、益野紳佑はひき逃げをした犯人である海藤克剛の店へと何度も足を運んでいました。
海藤克剛は警察に逮捕されたものの、麗馨以外の目撃者がいなかったため不起訴処分になっており、益野紳佑は海藤克剛に謝罪をするよう談判していたのです。しかし、海藤克剛は図太い性格だったため、決して非を認めることはありませんでした。
そんな折、海藤克剛が投資に失敗し、大きな借金を抱えることになります。そこで、益野紳佑は海藤克剛を脅し、遺書を書かせてから、自殺にみせかけ射殺。海藤克剛はガンマニアだったため、銃の発砲音を気にする必要はありませんでした。
しかし、海藤克剛をよく知る人間は、借金を苦に自殺をするようなことはあり得ないと証言します。海藤克剛に恨みをもつ益野紳佑が犯人ではないかと疑われるのは、本人にとっても想定の範囲内のことでした。
風間公親(木村拓哉)の生徒となった鐘羅路子(白石麻衣)は、益野紳佑が犯人に違いないと思いながらも逮捕は難しいのではないかと考えていました。益野紳佑の経営するマスノ製作所には、多くの工作機械があり、拳銃を自作することが可能。その上、益野紳佑は元警察官だったため、銃の扱いにも慣れていました。
しかし、元警察官であれば、証拠は全て処分しているはず。ところが、風間公親は鐘羅路子に「本人の自白をとれば逮捕出来る」と課題を突きつけます。最初は、そんなことは無理だと考えていた鐘羅路子でしたが、麗馨のアレルギー症状を利用し、無事に益野紳佑から自白を取り付けることができたのでした。
【教場X】1話|硝薬の裁き|感想ネタバレ
麗馨のアレルギーの原因は、精神的なものではなく「火薬」がアレルゲンとなっていたからでした。益野紳佑は、当然拳銃を自作した痕跡を全て片付けていましたが、さすがに微量な火薬を全て消し去ることはできなかったんですね。
益野紳佑は麗馨を本当の子どものように大切に思っていたので、自分のしたことが麗馨を苦しめていたと知り、自白をしないわけにはいかない心境になったというわけです。教場0~Xを読んで一番すごいと思うのが、トリックよりも登場人物の心の描き方だったりします。
【教場X】1話のラストで麗馨は「お父さん、待っているね、ずっと」と言葉を発することが出来るのですが、これだけ聞くと単なる美談ですが、しっかり伏線がはられています。
なんでも阪神淡路大震災の時、スギ花粉の大飛散があったのにも関わらず、被災者のアレルギー症状はとても軽かったんだとか。風間公親が言うには、大きなストレスはアレルギー症状を抑制する働きがあるんだそうです。
父親が逮捕されるという大きなストレスにさらされたために、麗馨は話せることが出来たのではないかと考えると、益野紳佑と麗馨の血のつながりを超えた親子の絆をより深く感じることができました。
【教場X】2話|登場人物
- 下津木崇人 2話風間道場の生徒
- 戸守研策 2話犯人 興和文化大学の学生
- 梨多真夫 2話被害者 興和文化大学「人文地理学」教授(まっぷ先生)
【教場X】2話|妄信の果て|ネタバレあらすじ
興和文化大学文学部の学生である戸守研策は、第一希望である地元新聞社の内定もとりつけ、あとは「人文地理学」のゼミ論文が通れば、問題なく卒業できるはずでした。ところが、「人文地理学」の教授梨多真夫から単位を出すことは出来ないとの連絡が入ります。
焦った戸守研策は、慌てて梨多真夫の研究室を訪れますが、海外出張のために2週間以上も不在にするというメモが残されており、会う事はかないませんでした。そこで戸守研策は、梨多真夫の住む「庚申谷(かねたに)」へと原付バイクで向かいます。
梨多真夫は、戸守研策が自宅へやってくると予想しており、家の中へと招き入れました。梨多真夫の自宅へ入った戸守研策は、部屋の壁に貼られた地図が市内のものだと気がつきます。
「庚申谷(かねたに)」のすぐそばに「無田(なしだ)」の地名を見つけた戸守研策は、教授の名前「梨多」と読みが同じなだけでなく「卒業は無しだ」という言葉が思い浮かび、ひどく印象に残ったのでした。
戸守研策が論文のどこがいけなかったのかを問うと、梨多真夫は自分がインターネット上に掲載している文章を、論文に引用した件についてもちだします。しかし、梨多真夫は引用そのものは許可していたため、戸守研策は一体何がいけなかったのか全くわかりませんでした。
我を失った戸守研策は、梨多真夫を思わず崖下へと突き落としてしまいます。写真撮影中の転落事故を装うために、梨多真夫が愛用しているカメラを死体に投げつけ、指紋などの証拠を隠滅してから、戸守研策は現場を立ち去るのでした。自宅に帰った戸守研策は、シャツのボタンがなくなっていることに気がつきます。
梨多真夫へバイクで戻ろうとしたものの、エンジンはかからず、仕方なくタクシーで向かうことに…。ところが、住所の地名をどうしても思い出すことができません。そこで思いついた「無田(なしだ)」までと行き先を告げたものの、運転手は聞いたことがない地名だとのこと。
なんとか「庚申谷(かねたに)」という地名を思い出した戸守研策は、もしもボタンが見つけられなかったら第一発見者を装うことを計画するのでした。捜査にあたることになった下津木崇人は、近隣の住人の証言から梨多真夫は事故死だと考えます。
しかし教官である風間公親(木村拓哉)は、捜査のために梨多真夫のデジタル一眼レフカメラを借りてみるよう下津木崇人にアドバイスします。それにより、下津木崇人は梨多真夫が愛用のカメラをストラップをかけずに使用するわけがない=カメラを投げた人物がいると気がつくのでした。
風間公親とともに第一発見者である戸守研策のもとを訪れた下津木崇人は、証言と行動に矛盾がないことから、戸守研策は犯人ではないと考えます。風間公親も「梨多は事故死、戸守はシロのようだな」と言います。
しかし下津木崇人は報告書をまとめている中、鬼教官であるはずの風間公親の態度がひっかかり、自分がテストされていたことに気がつくのでした。
【教場X】2話|妄信の果て|感想ネタバレ
【教場X】2話の中で、被害者となった梨多真夫は2つのトラップを仕掛けていました。
- 自分が「引用しても良い」としていたネット上にあげた文章
- 自宅の壁にはった地図
の中に、間違った情報をわざと入れておいたのです。
戸守研策は、その間違いに気がつかず引用、論文を書き上げてしまったため、単位をあげるわけにはいかないと教授は判断したのです。また、壁の地図に書かれた「無田」も架空の地名であり、戸守研策はその地名をタクシー運転手に告げてしまったため、犯行時刻に梨多家にいたことを証明してしまいました。
戸守研策のような思い込みの激しい人間が新聞記者になり、間違った情報を世の中に流してしまっていたら…と考えるとゾッとしますよね。
でも、戸守研策は決して悪人ではなく、むしろ真面目な善人でした。
大切なものを失うという危機が迫ると、人は何をしてしまうかわかりません。
また、梨多真夫も正しいことをしたのかもしれませんが、そのために命を落としてしまいました。
それもまた妄信の結果と言えます。
自分を含め、人は誰もが「妄信」をしてしまう部分があると思います。
「妄信は命取り」という風間の言葉が身に染みる回となりました。
【教場X】3話|登場人物
- 中込兼児(染谷将太) 3話風間道場の生徒
- 篠木瑤子(早見あかり) 3話犯人
- 加茂田亮(金井勇太) 3話被害者
- 牧村冬一(細田善彦) 篠木瑤子の恋人 自殺した
【教場X】3話|橋上の残影|ネタバレあらすじ
篠木瑤子は加茂田亮を通り魔を装い殺害します。篠木瑤子にとって加茂田亮は、大切な恋人牧村冬一を自殺に追いやった憎い敵でした。
牧村冬一が父親から引き継いだ小さな時計店に泥棒が入ったのは10年前のこと。泥棒と格闘した結果、目に怪我を負い仕事ができなくなった牧村冬一は自殺をしてしまいます。逮捕された加茂田亮に下された懲役はたったの6年という短いものでした。
半年ほど前の事、篠木瑤子は町で偶然に加茂田亮を見かけてしまったことから、身辺を探り始めます。おりしも世間では通り魔事件が起きており、篠木瑤子は加茂田亮を通り魔と同じ手口で殺害する計画を実行にうつしました。
しかし、いざ加茂田亮を刺し殺してみると、思いがけない誤算が生じてしまいます。なんと加茂田亮は、その腕に牧村冬一が制作した瑤子とペアのオリジナル時計をつけていたのです。腕時計を回収した篠木瑤子は、加茂田亮の身元をわからなくするべく計画を変更。
まずは加茂田亮が身につけていたマッサージ器具らしきものなどを回収し、買ったばかりのジッポオイルを遺体にかけて火をつけたのでした。
中込兼児(染谷将太)は遺体の状況を見て、
- 通り魔
- 時計がないことから物盗り
- 指輪がのこされていることから怨恨
と3つの可能性を導き出します。
風間公親(木村拓哉)は、中込兼児が優秀であると考えますが、当の本人は緊張のあまりひどい胃痛に襲われていたのでした。
被害者の身元を割り出すために、中込兼児は周辺の防犯カメラを調査します。その結果、焼け残った衣類と同じものを着ている人物の映像を見つけ出すことができました。その人物を被害者と断定。風間のアドバイスにより中込兼児は、被害者のもつ特徴的な癖から、被害者が刑務所に服役していたのではないかと推測します。
また、犯行現場付近でジッポオイルを購入した人物を探し出した結果、防犯カメラに映った篠木瑤子を見つけ出します。さらに篠木瑤子について調査した結果、恨みを持っている相手加茂田亮が被害者であると判明したのでした。
【教場X】3話|橋上の残影|感想ネタバレ
【教場X】3話で印象的だったのは、風間公親と中込兼児が訪れた際、
日本の司法には無罪の推定という大前提があったはずです。
~中略~
わたしのような被疑者には、アリバイを証明する必要などないはずですよ。
教場X128ページより
と、篠木瑤子が言うんです。
アリバイを証明しないと犯人だって思われるのは刑事ドラマの常識=リアルな警察でも常識
だと思い込んでいた私としては、今後逮捕される予定はないものの「これは覚えておこう!」と雑学を増やす良い機会となりました。
さて、アリバイを証明する必要はない篠木瑤子ではありますが、残念ながら決定的な証拠が残っていました。加茂田亮から回収したマッサージ器具らしきものは、カプセル内視鏡用のセンサーだったんです。
加茂田亮は胃を悪くしており、カプセルの胃カメラを飲んでいたのですが、篠木瑤子が刺した時に腸からカプセルが転がり出てしまい、その映像に篠木瑤子の顔が映っていました。
加茂田亮のやった犯罪行為により命を落とした恋人の復讐を果たした篠木瑤子。
復讐したい気持ちはわかりますよね…。
でも、それが復讐であり、計画性をもって人を殺害したからこそ、その罪は加茂田亮より重いものとなってしまいます。
明治6年、仇討禁止令が施行されるまでは、日本でも復讐が認められていたとのこと。
加茂田亮のような人間には重い裁きを司法がしっかりと下しておいて欲しいと思わずにはいられない回となりました。
【教場X】4話|登場人物
- 隼田聖子(新垣結衣) 4話風間道場の生徒
- 萱場千寿留(生見愛瑠) 4話犯人
- 浦真幹夫(淵上泰史) 4話被害者
- ラウラ 浦真幹夫の婚約者
【教場X】4話|孤独の胞衣(えな)|ネタバレあらすじ
萱場千寿留 19歳は、短大を休学し、出産予定日を5日後に控えた妊婦でした。父親は有名な工芸家である浦真幹夫 40歳。萱場千寿留は短大の芸術科目の授業の一環で浦真幹夫と出会い、気に入られた結果、体の関係をもつようになります。
しかし妊娠した萱場千寿留に、浦真幹夫は100万円の中絶費用を渡し、イタリアへと去ってしまいました。中絶はせず出産間際となった萱場千寿留の前に、イタリアで出会った女性ラウラとの結婚を決めた浦真幹夫が現れます。浦真幹夫によると、ラウラは病気が原因で妊娠は出来ないが、子どもは欲しいと言い張っているんだとか。
イタリアからラウラを連れて帰国した浦真幹夫は、萱場千寿留が妊娠により短大を休学していることを知り、生まれた後の赤ちゃんを渡して欲しいと言いにきたのです。拒否した萱場千寿留に対し、浦真幹夫は裁判をしてでも親権を手に入れると言い出します。
萱場千寿留は未成年だったため、赤ちゃんの親権はまず千寿留の親権者が持つことになるのですが、千寿留の父親はすでに他界しており、母親は病気の上に生活保護を受ける身だったのです。裁判をすれば赤ちゃんにとって、親としてふさわしいのは浦真幹夫であると判断されることは明らか。怒りのあまり萱場千寿留は、大理石の灰皿で浦真幹夫を殴りつけ、殺害してしまったのでした。
自分の痕跡を消して現場から逃げようとした萱場千寿留は、精神的ショックのせいか産気づいてしまいます。萱場千寿留は「赤ちゃんを産めば体型も変わりカモフラージュになる」と考え、殺人現場で出産することを決意しました。萱場千寿留は浦真幹夫の作品である大皿に、赤ちゃんと胎盤を受け止めることにします。出産を終えた萱場千寿留は、風呂場で大皿を念入りに洗い、その痕跡を消し去ります。
そして、着用していたニットのセーターに赤ちゃんと胎盤をくるみ手提げバッグに入れて現場を去ったのでした。風間公親(木村拓哉)の生徒となった隼田聖子(新垣結衣)は、被害者の殴られた場所から、犯人は顔見知りだと推測します。
また、風間公親の質問から、薪ストーブで煙道火災が起きていたことと、浦真幹夫の作品の中で1枚の大皿だけに埃がついていないことに気がついたのでした。
浦真幹夫の隣家に住む4年生の少年が、事件の日に自宅の窓から大きな手提げバッグを持って立ち去った20歳くらいのスリムな女性を目撃したと証言します。萱場千寿留が浦真幹夫の運転する車に同乗していたことも、Nシステムにより判明。
萱場千寿留の住むアパートの大家さんから、妊娠していたはずの千寿留が既に男の赤ちゃんを産んでいて驚いたという証言も得られます。また、赤ちゃんの足首には生まれつきのものとは思えない痣か傷のようなものがついていたと大家さんは語ったのでした。
風間と共に隼田聖子は萱場千寿留のもとを訪れます。萱場千寿留の産んだ赤ちゃん(叶多)はタイツを履かされており、足首は見えない状態でした。萱場千寿留は叶多の父親は浦真幹夫であると認め、車に乗っていたのはクリニックから自宅に送ってくれたからだと言います。しかし、自宅での出産後にはクリニックへ行ってないとのこと。
虐待を疑う隼田聖子でしたが、萱場千寿留の通っていたクリニックの医師は「赤ちゃんを大事にし、生まれてくるのを楽しみにしていた萱場千寿留が虐待をするとは考えられない」と断言。
隼田聖子は萱場千寿留が犯人であると確信していましたが、叶多の足首の痣と事件との関係性もわからず、逮捕出来るだけの証拠は見つかりません。ところが、風間公親は「すでにヒントは出そろっているぞ」と言い、隼田聖子はやはり叶多が事件解決の鍵になると考えるのでした。
【教場X】4話|孤独の胞衣(えな)|感想ネタバレ
赤ちゃんを大事に思い「夢が多く叶うように」と願いを込めて叶多と名付けた萱場千寿留が、出産後にクリニックに行かなかったのは、叶多の足の痣は、薪ストーブで高温になった大皿に気がつかず火傷をさせてついてしまったものだったからでした。
しかも火傷痕からは、大皿に入っていた浦真幹夫のサイン「URAMAMIKIO」からMAMAの文字が読み取れるため、火傷が治るまでは叶多をクリニックに連れていくわけにはいかなかったのです。自分もシングルマザーで苦労してきた隼田聖子(新垣結衣)は、浦真幹夫が萱場千寿留を騙して赤ちゃんを奪い取ろうとしたことに気がつきました。
母親が未成年であっても、後見人の指定をしておけば、萱場千寿留が親権争いで不利になることはなかったのです。結局、叶多の火傷が証拠となり、萱場千寿留は逮捕されることとなったのでした。
【教場X】5話|登場人物
- 紙谷朋浩 5話風間道場の生徒
- 名越哲弥(小池徹平) 5話犯人
- 小田島澄葉(ソニン) 5話被害者
【教場X】5話|闇中の白霧|ネタバレあらすじ
名越哲弥(小池徹平)と小田島澄葉(ドラマでは小田島澄香(ソニン))は、海外の闇サイトを通じ違法な薬物を仕入れては、日本で売りさばく商売をしていました。十分に稼いだと考えた名越哲弥は、そろそろ足を洗おうと考えます。
ところが小田島澄葉は、もっと金が欲しいと拒否し、足を洗うなら警察に言うと名越哲弥を脅していました。小田島澄葉の語学力を目当てにし、裏仕事に誘ったのは名越哲弥だったため、逮捕された時に罪が重いのは名越哲弥の方であることは間違いありません。
そんな中、名越哲弥は小田島澄葉から「あなたを自由にしてあげる」というメールを受け取り、2人は最後に会って食事をすることとなりました。名越哲弥は小田島澄葉が常用している点鼻薬と同じものを入手し、毒を混入して持って行きます。小田島澄葉が嘘をついていることを仕草から確信した名越哲弥は、点鼻薬をすり替えて毒殺をしたのでした。
事件の日、風間道場の生徒となった紙谷朋浩は姉夫婦の家に招かれていました。甥っ子の佑が作った霧箱を使い、庭で放射線の観測実験をしていると、前の通りを誰かが横切った瞬間、ベータ線の量がぐんと増えると言う現象が起こります。
食事をするために家の中に入ってから1時間もした頃、外で雨が降り出したため紙谷朋浩はリビングの窓を閉めようと立ち上がります。その時、隣家で女性が昏倒するのを目撃。その女性こそ毒殺された小田島澄葉であり、紙谷朋浩は事件の第一発見者となってしまったのでした。
小田島澄葉の携帯電話に残されたメールをたどり、風間公親(木村拓哉)と紙谷朋浩は名越哲弥のもとを訪れます。名越哲弥は小田島澄葉から受け取った「あなたを自由にしてあげる」と書かれたメールを見せ、2人が交際していたという嘘をつきました。
その嘘は、小田島澄葉の家に万が一自分の痕跡が残っていても、言い逃れが出来ると考えたからでもありました。
紙谷朋浩は風間公親から名越哲弥の印象を聞かれます。
- 42歳なのに細かい字を読むのに苦労していたことから老眼がはじまっているのかもしれない
- 質問を何度か聞き返されたので、聴力にも問題がある可能性
- 水をよく飲んでいたことから、のどの渇き方に異常がある
- 痰をはいていたが、のどが痛い様子はなかったので風邪ではないだろう
- 抜け毛が多い
これらのことから、紙谷朋浩は名越哲弥が何らかの病気ではないかと推測しました。
また、闇サイトの話をした際に、名越哲弥がうろたえていたことにも気がついていました。さらに、風間公親は、名越哲弥が紙谷朋浩の顔を見た時にひどく驚いていたと続けます。これにより、名越哲弥は小田島澄葉を殺害した日に、紙谷朋浩のことを見たのではないか?という考察が浮かんできたのでした。
また、聞き込みの際に、名越哲弥が何度もゴミ袋を確認していたことから、強迫性障害の中の確認屋なのではないかという疑いも出てきます。だとするならば、名越哲弥は証拠を残してきていないか現場を確認したくて仕方ないはず。
予想通り名越哲弥は、小田島澄葉は自宅に秘密の交友リストを隠してあり、自分であれば探す出せると言って、紙谷朋浩に連絡を入れてきました。
【教場X】5話|闇中の白霧|感想ネタバレ
強迫性障害には確認屋でなかったとしても、殺人を犯した後の現場に何か残してきてはいないか?ということは気になるものだと思います。実際、名越哲弥はある場所に自分の指紋を残してきていたのですが、名越哲弥が犯人であるという物証は、名越哲弥自身の体に残っていました。
なんと、名越哲弥は小田島澄葉により放射性物質を飲まされていたのです。名越哲弥は放射線を出しながら紙谷朋浩の姉夫婦の家の前を通ったため、甥っ子の霧箱で多量のベータ線が観測されたのでした。
【教場X】6話|登場人物
- 平優羽子 風間道場の卒業生 十崎事件を追っている
- 清家総一郎(北大路欣也) 6話犯人
- 甘木保則(馬場徹) 6話被害者
- 甘木紗季(森カンナ) 清家総一郎の娘 甘木保則の妻 眼科医
【教場X】6話|仏罰の報い|ネタバレあらすじ←ドラマ最終回
地元の名士であり、全国的に名の知れた学者である清家総一郎は、義理の息子である甘木保則を殺害しようと決意します。甘木保則は詐欺罪で逮捕され3年の服役をしたこともある悪人であるだけでなく、大事な娘紗季に暴力をふるっていたのです。
清家総一郎は、興和文化大学の理学部教授でしたが、昨年の秋に実験中の事故により両目に劇薬を浴びたことにより、引退生活を送っていました。そんな清家総一郎のもとに、甘木保則が金をせびりにやってきます。清家総一郎はわざと1万円札を床に落とし、拾おうとした甘木保則がかがんだ背中に向けて、刃物を突き立てたのでした。
その頃、かつて風間道場の生徒であった平優羽子は、世間を騒がせ続けている連続通り魔事件の捜査資料に目を通していました。警察では、千枚通しを使用する手口から、通り魔の犯人は風間公親(木村拓哉)の目を刺した十崎であると見て捜査を進めていたのです。
3年前、十崎が風間公親の目を刺した現場に居合わせた平優羽子は、必ず十崎を逮捕してみせると誓ったこともあり、空いた時間を見つけては千枚通し事件に関する資料を読んでいました。
千枚通し事件の被害者は
- ホームレスの男(68歳)足首を刺された
- 会社員女性(45歳)太ももを刺された
- 新聞販売員男性(37歳)わき腹を刺された
- 塾講師女性(29歳)二の腕を刺された
- 大学院の男子学生(25歳)肩を刺された
- 主婦(54歳)頸部を刺された
と、男女が交互に被害にあっており、刺されている場所がしだいに頭部に近づいてきていました。これにより、次の被害者は男性であり、顔面を狙われる可能性が極めて高いと推測されます。平優羽子は、十崎による逆恨みにより目を刺された風間公親のことを考えずにはいられないのでした。
そんな折、平優羽子のもとに風間公親から、現場である清家総一郎の自宅に来るよう電話が入ります。卒業した自分が呼ばれた理由がわからないものの、平優羽子は現場へと向かいます。
- 義理の息子である甘木保則が死んでいるようだと通報したのは清家総一郎
- 清家総一郎の家には、何者かが侵入し、逃走した形跡があった
- 凶器(千枚通し)は心臓を貫いていた
- 甘木保則は詐欺により、多くの人間から恨みを買っていた
ことから、平優羽子は犯人が「十崎」の可能性も考えますが、風間公親には詐欺被害者の恨みによる犯行と推測を告げます。しかし、風間公親はどうやら目の不自由な清家総一郎を疑っているようでした。
間違いなく失明している清家総一郎に犯行は不可能、手口が大きく異なることから十崎の犯行ではないと考えた警察は、詐欺被害者を重点的に操作します。ところが風間公親だけは、依然として犯人は清家総一郎であると考えている様子。
そんな中、詐欺被害者全員に犯行当時アリバイがあるということがわかりました。DVの被害にあっていた紗季についても確固たるアリバイがあることから、平優羽子は清家総一郎がどのようにして甘木保則を殺害したのか実験を重ねます。
なぜ失明しているはずの清家総一郎が甘木保則を殺害できたのかわかった平優羽子は、風間公親と共に自首することをすすめに清家総一郎のもとを訪れるのでした。
【教場X】6話|仏罰の報い|感想ネタバレ
なんと清家総一郎は甘木保則を殺害した時には、まだ失明していなかったんです!このことについては、平優羽子によりネタバレされるまで私も気がつきませんでした。
清家総一郎の犯行動機が、もう紗季には暴力を振るわないという約束を甘木保則が破ったことを知ったから。紗季の顔についた、ある痕跡から甘木保則が約束をした後に暴力をふるったとわかり、もう我慢できないと思ったんです。
ただ、
目が見えないはずなのに、どうやって痕跡を知ったんだろう?
という疑問がありましたが、自分の目で見たんですね。清家総一郎のすごさは、犯行後に目を自ら焼いて失明したこと。
もし、自分が子供のために殺人を犯したとしたと考えた時、
- 失明してまで罪を逃れる
- 逮捕される
を選ぶとしたら、2の方がまだましかなと…。情状酌量の余地もあるだろうし、死刑や無期懲役にはならないと思うんですね。それでもなお、清家総一郎が失明を選んだ理由は、紗季を犯罪者の娘にしないためでした。
ドラマ『風間公親 教場0』原作 続編X|感想まとめ|北村匠海は生きてる?濱田岳がキーマン?(考察)
※記事全文のコピーが増えています。コピー記事を見つけた場合、何らかの対応をさせていただきます🙇♀️
【教場X】のラストでは、警察本部長から風間公親に県警察学校勤務の辞令がくだります。これは十崎に狙われている風間を匿うための辞令でした。
風間が卒業生してしまっている平優羽子を現場に呼んだのは、この先は指導を施せないからだったんです。風間は平優羽子に「きみなら十崎を逮捕出来る」とはっきり伝えています。
しかし、今のところ、ドラマのキャストに平優羽子の名は登場しておらず、
・十崎を逮捕するのは誰なのか?
・そもそも十崎は逮捕できるのか?
は、原作からもわかっていません。原作で平優羽子が十崎を逮捕するとしたら、風間が目を刺された時、現場にいた
・刑事時代の後輩・遠野章宏(北村匠海)
・風間道場の生徒だった鳥羽暢照(濱田岳)
のどちらかになるはず。でもドラマ教場2のラストで遠野章宏は刺されてしまいました。
もしも、遠野章宏が平優羽子の代わりに登場したキャラクターだとしたら、生きてる可能性が高いです。風間が「遠野死ぬな」と叫んでいるので、生きていて欲しいです。
Tverで再放送されたドラマ「教場1」「教場2」をみました。
「教場1」で味方良介演じる都築耀太は、風間の過去を探っているのですが
「教官が刑事の時に部下の刑事が重傷を負った、目もその時に…」
と語るシーンがあります。”重症”と言っていることから、遠野章宏(北村匠海)が生きている可能性はあります。(⇒ドラマ教場0の9話では生きていますが10話で急変します)
ただ、風間が熱心に世話している花壇の花を「この子は」と擬人化。
また「教場2」で殉職した宮坂定(工藤阿須加)の写真を花壇にそなえたことから、お墓を連想させます。かりに遠野が生きていても警察官は続けられてないのかもしれません。
そう考えると、十崎逮捕に向けて動くのは、念願だった白バイ刑事になり風間が右目を刺された現場の近くにいた鳥羽暢照(濱田岳)になりそうです。
ドラマ教場0の10話で遠野章宏(北村匠海)は急変し、亡くなりました。