元彼の遺言状9話を見ました。
9話ではいよいよ篠田(大泉洋)が容疑者とされている『十ヶ浜強盗殺人事件』が起きた場所へと向かい、冤罪をはらすべく聞き込みを行いました。
この記事では、元彼の遺言状9話のあらすじネタバレを考察を交えつつ書いていきます。
元彼の遺言状と同じ新川帆立さんの『競争の番人』ドラマ化が決定したのであらすじネタバレ感想書いてます↓
元彼の遺言状9話|ネタバレ感想考察
8話のラスト、麗子(綾瀬はるか)に6年前に起きた『十ヶ浜強盗殺人事件』に関する情報を話した篠田(大泉洋)。
それを聞いた麗子は「行くわよ」と言って、十ヶ浜へと向かいます。
最初に訪れたのは、事件現場となったリストランテ『プロメッサ』
2人が入り口に立っていると、中からスタッフである滝沢美月(成海璃子)が、メニューボードを持って出てきます。
篠田の顔を見て、驚いたような表情をした美月は、慌てて目をそらし、店の旗をあげに行きます。
接客業なのにお店の外に人がいて声掛けもしないとは!
美月は間違いなく篠田を知っていますね。
しかし、篠田は美月のことは知らないと言います。
篠田が声をかけても、無視して店内に入ってしまう美月。
不安になってきた篠田に麗子は「良い弁護士の条件は嘘を見抜けること。この勝負勝ったも同然」と店を後にするのでした。
十ヶ浜公民館では住民たちに、刑事の橘(勝村政信)が、容疑者逮捕にともない『十ヶ浜強盗殺人事件』の事実確認をすると説明しています。
しかし、レストランのオーナー藤巻(遠山俊也)は「私たちにとって事件は終わっている」と発言。
そこに麗子と篠田が入ってきます。
事件は終わっていないという麗子に対し、住民たちは篠田について
「被害者小笠原仁美(田山涼成)からお金を借りてるのを見た」
「当日言い争っていた」
と反論。
麗子は篠田に「どうなの田中守?」と言い、住民たちは驚きます。
篠田は、お金も借りたし口論もしたが、お金はタクシー代だったと主張。
しかし、現場に落ちていた凶器の包丁と、空になった財布には、篠田の指紋がついていたのでした。
篠田は、当日の夜は徹夜明けだったため、お酒を飲んだ後、つい店の外で寝てしまい、寒さで店の中に戻った後もそのまま眠ってしまったというのです。
そして、目が覚めたら被害者は死亡していたと…。
篠田は店の外で寝ている自分を見た人物がいないかと問いかけます。
しかし誰一人、見たと証言する人間は出てきません。
「やってない」と強く主張する篠田に「それならなぜ逃げた?」と疑問をぶつける住人たち。
一日も早く事件を忘れたいという住人たちを、橘は「何かあったら連絡を」と返してしまうのでした。
亀田旅館に到着した2人を、複雑な表情で出迎える亀田。
案内された部屋には津々井(浅野和之)が名物の浜焼きを食べてながら、待っていました。
津々井は麗子に被害者の情報を渡します。
被害者である小笠原仁美は法律すれすれの金貸し業をしていた人物だと判明。
住民たちの多くは、人生の転機において、小笠原から金を借り、結果として支配されてしまうという構図ができあがっていたのでした。
住民の中には取り立てに耐えかねて、一家心中をした人もいるとのこと。
公民館にいた半分以上が、小笠原から借金をしていたのでした。
つまり、住民全員に小笠原殺害の動機があるということですね。
一丸となって、よそ者である篠田を殺人犯にしたてているのかもしれません。
おそらくは、犯人は住民にとって重要な人物で、真実を知りながらかばっているのでは?
再びレストランを訪れた2人に、美月は自分から「田中さん、この間はすいません。驚いてしまって…」と明るく声をかけてきます。
実は美月は篠田の事を覚えていて、6年前お世話になったと言うのです。
新人だった美月は買い出しの時、お財布を落としてしまい、困っている美月のタクシー代を建て替えたのが篠田でした。
しかし篠田はそのことをすっかり忘れたまま、思い出せないのでした。
レストランで揚げている旗について麗子が質問をすると「港の漁師に開店しているかわかるような合図」だと美月は説明します。
旗は開店の11時に揚げて、夜10時半におろすとのこと。
2人はレストランの中を見せてもらう事にしました。
当日のことを篠田は回想します。
美月が事件当日、どこにいたかを聞くと、入り口で受付をしていたと言います。
しかし、篠田が外に出ていったことについては覚えていないそう。
レストランのオーナー藤巻が迷惑そうにするので、外へ出た3人。
そこで篠田は、眠ってしまい起きた時に、ストールがかけられていたことを思い出します。
しかし、ストールをその後どうしたかは、記憶にないのでした。
亀田旅館にもどってくると、往診にきていた診療所の医師 高瀬(東根作寿英)とすれ違います。
そして、今度は旅館に紗英(関水渚)の姿があったのでした。
篠田にストールをかけた人物がカギとなると話していると、篠田はそれを「幻の女じゃない」と言い出します。
ウイリアム アイリッシュ原作の「幻の女」は死刑執行の前に自分の無実をはらせるはずの幻の女を探すストーリーだとのこと。
そして、ストールは警察が現場で落ちていたのを確認していたことがわかるのでした。
ストールの写真を美月にみせると「桜林のおばあさんが持っていたような」と言います。
そのおばあさんは、息子のために旗をあげることを考えた人物。
そして、篠田は目が覚めた時、旗が下りていたことを思い出します。
おばあさんの住所をメモに書こうとした美月の荷物には、高瀬診療所の薬が。
美月によると、町の住民はみんな高瀬先生にお世話になっているそう。
ここで麗子が反応をしまします。
お世話になっている人物が犯人なら、町中でかばうかもしれませんね。
幻の女であるおばあさんの元へと向かった2人。
おばあさんは、ストールは自分のもので、篠田にかけたと言います。
が、次の瞬間わけのわからない状態に…(認知症ですね)
2人は亀田旅館に帰り、津々井や紗英とカニを食べながら事件について語ります。
カニの追加を運んできた亀田に津々井がお酒をすすめると「私は飲めないんです」とのこと。
麗子は亀田がお酒を飲めないことに、何か思う事がありそうな表情をします。
紗英が篠田に「なんで逃げたの?」と聞くと、店内で寝てしまい目が覚めると、そこには誰もおらず、散らかった状態のまま放置状態。
篠田が寝ている間に、店内で何かあったため、参加者全員でレストランから立ち去った?
片づけもしないで、誰も店内に人がいなくなるというのは考えにくいです。
やはり住民全体で何かを隠している気がしますね。
落ちていた包丁を見つけ手に取ると、それは血にまみれていました。
思わず包丁を放り出す篠田。
そこへ「逃げろ」と電話がかかってきたというのです。
紗英と麗子は、電話の主が犯人で篠田に罪をきせようとしたという見解。
麗子が紗英ちゃんなら犯人を見つけられるかもといったところで、津々井がハサミで怪我をしてしまいます。
高瀬に治療をしてもらうついでに、麗子たちは聞き込みを行います。
高瀬は「この土地に、今は悪人はいない」と言うのでした。
海鮮丼がおいしいという店へ行くと、紗英もそこにいて、すっかり住民たちと仲良くなっています。
高瀬が何かを知っていると聞いた紗英は、津々井を伴って高瀬の元へ。
診療所には、特に用もない住民が集っていたのでした。
高瀬が犯人ではないという紗英からの電話を聞いて、篠田は事件の時にかかってきた電話の後ろでも、同じ音がしていたと思い出します。
その音とは高瀬診療所にある風見鶏のきしむような音でした。
高瀬が犯人だとは到底信じられない紗英。
そして津々井は、お酒好きな高瀬が、事件の夜どうやって診療所まで帰ったのかについて疑問に思います。
そして、紗英は診療所の手伝いをしていた亀田が、高瀬を送ったのではないかと気がつきます。
亀田に、この疑問をぶつけていると、そこへ酒店の瀬戸(金井勇太)がお酒を運んできました。
亀田は高瀬を診療所へ送ったとのこと。
窓の外では、瀬戸が話の内容を気にしている様子で、麗子はそのことに気がつくのでした。
亀田に「事件当日、レストランに電話をしたのでは?」とたずねると「全ては篠田の作り話では?」と腹を立て、仕事に戻ってしまいます。
2人は高瀬の元へ行き、小笠原について、もう一度確認します。
すると高瀬は、小笠原がリゾートホテルの建築を考えており、大規模な立ち退き要求を住民にしようとしていたのだと説明。
小笠原が死んだことで、日常が戻ったと言うのでした。
事件の日に本当は何があったのかを証言して欲しいと頭を下げる麗子と篠田。
麗子は高瀬に名刺を渡して、その場を去ります。
考え込む高瀬の姿…。
そして麗子と篠田が帰るその日…高瀬の遺体が発見されたのでした。
真犯人と思われるのは
- レストランのオーナー藤巻
- レストランのスタッフ滝沢美月
- 亀田旅館の亀田
- 酒屋の瀬戸
の4人。
高瀬は当然、真犯人を知っていて殺されたはず。
誰もかれも怪しいですが、10話のあらすじをチェックしてみましょう。
元彼の遺言状10話あらすじ|真犯人は成海璃子か?
以下は、元彼の遺言状公式サイトによる10話のあらすじです↓
『十ヶ浜強盗殺人事件』の裁判員裁判が始まろうとしていた。麗子(綾瀬はるか)は、篠田(大泉洋)の無実を証明して絶対に裁判に勝つと意気込むが、弁護側の大切な証人となるはずだった診療所の医師・高瀬(東根作寿英)が突然亡くなってしまい状況は不利だった。対するのは公判部のエースだという主任検察官の三瀬義孝。三瀬たちは、証拠一覧に書ききれないほどの証拠品をそろえていた。
証言台に立った篠田は無実を主張するが、検察側は、血痕が付着した凶器の包丁や、現金を抜き取られた被害者の財布など篠田の指紋が検出された証拠品を提示。証人尋問では、事件が起きたリストランテ『プロメッサ』オーナーの藤巻(遠山俊也)や出入りの酒店店主・瀬戸(金井勇太)が、篠田と被害者の小笠原(田山涼成)が事件当日に口論していたことを証言する。そんな中、『プロメッサ』従業員の美月(成海璃子)が証言台に立って…。
私は最も怪しいのは美月(成海璃子)ではないかと考えています。
受付をしていたのに、篠田の出入りを覚えてないのはおかしいですよね。
事件が発生したのはレストランの中ですから、オーナーは自分の店で殺人を犯すとは考えにくいです(本人もそのことについて話していました)
亀田と瀬戸についても、何かは知っていると思われますが、誰かをかばっている気がしてなりません。
10話のあらすじで、「美月(成海璃子)が証言台に立って…」と書かれているのも、なんなら篠田にとって不利な証言をする可能性も高いです。
と言うのも、暮らしの法律事務所の一階にある古本屋の店主が、幻の女の下から
アガサクリスティーの検察側の証人を取り出していました。
検察側の証人は、繰り返されるどんでん返しが面白い推理小説…元彼の遺言状10話も良い意味で私たちを裏切って欲しいものです。
つまらないつまらないと言われている元彼の遺言状ですが、9話は犯人が推測しきれないので、個人的に面白いです。
10話の放送が楽しみですね!