この記事では、夏子さん主演のドラマ『アイゾウ 警視庁心理分析捜査班』5話と6話のモデル(モチーフ)となった実話事件について紹介します。
ドラマでは描かれないかもしれない結末までをネタバレします!
え?なんで?と思いますよ。
アイゾウがスペシャルドラマで帰ってきます!
ドラマ『アイゾウ 警視庁心理分析捜査班』キャスト紹介
『アイゾウ 警視庁心理分析捜査班』5,6話ゲストキャスト
ゲストキャストは
- 辺見理人(野間口徹)→ヘミー・ニューマン
- 須藤亜里香(柳ゆり菜)→アンドレア・スナイダーマン
のお二人。
『アイゾウ 警視庁心理分析捜査班』7、8話ゲストキャスト
ドラマ『アイゾウ 警視庁心理分析捜査班』メインキャスト(登場人物)
- 安座間霧子(夏子) 「警視庁心理分析捜査班」通称“アイゾウ課”刑事
- 久世麟太郞(津田寛治) 捜査一課 ベテラン刑事
- 三好慧(水石亜飛夢) 捜査一課 新米刑事
- 村瀬警視正 安座間がストーカーしていたという上司
ドラマ アイゾウ|5話、6話あらすじネタバレ
ある朝のこと、託児所に子どもをあずけた直後の父親が刺殺されてしまいます。逮捕されたのは、大手家電メーカーで部長をつとめる辺見理人(野間口徹)。殺害された父親は、辺見理人の部下 須藤亜里香(柳ゆり菜)の夫でした。
逮捕された辺見は「亜里香を自分のものにしたかった」と供述します。捜査の結果、辺見は須藤亜里香に大量の求愛メールを送っていたことがわかりました。
辺見はストーカーであり、嫉妬により相手の夫を殺害したと思われましたが、安座間霧子(夏子)はメールにある共通点を見つけます。それにより安座間は、辺見がストーカーではないのでは?と考えるのでした。
しかし辺見はそれを否定し、沈黙を貫きます。果たして事件の真相とは?
ドラマ アイゾウ 実話ネタバレ|5・6話のモデル(モチーフ)はヘミー・ニューマン事件
では、5・6話のモデル(モチーフ)はヘミー・ニューマン Hemy Neuman 事件について紹介していきます。
ストーカー疑惑でヘミー・ニューマンの逮捕
2010年11月18日、ラッセル・スナイダーマン Russell “Rusty” Sneiderman(36歳)は、米ジョージア州にある託児所に2歳になる息子をあずけに行きました。帰り際のこと、ラッセル・スナイダーマンは、突然何者かに銃撃され、病院に運ばれたものの死亡。ラッセルはハーバード大学を卒業しており、1億円ちかい資産を持つエリートでした。
警察は捜査の結果、ヘミー・ニューマンを逮捕します。ヘミー・ニューマンは、大手家電メーカーに勤務し、3000人を超える部下を率いる優秀な男でした。
そんなヘミー・ニューマンが逮捕されることとなったのは、彼が殺されたラッセル・スナイダーマンの妻 アンドレア・スナイダーマン Andrea Sneiderman に思いを寄せており、大量の求愛メールを送っていたことによります。
警察は、ヘミー・ニューマンのアンドレアに対するストーカー行為がエスカレートした結果、ラッセルを殺害したのだと考えていました。
被害者ラッセル・スナイダーマンの妻 アンドレアの関与が浮上!親友の裏切り!
2011年2月、ヘミー・ニューマンの裁判が行われることとなります。裁判中、夫を殺されたアンドレアは、検察側の証人となり、涙ながらに夫への愛や事件について長時間語り続けます。
また、ヘミー・ニューマンがラッセルを撃ち殺したという目撃者もおり、射撃場の店員がヘミーが射撃の練習をしていたという証言をしたことから、ヘミーが犯人であることは明らかであると思われました。
しかし、なぜかヘミーは穏やかとも思える表情を浮かべて裁判を受け続けます。ヘミーの弁護側は、ヘミーはストーカーではなく、アンドレアと不倫関係にあったと主張します。あるバーの店員は、2人が情熱的にキスをしていたと証言。法廷で、ヘミーとアンドレアのデートの記録が事細かに暴露されていきます。
その結果、アンドレアが事件に関与している可能性が浮上。しかしアンドレアは、ヘミーとの関係を断固否定し、ストーカー行為を受けていたと主張します。そんなアンドレアをヘミーは、相変わらず穏やかに見つめていました。
ここでアンドレアの親友 シェイナが検察側の証人として登場します。当然、シェイナはアンドレアに有利な証言をするものと思われていましたが
「アンドレアはヘミーとの不倫を否定していましたが、私には信じられませんでした」と証言。親友に不利な証言をされたにもかかわらず、アンドレアはシェイナを抱き寄せ、キスをしました。
親友シェイナの裏切りはあったものの、陪審員はアンドレアが不倫していたとは考えず、ヘミーに有罪判決を出します。事件は計画的であったとし、ヘミーは終身刑となりました。
ドラマ アイゾウ 5・6話 モチーフ実話 完全ネタバレと感想
アンドレアの逮捕!夫を殺した黒幕は妻だった?!検察の仕掛けた罠とは?
ヘミーが終身刑をうけてから5か月後、アンドレアが夫 ラッセルを殺害したとして逮捕されます。実は、検察側はアンドレアが事件に関与していると最初から疑っており、裁判そのものに罠をしかけていたのです。
夫ラッセルが撃たれた日、アンドレアは託児所から、ラッセルが事故にあったという電話を受け、病院へ向かいました。しかしアンドレアは病院へ行く途中、親友シェイナに「ラッセルが銃で撃たれた」と電話をしていたのです。
アンドレア本人から、ラッセルが銃撃された際、託児所から「事故があった」としか連絡がきていなかったことを証言させるための罠が裁判には仕掛けられていたのでした。
アンドレアの動機は保険金殺人?
検察がアンドレアが夫殺しに関与していると考えたのは、彼女が1億6千万円という多額の保険金の受取人になっていたからでした。夫が殺されたら妻が疑われるのは、よくあることですが、多額の保険金の受取人になっていればなおらさですね。
しかも、裁判中、不利な証言をした親友を抱きしめてキスをするという不可解な行動をした際、アンドレアは
「あんたはもう友だちじゃない。どうなるか覚えておきな」
と恐ろしい脅迫をしていたと言います。そんな恐ろしい女 アンドレアですが、さらに恐ろしいことが起きています。
アンドレアの釈放
こうして逮捕されたアンドレアは裁判の結果、5 年の懲役刑を言い渡されます。たったの5年?というところも驚きですが、なんとアンドレアは1年ほどで仮釈放されているんですよ。
一方、ヘミーは精神病であることが判明したものの、仮釈放の可能性のない終身刑を下されています。
アンドレアは、ヘミーとの不倫関係は自分の裁判中も否定し続け「夫 ラスティ(←ラッセルの事)にヘミーのことを話すべきでした。仕事を辞めて、会社にも報告し、ヘミーから隠れていれば…」などと言っています。
釈放された後は、親にあずけてある息子と娘に会うのを楽しみにしていたそうですが、現在はどんな暮らしをしているのでしょうね。
事件から10年以上たった今、子どもたちは14歳~17歳になっています。保険金目当てにお母さんがお父さんを不倫相手に殺させたのではないか?という疑いをもたずに育つことはないですよね。
アンドレアは大金を受け取ったかもしれませんが、失ったものの方が大きかったのではないかと思います。