注目が集まるにつれおしゃれ度が上がっている業務スーパーで、こんな乾物を見つけました。
乾物って書くと、おしゃれ感が激減するので、英語でなんて言うのか調べたら「dry matter(=乾いた物)」で、おしゃれ感は全くなかったので乾物としか言いようがありません。
乾燥ポルチーニ(スライス)と書いていなければ、しいたけに見紛うであろうそれですが、名前だけで高級なイメージがします。
そこで調べてみたところ
ヨーロッパで最も好まれる、きのこの王様。
とのことでした。
そんなすごいはずの乾燥ポルチーニですが…
美味しいのかい?
パッケージを見て、しばし考えてしまいました。
美味しいにしても、まずいにしても記事にしてしまえば「ある意味おいしい」それがブログ運営です。
という事で、本日は業務スーパーの【乾燥ポルチーニ】をレビューしてみたいと思います。
業務スーパー【乾燥ポルチーニ】はこんな乾物
ポルチーニの価格は?高い?
乾燥ポルチーニ(スライス)の価格は30g入りで198円。
「285円で購入した」と書いている方もいたので、業務スーパー八王子寺田店が特別にセールしていたのか、はたまた全店で値下げしたのかは謎です。
285円だったら、買ってないかも?
香りはどう?
開封したところ。
袋を開けると、独特の良い香りがぷ~んと漂います。
「本当のポルチーニの香りはこんなもんじゃないぜ」と、本場の料理人だったら言うのかもしれませんが、はちこはみなみ野に住んでいながらミナミノーゼからは程遠い人種なので、そんなことを言われても困ります。
真面目な話、家庭で普段使いするには充分なんじゃないか、というくらいの香りはしますよ。
香りを嗅いだ息子くんは
おお!
良い香りがする~。
これ、そのままでも食べれるんじゃね?
と言って、乾燥ポルチーニをかじりはじめました。
「けっこうイケる👍」と言うので、はちこも試してみたところ
あら、ほんとだ。
塩味でもついてたら、口さみしい時にかじってダイエット効果にもなりそう
と感じました。
野菜チップならぬ、きのこチップを作ったら売れるかもね…なんて思っていたのですが
⚠マネすることはおすすめできかねます!理由は後ほど明らかに…
使い方
乾燥ポルチーニの使い方…と言うか戻し方は、軽く水洗いしてから10分程度水に浸すだけ。
普通の干ししいたけなどと同じようなものですね。
ところでポルチーニは洗わないとダメなのか?
そもそもきのこって洗うべきか、洗わなくても良いのか…迷って検索する方も多いですよね。
その答えはまちまちで、洗う人もいれば、拭いて使う人、カサの裏についたゴミをはたくなど、きのこの種類にもよりますがまちまちです。
では、ポルチーニはどうなのか?
業務スーパーの説明書きには『本品は天然茸のため、採取時に茸を好む虫が付着している場合があります』と記されています。
日本で生の茸を買った場合、あまり虫を見る機会はありませんが、ポルチーニを好む虫がいるのでしょうか?
調べてみたところ「ぎゃ~!」と思ってしまいました。
虫のオンパレードです💦
さっき、そのままかじっちゃったよ( ;∀;)
でも、業務スーパーの説明書きには虫はなるべくとっているようなことが書いてあったので「きっと今食べた分にはいなかったよね」と思いこむことにしました。
ポルチーニの虫の正体は?
ポルチーニにつく、これらの虫。
その正体はどうやらキノコバエの幼虫。
クックパッドのレシピには、こんな記事も!
虫の幼虫の多くは、実は食べられるとされていますが、昆虫食が浸透していない(というか廃れた)日本では、やはり虫の幼虫が知らず口に入ってしまう事は避けたい方の方が多いでしょうね。
ということで、ポルチーニを手に入れた時は、業務スーパーのものに関わらず、しっかり水洗いをした方が良いです。
実は、最初は上澄みから戻し汁を使っていたのですが、最後に茶こしでこしてみたところ…とんでもない数の虫の姿を見つけてしまいました。
シラスをもっと小さくしたような感じで、目が愛らしく「これ、シラスの小さいのだよ」と言われたら、信じたかも。
でも、既に虫だと知っていたので、心の中で「ぎゃ~~~!」と叫び、写真を撮らずに処分してしまいました。
あの1かじりで、おそらく虫も食べてしまった事と思います( ;∀;)
実は日本にもポルチーニは生えている?
乾燥ポルチーニの説明を読んでいくと、原材料名にはポルチーニではなく「ヤマドリタケ」と書かれています。
ポルチーニの和名はヤマドリタケというんです。
日本ではナラやブナなどの広葉樹林内にヤマドリタケモドキが知られているとのこと。
かつてはヤマドリタケは北海道のごく一部にしか生育していなかったそうですが、近年では公園などに面した林などでヤマドリタケとみられるキノコが見つかるようになっているとか。
将来的には日本産のポルチーニが販売されるようになるかもしれませんね。
業務スーパーのポルチーニの原産国は中国となっています。
ポルチーニはきのこだけどカロリーがあった
きのこと言うと、ダイエット食の代表選手。
なんなら「きのこのカロリーはゼロである」とさえ思ってきました。
が、実はきのこにはちゃんとカロリーがあるんですね。
ポルチーニのカロリーは1袋30gで92キロカロリー。
乾物ですし、全てを一気に食べるケースは少ないと思うので、そんなに気にすることはないかもしれませんが、念のため。
業務スーパーの乾燥ポルチーニでパスタを作って食べてみよう
今回使った材料
- 乾燥ポルチーニ(業務スーパー)
- 乾燥スパゲッティ(業務スーパー)
- 冷凍スイートコーン(業務スーパー)
- 缶詰のチキン
- スライスチーズ
- マーガリン
- 牛乳(業務スーパー)
- 塩コショウ(業務スーパー)
我が家の業務スーパー率の高さにびっくりしたね。
スライスチーズをとろけるチーズにしていたら、それも業務スーパーになっていたところでした。
なんなら全部業務スーパーで揃えられると思います(しかも安く)
業務スーパーのパッケージには10分水に浸すとなっていましたが、ぬるま湯につけて早く戻してしまいました。
旨味を十分に引き出すためには、水でゆっくり戻した方がいいですよ。
愛用している金鹿工具製作所のキッチンバサミでちょきちょき。
冷凍してあった日本産のにんにくをみじん切りにして、バター…と言いたいところですがなかったのでで、マーガリンを溶かして香りが出るまでにんにくを炒めます。
牛乳、冷凍コーン、スライスチーズを加え、溶けるまで加熱。
あんまり強火にすると、はじっこから焦げ付いてきます。
缶詰のチキンを投入。
これはツナでもOK。
同時進行でパスタを茹でています。
戻したポルチーニを加え、塩コショウで味をととのえます。
茹で上がったパスタにかけたら完成~。
見た目ゴージャスな割に、作るの簡単でした!
最初に材料を紹介した通り、ほとんどのものを業務スーパーで安く手に入れています。
ポルチーニも全部使ったわけではないですし、原価で考えたら1人前100円いくかな?というくらい安上り。
でもお味の方は、いつものパスタよりグレードアップして、本格的な味わいがしました。
乾燥ポルチーニはリピ買い決定!
と味だけなら、そう言いたいところなんですけどね~。
今回はありあわせの材料で作ってますが、ほうれん草を加えたり、複数のキノコを使ったりすると、見た目もお味もさらに良くなるはず。
残ったポルチーニはリゾットやスープにも加えてみたいと思います。
楽天でポルチーニを眺めていたら、ペペロンチーノにポルチーニを入れるだけで高級パスタになるそうですよ。
業務スーパー【乾燥ポルチーニ】後記
そういえば、スライスってわざわざ言うのなら、ホールポルチーニもあるのか?とふと思いました。
多分ないのですが、あえてホールで使う必要もないと思うので、スライスだけで良いでしょう。
さて、文中で『近年では公園などに面した林などでヤマドリタケとみられるキノコが見つかるようになっている』と書きましたが、それらしきキノコを見つけても、むやみに食べないでくださいね。
ヤマドリタケモドキに類似した「ドクヤマドリ」というキノコがあり、食べると中毒を引き起こします。
コロンとした形で大変に美味しそうなフォルムなのですが、知識のない人間がそこらに生えているキノコを食べるのは本当に危険です。
そんなリスクを冒さずとも、業務スーパーへ行った方がいいですね。
と言っても、お友だちのゆうちゃんから「はちこちゃん、これは本当にポルチーニ?アカチーニじゃない? 詳しくはユーチューブでイッテQ のポルチーニ祭りをご覧くださいw」というコメントをもらい、早速探してみました。
ポルチーニどころかアカチーニでもない疑惑が急浮上⤴
ポルチーニには親戚チーニ多数のようです(笑)
美味しいものは虫も好む…ということで、ポルチーニだろうがアカチーニだろうが、多分奴らはいらっしゃるっぽいですよね。
アカチーニにも穴があいていて「ありゃ、虫がくったんでないか?」という目で見てしまいました。
本当に美味しくいただいたのですが、リピするか迷いますね…心から。
ではでは、ごちそうさまでした~💦