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NHKドラマ【育休刑事】原作|あらすじネタバレ感想|ラスト結末に明かされる沙樹(北乃きい)の正体とは

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NHK ドラマ 育休刑事 結末 ネタバレ

似鳥鶏さん原作【育休刑事】が、NHKでドラマ化されることが決まりました。

タイトルは【育休刑事】と、原作と同名。

メインキャストは金子大地・前田敦子・北乃きいの3人で、家族の役を演じます。

似鳥鶏さんは【育休刑事】について

★警察小説

★本格ミステリ

であると同時に

男性の育児のリアルを伝える疑似体験本だと語っています。

金子大地さんが演じる秋月春風は、育休を取得しているレアな警察官です。

原作は、子育て体験がある方にしかわからない「あるあるある!」がたくさん詰まっていました!

この記事では、ドラマ【育休刑事】の放送前に、原作のあらすじネタバレ&感想を書いてみたいと思います。

1万文字を超える長文記事です。結末や感想だけを知りたい方は、目次の活用がおすすめです。
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ドラマ【育休刑事】簡単なあらすじ

秋月春風(金子大地)は育休中の刑事。

妻の沙樹(北乃きい)はフルタイムで仕事をしているため、日頃は姉吉野涼子(前田敦子)と一緒に買い物などに出かけています。

しかし、涼子は「事件を呼び寄せる体質」のため、何かとトラブルに巻き込まれることに。

もちろん現場には、赤ちゃんの「蓮くん」も一緒です。

事件解決のためには、育休なんておかまいなしの上司にも呼び出されてしまう春風ですが、子育てをしているからこその目線で事件を解決

母性神話、育児放棄、DV、親権争い、乳幼児突然死症候群と、育児に関する社会問題にも触れていきます。

ラストには、なぜ沙樹の代わりに春風が育休をとっているのか?

そして明かされまいままでいた沙樹の正体がわかります。

【育休刑事】はいつから放送?

【育休刑事】は2023年4月18日(火)から全10回で放送予定です。

放送時間は毎週火曜 よる10時~(NHK 総合・BS4K)になります。

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NHKドラマ【育休刑事】登場人物(キャスト)

NHK ドラマ 育休刑事 ネタバレ 感想 結末 ラスト

NHK公式より

登場人物 (キャスト)職業/関係性
秋月春風 (金子大地)県警本部捜査一課の巡査部長。育休中。旧姓 吉野。
吉野涼子 (前田敦子)春風の姉。聖エウラリア大学医学部、法医学教室の准教授。
秋月沙樹 (北乃きい)春風の妻。涼子の友だち(高校の同級生)でもある。
秋月蓮秋月家の赤ちゃん。男の子。
石蕗春風の上司。係長。男前。

その他のキャスト:武田玲奈・きづき・ソニン・鶴見辰吾

NHKドラマ【育休刑事】原作|あらすじネタバレ感想

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1話「人質は寝返りをする」あらすじネタバレ

NHK ドラマ 育休刑事 あらすじ ネタバレ

NHK公式より

主な登場人物

名前職業/関係性
石森正臣石森質店店主。
美濃充子石森質店常連客。
灘大聖24歳。元不良の建設作業員。
井手口菓恵石森正臣の娘。
井手口岳菓恵の夫。

赤ちゃん連れで強盗事件にまきこまれ

県警本部捜査一課の巡査部長で育休中の刑事秋月春風 (金子大地)は、姉の吉野涼子 (前田敦子)は、生後三ヶ月になる赤ちゃん蓮くんを連れて、石森質店へと向かいます。

聖エウラリア大学医学部で准教授をしている涼子は、しつこく求愛してくる男からのプレゼントを質屋に入れ、換金してしまおうとしていました。

涼子は昔からトラブルを引き寄せる体質で、高校からの友人であり、春風の妻でもある沙樹 (北乃きい)がしりぬぐいしたことも数知れずありました。

嫌な予感は的中し、石森質店でも強盗事件が発生してしまいます。

質屋の中には、春風、涼子、蓮くんの他に、店主と常連の女性客の計5名がいました。

モデルガンに安心するも

赤い目だし帽をかぶった強盗が所持していた拳銃がモデルガンで、あまり頭も良くなさそうだと見抜いた春風は、こっそりと警察に電話をかけて状況を知らせます。

ところが、廊下の奥から一発の銃声音と怒鳴り声がして、紫の目だし帽をかぶった男が登場したのです。

そして、紫の男は本物の拳銃を持っており、人質から携帯を回収するなど、賢さを見せてきました。

泣きだす蓮くん

秋月の通報により質屋の外には警察官が来ていましたが、うかつに動くことはできません。

緊張感の中、ミルクやオムツ交換の時間がやってきた蓮くんが泣きだしてしまいます。

春風と涼子、常連客の女性で蓮くんをあやしますが、不快な状態が続いている赤ちゃんが泣きやむはずがありません。

軽々しく強盗にトイレなどを貸してとも言えず困っていると、強盗達と店主がいるはずのバックヤードがやけに静かなことに気がつきました。

殺人事件と紫の帽子の男の行方

並外れた感覚をもっている涼子が「奥から風の音がするから裏口があいているのかもしれない」と言い出します。

恐る恐る奥へと進んでいくと、石森質店の店主と赤い帽子の男が倒れおり、紫の帽子の男の姿は消えていました。

赤い帽子の男は銃で撃たれて死んでいましたが、店主の石森はスタンガンで気絶させられていただけでした。

金庫からは現金と証券がなくなっていたことから、仲間割れで赤い帽子の男は殺され、金庫の中身は紫の帽子の男が持ち去ったと考察がなされます。

しかし、紫の帽子の男は逃走する際、取り囲んでいた警察官にも見られておらず、忽然と姿を消したとしか思えない状況でした。

育休刑事のピンチ

この不可解な事件が解決できなければ、捜査一課全体の失態となってしまいます。

そんな時に、春風が育休中だと世間に知れたら、炎上どころではすまされません。

すると、春風の上司で、四係の係長である石蕗から捜査に加わるようにと連絡がきました。

育休中に仕事をしたら育休にならない…そう思いながらも、男性警察官が普通に育休をとれる未来のために、春風は捜査に乗り出すこととなりました。

美濃充子への聞き込み

蓮くんを連れ、秋月は涼子とともに、石森質店で一緒に人質になっていた常連女性客美濃充子の家を訪れます。

美濃充子との立ち話の中で

  • 石森質店の景気はあまり良くなかった
  • 菓恵の夫井手口岳正臣にたかっていた
  • 井手口岳のチンピラ仲間も石森質店に押しかけ、迷惑をかけていた
  • 菓恵と井手口岳は別居しているらしい

と言うことが分かりました。

捜査一課課長

捜査中の秋月のもとに、捜査一課の課長から連絡が入ります。

石蕗係長が育休や育児そのものを理解していないのに対し、課長は捜査に加わっている秋月を心配していました。

秋月と課長は、警察内にはびこる不条理な慣習を一緒に壊そうと誓った仲だったのです。

石森正臣のもとへ

石森正臣のもとへと向かった秋月と涼子は、美濃充子の話していたように、石森質店があまり稼げていなかったことを聞かされます。

そして正臣は、石森質店を閉めよう思っていることがわかりました。

また、殺された赤い帽子の男灘大聖が、以前から石森質店に来ていたことも確認します。

灘大聖は石森正臣にとって思い出したくない人物でした。

さらに、石森正臣の携帯電話の待ち受け画像が、蓮くんくらいの赤ちゃんだったことに気がついた2人は、写真の不自然さに気がつきます。

これらの情報から、秋月と涼子は「紫の帽子の男がどうやって消えたのか」がわかりました。

1話「人質は寝返りをする」完全ネタバレ&感想|犯人の悲しい動機とトリック

育休刑事 ネタバレ 感想

【育休刑事】1話の犯人は、石森質店の店主石森正臣でした。

石森正臣こそが、紫の帽子の男であり、犯行現場から出ていなかったので、誰にも目撃されなかったのは当然だったのです。

赤い帽子の男が殺されているのに、石森正臣だけがスタンガンで気絶していた時点で怪しいと思ってました。

ミステリ好きだったら、すぐに犯人の目星はついてしまいます。

それより、秋月と涼子が石森正臣の携帯でみた赤ちゃんの写真から、動機を推理するところこそが【育休刑事】の見どころです。

待ち受け画像から、石森正臣には孫がいるに違いないと秋月たちは推理します。

しかし、その写真には不自然なところがありました。

  • 今は10月なのに赤ちゃんが冬服を着ている⇒写真が古いままである

蓮くんを抱いた時の様子から、石森正臣が赤ちゃん慣れしていることは明らかなのに、孫の写真を古いままにしているのは、秋月たちにとってとても不自然に見えました。

実は、石森正臣の孫は乳幼児突然死症候群で亡くなっていたのです。

孫が死んだ原因が義理の息子井手口岳と、つるんでいた灘大聖の喫煙だと考え、復讐実行した…これが石森正臣の動機でした。

ただ、涼子はこの動機を正当化することは出来ないと言い切ります。

  • 井手口岳と灘大聖は乳幼児突然死症候群のリスクをあげただけで、殺人犯ではない
  • そこまで孫を心配していたのなら、前もって救い出せば良かった
  • 今回の強盗殺人事件でおりた保険金で利益を得ている

しかし、石森正臣が本気で井手口岳を殺そうと思った理由は、子どもの死に責任を感じ、自分を責め続けている菓恵に、井手口が「また作ればいい」と言ったからでした。

石森正臣のしたことは許されませんが、気持ちは痛いほどわかってしまいます。

クズ男だった井手口岳は、すでに殺されて山の中に埋められていました。

【育休刑事】では、石森正臣が死刑になる可能性も匂わせています。

計画的な復讐ですし、涼子 (前田敦子)の言うように、赤ちゃんの近くで喫煙することは犯罪ではないので、情状酌量も難しいのかもしれません。

事件の後、蓮くんが寝返りを打ち、大喜びする場面で1話は結末を迎えるのですが、なんとなくモヤ~っとしてしまう私でした。

2話「瞬間移動のはずがない」あらすじネタバレ

育休刑事 ネタバレ トリック

主な登場人物

名前職業/関係性
大内田佳基容疑者。カワウソワゴンの運転手。営業。
三木幸那被害者。大内田佳基の元妻。26歳。
三木佳音生後9か月。

渋滞とカワウソワゴン

家族そろって帰省をした帰り道、秋月春風 (金子大地)たちはトンネル事故により大渋滞にまきこまれてしまいました。

夜9時が近づき、なんとか与瀬SAが見えてきた時、前を走っていた「カワソ什器」のミニワゴン(カワウソワゴン)も同じSAへと入って行きました。

高速をおりる叶谷ICまでは、たったの1区間なのに所要時間は90分もかかるため、春風たちは与瀬SAで蓮くんの授乳や買い物などをすませます。

秋月たちが与瀬SAを出発した時、隣のスペースに乗りつけていたカワウソワゴンは、まだ駐車してありました。

カワウソワゴンの怪奇現象?

結局、与瀬SA~叶谷ICまで2時間近くかかってしまいます。

叶谷ICをおりてしばらくした時、涼子 (前田敦子)が「怪奇現象がおきた」と大声で車を止めるよう叫びました。

涼子が指さす方には、「カワソ什器」の駐車場があり、与瀬SAで見たはずのカワウソワゴンが停まっていたのです。

山西510 89-32

そのナンバーは、秋月と涼子、沙樹 (北乃きい)の3人ともが覚えていました。

カワウソワゴンのところまで行った涼子は、エンジンルームが冷たかったことを確認します。

与瀬SAを後から出発したはずのカワウソワゴンが、先に叶谷ICまで到着するだけでも不可能なのに、エンジンルームが冷え切っているなどと言う事は、絶対にありえないことでした。

殺人未遂事件の発生

育休刑事 赤ちゃん 謎泣き

翌日の夜中…秋月は「謎泣き」をし続ける蓮くんに疲れ果て、思わず怒鳴ってしまいます。

しかも、危うく虐待をしそうになっていたかもしれない自分に気がつきゾッとしていました。

そんな時、またもや石蕗係長から殺人未遂事件の連絡が入りました。

昨夜見た、カワウソワゴンがその事件に関係しているので、秋月の証言が必要だと言うのです。

慌てたように連絡をしてきた課長から心配される秋月でしたが、ちょうど蓮くんの夜泣きでドライブに行こうとしていたことを理由にして、事件現場へ向かう許可を取るのでした。

三木幸那殺人未遂事件

三木幸那殺人未遂事件について
発生日時昨夜20:15
場所与瀬市すずらん台2-16-3コーポ張本104(単身者用アパート)
被害者の年齢26歳
状態意識不明の重体
凶器隣人の出した酒瓶
現場の状況鍵の開いた玄関先に後ろから殴られ倒れていた。洗面室に靴跡。金品は残っていた。
家族三木佳音(生後9か月)現在は幸那の実家に。
職業パートタイマー勤務
容疑者大内田佳基:「カワソ什器」の営業マン。三木幸那とは離婚したばかり。養育費などでもめていた。

事件の起きた20:00頃、「カワソ什器」の車とスーツ姿の男が目撃されていたため、元夫大内田佳基は、容疑者になります。

ところが、「カワソ什器」の防犯カメラを確認したところ、大内田佳基は21:40に会社にいたことがわかります。

それも、山西510 89-32のナンバープレートをつけたカワウソワゴンとともに。

もしも、現場にいたスーツ姿の男が大内田佳基であれば、秋月たちと同様、確実に渋滞にまきこまれており、21:40に「カワソ什器」にいるなど不可能でした。

現場の様子

秋月は、涼子、石蕗係長とともに、事件現場である三木幸那の自宅アパートへと向かいます。

三木幸那を殴り、アパート内に侵入しているのに、洗面台ふきんにしか犯人の痕跡がないことから、

犯人は三木幸那が大事なものを洗面所に隠す癖があったことを知っている人物=大内田佳基

としか考えられませんでした。

大内田佳基の母親

秋月は、偶然に署内のエレベーターで大内田佳基を迎えにきた母親と思われる女性と会話するチャンスに恵まれます。

それもやはり、秋月が蓮くんを連れていたおかげでした。

母親によれば、元嫁は

  • 妊娠中もお酒を飲んでいた
  • 休日にはパチンコに行っていた
  • 離乳食はインスタントばかり

と、ひどい母親だったのに、孫の親権を奪われたとのこと。

さらに女性が見せてくれた画像には、酒瓶が並べてある三木幸那のアパートと、ベビーカーがうつっていました。

大内田佳基の母親は写真を説明する際に、「真冬なのにベビーカーに赤ちゃんをのせ放置している」と主張します。

この会話で秋月は、大内田佳基が事件を起こした動機をはっきりと理解しました。

大内田佳基の動機

秋月は、大内田佳基の動機は「親権争い」だと考察していました。

  1. 親権争いに有利になる何かを盗むためアパートに忍び込んだ大内田佳基は、タイミング悪く帰宅した三木幸那と鉢合わせ、思わず酒瓶で殴ってしまった
  2. 写真は、三木幸那が酒を飲んでいると思わせるための捏造で、殴り倒した後に撮影した可能性がある
  3. 写真撮影した時に自分がいたと思われないように、トリックを考える必要があった

しかし、そのトリックがどのようなものなのかは、まだわかりません。

蓮くんが欲しいものをとるために、つかまり立ちしそうになったのを見ていた秋月は、トリックだけではなく、大内田佳基のもう一つの罪に気がついたのでした。

2話「瞬間移動のはずがない」完全ネタバレ&感想|大内田佳基が最低すぎる!

大内田佳基のトリック

大内田佳基は、元妻を殴ってしまい逃げようとした時に、偶然起きていた渋滞をアリバイ作りに利用することを思いつきました。

聞いてしまえば、簡単なトリックで

三木幸那の所有していたバイクで渋滞をくぐり抜けた

だけだったんです。

三木幸那がバイクを所有していることを隠すため、ヘルメットなどの関連品は回収していたのですが、

  • 蓮くんがとろうとしたクレ5-56は何のために置いてあるのか?
  • 駅から離れており高台にあるコーポ張本で暮らすには、電動アシスト自転車かバイク、せめてママチャリが不可欠なはずなのに、どれも見当たらない

このことから、大内田佳基のトリックを秋月は見破りました。

  1. バイクをカワウソワゴンに詰んで与瀬SAまで行く
  2. カワウソワゴンについているナンバープレート(前側)を取り外す
  3. ナンバープレートを持って、バイクで「カワソ什器」へ向かう
  4. 別のカワウソワゴンに、持ってきたナンバープレートを付ける
  5. 防犯カメラに映る

大内田佳基の余罪

三木幸那はやはり虐待の証拠として診断書を持っており、大内田佳基はそれを盗みには入ったが、とっさに出てきた人を殴ってしまっただけで、殺意はなかったと主張します。

佳音の親権で争っていたものの、大内田佳基は娘を愛しているどころか、真冬の屋外にベビーカーごと佳音を置き去りにしたことは明らかでした。

発見時、佳音はベビーベッドにいましたが、これは通報した隣人がベビーカーから移動させたからだったのです。

事件当時、三木幸那は佳音をのせたベビーカーの下に赤ちゃん用の荷物を、買い物をしたお米5キロハンドルか背もたれのフックにかけていたと考えられました。

三木幸那が使用していたのは、Aprica(アップリカ) のマジカルエアーという軽量ベビーカーだったことで余罪が明らかになりました↓

もしも、三木幸那が赤ちゃんを先におろしていたとすると、お米の重さでベビーカーは確実にひっくり返ってしまいます。

ですから、先にお米を部屋に入れ、出てきたところを大内田佳基に殴られたはずです。

また、部屋の中には、洗面所にしか犯人が侵入した痕跡はありませんでした。

つまり、大内田佳基はまだ9か月の赤ちゃんを真冬の屋外に放置して逃げたとしか考えられないわけです。

これは保護責任者遺棄という罪になります。

この後、やけくそになったのか大内田佳基は、蓮くん抱いていた涼子を襲おうとして、暴行罪まで付け加えられることになりました。

赤ちゃんにそんなひどいことができるなんて、父親としてだけでなく、人間としても最低です。

3話「お外に出たらご挨拶」あらすじネタバレ

育休刑事 ネタバレ ヘビ 結末

サンゴヘビ

主な登場人物

名前職業/関係性
君塚浩二捜査一課課長補佐菅。警部。ノンキャリア。
久木原組織犯罪対策本部長。警部。ノンキャリア。
赤蛇本名 姜子轩 中国人半グレグループのリーダー。捜査一課長に恨みがある。
軽部徳郎久木原の部下。巡査部長。
久木原の部下。
通称:雑貨屋。

君塚浩二と捜査一課長

30年以上、ノンキャリアで現場の人間としてやってきた君塚浩二が、監理官になったのは2年ほど前のこと。

次の捜査一課長の有力候補とされていた君塚浩二でしたが、今年度の途中から別のキャリアが捜査一課長に就任してしまっていました。

君塚浩二と同じ警部久木原などは、新たな捜査一課長をAI殿と呼び、陰口を言っていましたが、君塚浩二は少し変わっているものの優秀な捜査一課長のことを嫌いになれないでいました。

ある日、同じ部屋にいた課長が「ドアの外に不審物がある」と警告を発します。

君塚が確認すると、そこには小型の段ボール箱が置かれていました。

爆弾だと思いきや、箱の中にはサンゴヘビという毒蛇が入っていました。

革靴でヘビの頭を蹴り殺した課長は、それを「赤蛇(本名 姜子轩)」と言う名の中国人半グレグループのリーダーの仕業だと言います。

箱の中には

満期出所したので、県警と課長に復讐に行く

という内容の手紙(中国語)が入っていました。

組織犯罪対策部と捜査一課長の因縁

育休刑事 NHK ネタバレ あらすじ 原作

赤蛇による襲撃と予告状に関する会議には、組織犯罪対策本部長の久木原警部をはじめ、軽部などの精鋭が集められました。

しかし、組対の刑事たちは、捜査一課長と因縁があるため、あまり真面目に話を聞こうとしません。

1年ほど前、まだ捜査二課の監理官をしていた課長は、赤蛇のグループが関与している特殊詐欺事件を追っていました。

組対も以前から赤蛇とバックにいる暴力団を追っていたため、赤蛇を懐柔するための時間が欲しいと捜査二課に交渉をもちかけます。

ところが、なかなか赤蛇を懐柔できなかった組対は、とんでもない方法をとろうとしたのです。

それは、赤蛇の激しいDVから逃げ、警察が保護している妻の居場所をプレゼントとして差し出すことでした。

情報を知り、妻が殺される可能性があると考えた課長は、地域課の警察官を急いで向かわせます。

警察官が到着した時、赤蛇は武器を持って妻の部屋へ乗り込む寸前でした。

赤蛇に手錠をかけたのは駆けつけた課長本人だったため、恨みのメインターゲットとなってしまいました。

とは言え、暴力団と詐欺の罪を問う事はできなかったため、赤蛇に課せられた刑期はたったの1年に。

この逮捕のせいで全てが台無しになった組対は激怒し、捜査二課に殴りこんできます。

しかし、課長が平然としていたことから、AI殿というあだ名をつけられたのでした。

いまだに組対から敵視されている課長でしたが、君塚浩二は課長の判断は正しかったと考えていました。

雑貨屋

こんな因縁があったため、課長への脅迫を組対は「自業自得」とばかりの態度をとります。

しかし、赤蛇の入っていた箱は『雑貨屋』の作品だとわかり、空気が変わります。

雑貨屋』は、という爆弾などを制作する職人の通称でした。

赤蛇のターゲットは課長だけでなく、警察全体も含まれており、民間人を巻き込んだ爆弾事件が起こる可能性が高くなったからです。

不本意ながらも、組対には特別捜査班が設置され、まずは『雑貨屋』こと潘に話を聞きに行くこととなりました。

組対から立候補した軽部と関と一緒に、君塚浩二は潘のもとを訪れます。

部屋にはやかんが一つあるだけで、潘は引っ越すよう。

軽部と関が威圧しても「赤蛇の手伝いなどしていない」としらばっくれていました。

予想される犯行日と場所

育休刑事 課長 正体

潘の話から、赤蛇が爆弾を使う事はほぼ確定とみなされます。

また、犯行日は赤蛇が逮捕された2月23日(土)になるだろうと課長は予測をしました。

そしてその日、課長は「いつも通り家族とショッピングモールへ買い物に行く」と言います。

赤蛇をおびき出し、爆発を未然に防ぐためには、行動パターンを変えるわけにはいかないのでした。

2月23日(土)|秋月家もショッピングモールへ

2月23日(土)、秋月は家族そろってショッピングモールへ買い物に来ていました。

涼子 (前田敦子)の提案もあり、秋月は沙樹 (北乃きい)とショッピングモール内で「デート」を楽しむことになりました。

別行動をしようとした瞬間、涼子は蓮くんをのせたベビーカーを、別のベビーカーに勢いよくぶつけてしまいます。

ベビーカーを押していた女性は足早に過ぎ去ってしまい、あとにはミュグレーの『エンジェル』の香りが残されていました。

ミュグレー『エンジェル』の女

沙樹とささやかなデートを楽しんでいた秋月でしたが、またもやミュグレーのエンジェルの香りで、さきほどのベビーカーの女性に気がつきます。

涼子の情報も合わせると

  • 30歳前後の黒髪ロングの美人
  • 身長170cm弱で細身
  • 黒いフェルトのロングコートにグレーのパンツ
  • 金色のイヤリング
  • 小さなチェーンバッグ(ネオンカラー)
  • ベビーカーにはカバーがかかっている
  • ミュグレーのエンジェルは香りが強く好みがわかれる
  • 見せても良いブラを身に着けていた

以上がベビーカーの女性の特徴でした。

エンジェルの女には明らかに不審点があったため、秋月は沙樹に謝り、女を追いかけます。

また涼子にもエンジェルの女を見つけて、観察して欲しいと連絡を入れました。

赤蛇の登場

同じ頃、ショッピングモールでは、手ぶらでぶらぶらしていた赤蛇が確保されていました。

また、雑貨屋の潘からは「別の実行犯がいる可能性がある」と連絡も入ってきます。

つまり、赤蛇は囮だということに。

しかし、ショッピングモール内では、全く不審者は見つかっておらず、君塚浩二はそのことが引っかかっていました。

『エンジェル』の女の不審点

育休刑事 ネタバレ あらすじ

涼子と連絡をとりながら『エンジェル』の女を追っている秋月は、7つの不審点について考えていました。

  1. 香りの強い香水
  2. 見せストラップのついたブラ
  3. 荷物が少なすぎる
  4. 小さなバッグ
  5. ハイヒール
  6. 引っ張ればとれるようなイヤリング
  7. 黒いフェルトコート

これらは全て赤ちゃん連れには不自然な特徴だったのです。

これだけの不自然さがそろっていることは赤ちゃんの母親ではないとしか思えませんでした。

やっとエンジェルの女に追いつけると思った時、秋月はぶつかってきた男から拳銃を押し当てられてしまいました。

内通者の正体

その頃、君塚浩二は組対の軽部徳郎を内通者として特定し、実行犯を吐かせようとしていました。

課長は、部屋にヘビ入りの箱が届けられた時から、組対には内通者がいると予想していたのです。

課長と君塚浩二は、まえもって潘から赤蛇の犯行計画について聞いており、内通者をおびきだす罠を仕掛けていました。

潘のところへ行く際、率先して手を挙げた軽部と関については、上司の久木原も含めて、内通者の可能性が極めて高いと考え、監視していたのです。

3話「お外に出たらご挨拶」完全ネタバレ&感想|沙樹 (北乃きい)かっこよすぎ

課長の正体は沙樹 (北乃きい)

育休刑事 キャスト 北乃きい 役

エンジェルの女を追いかけ、赤蛇の共犯者にとらえられてしまった秋月の元に、石蕗係長が駆けつけます。

共犯者たちと格闘していると、沙樹 (北乃きい)も部下を連れてやってきます。

沙樹こそが捜査一課長だったのです。

秋月夫婦は結婚する際に、仕事とプライベートでお互いの呼び方を完全にわける約束をしていました。

ショッピングモールで、涼子 (前田敦子)が蓮くんを連れて別行動をしたのも、最初から計画されていたことだったんです。

秋月に知らせなかったのは、もちろん「育休中だったから」ですね。

雑貨屋の潘が赤蛇を裏切った理由は「赤ちゃん」

捜査一課長である沙樹 (北乃きい)が、君塚浩二を連れて雑貨屋を訪れた際、潘は赤蛇を裏切り情報を流しています。

また、赤蛇が仕掛けた爆弾も、潘は爆発しないように細工をしていたんです。

赤蛇から「小さな子供をたくさん殺した方が効果的だ」と聞いてしまった潘には、5か月になる赤ちゃんがいました。

赤蛇のような半グレは日本に来ないでもらいたいものです。

善良で友好的な中国の方々にとっても迷惑な存在のはず。

ヤクザの存在は必要悪とされた時代もありましたが、暴力団対策法などにより、その数は30年で7割も減少したとのこと。

代わりに半グレの数が増えてしまいました。

中国人だろうが日本人だろうが関係なく、赤蛇のような奴は司法の力でビシッとさばき、安心して暮らせる日本になって欲しいですね!

NHKドラマ【育休刑事】原作|感想まとめ|赤ちゃんって可愛いけど大変だよね

育休刑事 あらすじ 結末 ラスト

※記事全文のコピーなどはご遠慮ください🙏コピー記事を見つけた場合、何らかの対応をさせていただきます。

【育休刑事】は、作者の似鳥鶏さんがポロリと「子どもが出来た」と言ってしまったことから生まれた小説です。

あとがきで似鳥鶏さんは

一生のうちでこの時期しか書けなかったであろう
【育休刑事】299ページ

と書いており、赤ちゃんの育児にしっかり関わったからこそ気がつくネタが満載でした。

赤ちゃんはものすごい勢いで成長するため、その月齢に特有の悩みが育児には出てきます。

例えば、主人公の秋月春風(金子大地)は、2話「瞬間移動のはずがない」の中で、夜泣きをし続ける蓮くんに対し「何が不満なんだよ!」と怒鳴りつけ、背中を強く掴んで持ちあげてしまいます。

秋月が我にかえらなければ、蓮くんはそのまま床に叩きつけられていたことでしょう。

秋月は、蓮くんのことを「可愛い」と溺愛し、涼子(前田敦子)は協力的であり、沙樹(北乃きい)も理解ある妻であるにもかかわらずです。

虐待は決して許されることではありません。

でも、たった一人で赤ちゃんの面倒を見ていると、気が狂いそうな瞬間というものがあります。

真面目に育児に取り組めば取り組むほど、理由もわからず泣く赤ちゃんを、なんとか泣き止ませようとしてしまいます。

赤ちゃんは泣くのが仕事

そんな言葉がありますが、これは誰もに通用するものではありません。

例えば、隣人が赤蛇のような人物だったら?

そうでなかったとしても、大音量で泣く赤ちゃんが近所迷惑になるかもしれないと思ってしまうのは、常識的な考え方です。

作家である似鳥鶏さんは家でお仕事をすることが多いはず。

それは育休をとっている男性と同じようなものです。

きっと似鳥鶏さんも秋月春風と同じように、赤ちゃんって可愛いけどめっちゃ大変という思いをしてきたんだろうな…と実感できる作品でした。

子育て中のパパママには特におすすめのミステリーです。

【育休刑事】原作を試し読みしてみる

育休刑事 あらすじ 原作 NHK ドラマ

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