今回は【正義の天秤】の原作第5話『アメミットの牙』のあらすじ・ネタバレ・感想を書いていきたいと思います。
NHKのドラマは全5回で完結しますが、原作の正義の天秤は、6話までとなっております。
5話では、1話のメインだった佐伯芽依(役:奈緒)の目線で語られます。
これまで、ちょいちょい天然で、うっかり屋さんなところを見せてきた芽依でしたが、今回も何かやってしまうのでしょうか?
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【正義の天秤】第5話『アメミットの牙』あらすじ・ネタバレ・感想
今回の被告人は、町田市内の自動車部品工場の社長 宮地幹雄(みやじみきお)
4年前、宮地の娘 灯里(あかり)は、部活の帰りに、15歳だった松田晴登(まつだはると)に乱暴されそうになり、抵抗したため殺害されてしまうという事件が起きました。
晴登は未成年なので、たった3年で少年院を出所し、工場勤めをはじめます。
宮地は、工場を訪れ、鉄の棒で殴り、晴登を殺害。
復讐殺人をとげた宮地に対し、いつもは厳しいネット民も同情を寄せています。
が、復讐を果たした宮地は、まるで抜け殻のようになっており、芽依が接見に訪れても
「死刑にしてくれ」
と繰り返すだけ。
どうしたらよいかわからない芽依なのでした。
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ニューヨークオフィスに鷹野(役:亀梨和也)が行って不在な中、師団坂法律事務所東京オフィス全体の会議がひらかれます。
その会議で、宮地の事件をよく知っている瓶子智行弁護士が所属しているルーム2が引き受けたいと申し出をされた芽依。
芽依は、それを了承し、自分はサポートに回ることを提案するのでした。
しかし、いざ、ルーム2へ行ってみると、主任弁護人は瓶子智行ではなく、波多野花織という元検事の女弁護士だと聞きます。
どこか腑に落ちない芽依でしたが、波多野と共に、芽依は遺体の第一発見者 渋川孔太(しぶかわこうた)に会いに行きます。
渋川は、松田晴登の中学の先輩で、つるんで悪さもする仲でした。
渋川がうんざりするほど、質問攻めにした波多野でしたが、これには理由があったようです。
なんと、その後行われた模擬法廷で、波多野は、宮地が3、4回殴ったと言っているのに、実際は16回も殴られているので、
宮地はマツダを殴ったが、その時死んだわけではなく、第一発見者の渋川であれば、簡単にとどめを刺すことができた
と、言い出したのです。
実は、渋川にとって、松田さんの存在は邪魔だったのかもしれないとも。
質問攻めにしたのは、渋川の証言におかしいところがないかを、探るためだったみたいですね。
もし波多野の言った通りだとすると、宮地は実質無罪になる可能性もあります。
活気づくルーム2でしたが、芽依は、すっかり蚊帳の外。
そこで、芽依はひとり、松田晴登の実家である、八王子のアパートを訪ねることにします。
- 事件の後、渋川だけが晴登の友人でいてくれた事
- 少年院を出た後、高価なレアアイテム(リストバンド)をくれたりしていた事
- 晴登の死後も、両親を気遣ってくれていた事
晴登の両親の話から、これらの事がわかったものの、渋川と晴登が仲たがいをしていたという事実はつかむことができませんでした。
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さて、この事件ですが、公判検事は一ノ瀬眞人(役:萩原聖人)という、鷹野を負かしたこともある実力者。
実は、渋川孔太に会った帰り、芽依と波多野は、一ノ瀬も渋川に会いに来ていたのを目撃していました。
かつてルーム1の弁護士をしていた上永は「一ノ瀬はまるでアメミットだ」と言います。
マアトの天秤に悪人の心臓をのせると、マアトの羽より重くなり、天秤が傾いてしまいます。
傾いた瞬間、怪物アメミットがやってきて、心臓を食べられてしまう。
こんなエジプト神話があって、一ノ瀬はその怪物だというわけです。
悪人を許さない正義の怪物、といったところでしょうか?
そんな風にたとえられた一ノ瀬には、負けることがない秘密の戦術があるとのこと。
でも、どんな戦術かはわからず、検察側が不利な時だけに使われる奥の手らしいのです。
元検事の波多野弁護士 VS 怪物アメミット一ノ瀬検事
どちらが勝つのかはわかりませんが、私は凡人なので、どうしても宮地に同情してしまいます。
けれど、死刑にしてほしいと、死にたがっている宮地を無罪にすることが、すくった事になるのか…そこは考えてしまいますね。
それでは、いよいよネタバレに入るので、知りたくない方は注意してくださいね!
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★
公判の中で、ルーム2の波多野は、渋川を追い詰め、弁護側が逆転勝利するかと思われます。
しかし、一ノ瀬は誰も予想できなかった新事実を明かし、波多野は真っ青に、芽依も茫然としてしまいます。
宮地が何としても隠し通したかった、悲劇的な事実が法廷で明らかにされた時、宮地は「こんなこと許せるか!」と泣き叫びます。
波多野は異議を唱えることもできぬまま、公判は終了してしまいました。
席をたった一ノ瀬に近づく一人の男。
それはニューヨークから戻った鷹野でした。
鷹野は怒りを抑えきれない様子で一ノ瀬に近づき、被告人が何としても知られたくなかった事を、こんな形であばいたことを責めるのですが、一ノ瀬は「真実こそ正義です」と言って去っていきます。
実は一ノ瀬は、波多野に渋川が犯人だと疑わせるようにミスリードしていたんですよ。
それに、波多野はまんまと引っ掛かってしまったわけです。
それこそが負けることがない秘密の戦術だったんですね。
勝つためなら手段をえらばない、まさに怪物…。
芽依は、細かい報告を鷹野に伝えなかったことについて、自分のせいだとあやまります。
しかし、鷹野は「お前は悪くない、悪いのは俺だ」と、さみしげに去って行ったのでした。
う~~、今回も後味の悪いラストでした。
一ノ瀬、嫌い!ひどいやつ!本当に怪物だよ!
真実こそ正義って言うけど、デブに真実だからってデブって言うのは正義じゃないぞ!とか、わけのわからん感想をいだいてしまいました。
宮地がかわいそうすぎます…。
さあ、いよいよ次が最終話『正義の迷宮』ですが、すっきり終わるのかなぁ。
近日中に公開するので、お楽しみに!
最終話のあらすじ・ネタバレ・感想を公開しました↓