ブログをはじめたての頃のことです。
八王子には何か所かお寺を回るとご利益があるコースがあるらしいよ
そんなことを友だちが教えてくれました。
友だちももまた、その友だちから聞いたとのことで、その時ははっきりした内容がわかりませんでした。
早速、グーグル先生に頼ってみたところ、それが”七福神ならぬ八福神めぐり”のことだと判明。
なんで七じゃなくて八?やっぱり八王子だから?
などと、思ったものです。
一般的には七福神めぐりと呼ばれるものが、八福神めぐりとされる理由は他にもあって、吉祥天女を加えることによって「末広がりの八」にしたかったからなんですね。
30年ほど前にはじまった時は、オーソドックスに七福神めぐりだったという歴史があります。
その八福神めぐりですが、八王子ではかなり人気の観光コースになっておりまして、市内だけでなく市外からも訪れる人が増えているんですよ。
手軽にまわれる上に八つもご利益があるとなれば人気になるのも納得ですよね。
開設当初は存在を知りもしなかった「八福神めぐり」ですが、2018年には半分くらいめぐってみました。
その時には時間的に行くことが出来なかったお寺も、少しずつ回って記事を更新しています。
このページでは、八王子のお正月名物【八福神めぐり】についてまとめているので参考にしてみてください。
※吉祥天へ行ってきました(2019.02.26追記)
※キャピタル交通が運行する「開運タクシー」の情報を追加しました(2018.01.04追記)
八福神めぐりで回るのはこの8か所
画像引用元:八王子七福神めぐり 公式ホームページ
八王子市内にあるお寺それぞれが七福神+吉祥天女さまをつかさどっており、徒歩でめぐる場合は、およそ2時間から3時間かけて8か所をまわることになります(往路のみの時間)
小学生くらいなればオリエンテーリングみたいな気分で、参加することもできます。
ただし、スニーカーなど歩きやすい靴でまわらないと、きついですよ。
まわる順番に決まりはないので、この通りじゃなくてもOKです。
本立寺|毘沙門天さま
毘沙門天さまは仏教の四天王の一人で「多聞天」と呼ばれることもあります。
開運勝利・財宝富貴の福を授けてくれる武神で、きりっとした風貌がとてもカッコいい神様です。
本立寺の毘沙門天様は手にした長刀でふりかかる厄災をなぎ払ってくれるというご利益があります。
足ではぐいぐいと邪鬼を踏みつけていますよ。
本立寺自体も、なかなか大きくて立派なお寺さまです。
本立寺はこんなお寺です↓
本立寺|基本情報
住所 | 八王子市上野町11-1 |
電話 | 042-622-2262 |
HP | 本立寺 |
成田山伝法院|恵比寿さま
恵比須様は鯛と釣竿を持った漁業の神様。
商売繁盛をつかさどっています。
恵比須様は、いざなみ、いざなぎの3番目の子どもなのですが「3歳まで歩かなかった」ということを理由に、なんと海に捨てられちゃったお話も伝わっているそう。
恵比須様がそんな悲しみを背負っていたとは意外ですよね。
でも流れ着いたところの人々に手厚く祀られたので、安心してください。
成田山伝法院は、こじんまりとした小さめのお寺さんですが、あの成田山新勝寺の分院です。
友だちと八福神めぐりで訪れましたが、2人で「可愛らしくて雰囲気の良いお寺さんだね」と話しながらお参りをさせていただきました。
成田山伝法院はこんなお寺です↓
成田山伝法院|基本情報
住所 | 東京都八王子市南新町4 |
電話 | 042-622-9341 |
HP | 成田山伝法院 |
金剛院|福禄寿さま
金剛院がお祀りしているのは福禄寿さま、幸福・俸禄(給与こと)・長寿の三つ徳をあわせもった神様です。
福禄寿さまの見た目は、つるつるの長い頭に大きな耳が特徴のおじいちゃん。
年齢はなんと千歳です!
千歳と言うと思い浮かべるのは「鶴は千年、亀は万年」ですよね。
福禄寿さまは、鶴と亀を連れており、招徳人望の神様でもあります。
金剛院はとっても敷地も広く大きなお寺さんで関東八十八霊場63番札所となっています。
お賽銭箱にお金を入れた時の音色がとても美しいので、ぜひ耳を傾けてみて下さい。
金剛院はこんなお寺です↓
金剛院|基本情報
住所 | 八王子市上野町39-2 |
電話 | 042-622-9540 |
HP | 金剛院 |
信松院|布袋さま
信松院がお祀りしているのは布袋様。
布袋様はぽっこりおなかで大きな袋を背負った、和風サンタさんのような神様です。
布袋様は弥勒菩薩の化身といわれ、笑門来福、夫婦円満、子宝の神として厚く信仰されています。
あの大きな袋は「堪忍袋」とも言われてるそう。
怒らせたら大変なことになりそうですね!
信松院は松姫のお寺としても知られており、お正月の4日ごろには、松姫マッピーという可愛らしい、八王子のご当地キャラも登場しますよ。
信松院には、ベルダムという喫茶店が同じ敷地内にあるので、八福神めぐりで疲れてしまったら、ランチも可能。
クリームあんみつなどの甘味もあるので、和カフェとしても利用出来ますよ。
信松院はこんなお寺です↓
信松院|基本情報
住所 | 東京都八王子市台町3-18-28 |
電話 | 042-622-6978 |
HP | 信松院 |
善龍寺|大黒天さま
善龍寺のお祀りする大黒天さまは農業の神様です。
八王子では「八王子野菜」にも力を入れているので、農業をされている方も多いですね。
頭に頭巾をかぶって、大きな袋を背負って、打ち出の小槌も持ったお姿の大黒天さまですが、農業だけでなく、福を呼ぶ開運の神様としても信仰されています。
つまり商売繁盛のご利益もあり。
善龍寺は、整然としており、とても美しいお寺です。
境内が駐車場になっているので、満車でなければ車での参拝も可能ですよ。
また、願かけ菩薩さまもいらっしゃるので、身体に不調のある方にもおすすめ。
ちなみにですが、お隣に一文字違いの善能寺さんがあるので間違えないように注意してくださいね(←そう書いておいて、自分が実際に間違えました💦)
善龍寺はこんなお寺です↓
善龍寺|基本情報
住所 | 東京都八王子市元本郷町1-1-9 |
電話 | 042-622-4338 |
HP | 善龍寺 |
了法寺|弁才天さま
了法寺がお祀りしている弁才天さまは七福神の中では、たった一人の女神様です。
(八王子では吉祥天女がいるから一人ではないのですが)
琵琶を抱えていることでわかるように、弁才天さま音楽の神様です。
でもそれだけではありません!
恋愛成就・学徳成就・諸芸上達・福徳施与とご利益が山盛りのありがたい女神様なのです。
気になる方がぐんと増えるのでは?
八王子の市民は知っている方も多いと思うのですが、了法寺は萌え寺とも呼ばれています。
メディアでも紹介されたことがある有名なお寺なんですよ。
看板がとってもキュートでフィギアもあったり、ガチャがあったりと…とても楽しいお寺です。
でも、ふざけているわけではなく、きちんとしたお寺です。
了法寺はこんなお寺です↓
了法寺|基本情報
住所 | 八王子市日吉町2-1 |
電話 | 042-626-2004 |
HP | 了法寺 |
宗格院|寿老人さま
宗格院がお祀りしている寿老人さまは、福禄寿さまとキャラがかぶってます。
と言うか同一人物説もあるとか。
六福神では、おさまりが悪かったのかもしれないですね(笑)
鹿を従えた姿で知られており、「鹿」と「禄」が同音なので「福禄の神さま」と考えられているとのこと。
やっぱり、同一人物っぽい気がしてなりません。
そんな寿老人さまは、長寿延命、富貴長寿の神として信仰されています。
宗格院は千人同心の縁のお寺さんで、組頭だった松本斗機蔵さんのお墓があります。
八王子と千人同心は切っても切れないので、ぜひお参りしてみたいですよね。
宗格院には、浅川の氾濫を防ぐために作られた 石見土手 も残っています。
説明はあれど、見つからずに帰る方もいるようですが、頑張って見つけてきました。
八福神めぐりで訪れた際は、ぜひご覧になってみて下さい。
宗格院|基本情報
住所 | 東京都八王子市千人町2-14-18 |
電話 | 042-661-0960 |
HP | 宗格院 |
吉祥院|吉祥天女さま
吉祥院がお祀りしているのは吉祥天女さまです。
吉祥天女と言うと、昭和なはちこは、吉田秋生さん(←バナナフィッシュの作者さんでもあります)の漫画を思い出してしまいます。
吉祥天は毘沙門天のお妃様で、大変に美しい神様ですが、美のご利益だけでなく、富や繁栄、豊穣をもたらしてくれると言われています。
吉田秋生さんの描く吉祥天女は妖しげな美しさですが、実際の吉祥院はトトロの石像があったりと、ほっこり系な部分の方が多いです。
すごく可愛いので、見つけたら子どもたちは、すごく喜ぶと思いますよ。
トトロだけでなく、まっくろくろすけもいるので、見つけてみて下さい。
実際に行ってみたところ、Googleマップで見た通り、入り口前の道幅はあまり広くありませんでした。
車の場合は安全運転で行ってくださいね。
吉祥院|基本情報
住所 | 東京都八王子市長房町58-3 |
電話 | 042-661-5448 |
HP | 吉祥院 |
初詣に”八福神めぐり”で運気アップ!
この八福神めぐりは、八王子のお正月名物と書きましたが、イベントとして参加することも出来ます。
八王子で「初詣どこに行こう?」と迷ったら、”八福神めぐり”をして楽しむと運気アップ間違いなしですね。
「もう近所で初詣はしてしまった」という方でも、全然大丈夫。
初詣は、色んな所へ何度行っても、ご利益が増えるだけなんだそうですよ。
例年ですと1月1日(元旦)〜10日(水)がイベント期間になることが多いです。
参加方法は、自分がスタートしたいお寺さんへ行って色紙を300円で購入。
あとは各お寺さんで御朱印を200円で押していただきます。
7年間まわると金の色紙がもらえるんです!
幸運度すごそうですよね。
色紙のほかに「絵馬」や「子どもスタンプ」もありますよ。
八福神めぐりでは、こんな便利なタクシーも!
新年に合わせ「八王子七福神めぐり」 寺を巡る「開運タクシー」も(八王子経済新聞) https://t.co/9RTHvPhqmm
— はちこ@インフォ八王子 (@infohachiouji) 2018年1月4日
キャピタル交通では10日まで八福神めぐりのために「開運タクシー」を運行しています。
ちょっとお値段はかかっちゃいますが、徒歩でめぐるのが難しい方はこちらを利用するのもいいですね。
利用は11,520円~で人数や時間、車種によって価格が変わってきます。
2018年の開運タクシー情報はこちらからご覧になれます。
キャピタル交通の基本情報
住所 | 東京都八王子市左入町791−6 |
電話 | 0120-072-345 |
HP | キャピタル交通公式サイト |
子ども楽しめるスタンプ企画
大人が御朱印をいただくのにはお金がかかりますが、子どもは無料で八福神めぐりを楽しめます!
八福神めぐりでは、子どもがスタンプを押して回れる楽しい企画も実施されていました。
たくさんの子どもたちが楽しそうにスタンプを押している姿を見かけたので、ぜひ参加してみて下さい。
八福神めぐり|後記
今回の八福神めぐりの記事を書くにあたって、七福神さまや吉祥天女さまについて楽しく勉強させてもらいました。
特に恵比須様のエピソードには驚くものがありましたよね。
お子さんと七福神さまの絵本を読んでから参加するのも盛り上がりそうな気がします。
「七ふくじんとおしょうがつ」なんて絵本もあるので、図書館で借りてみてから参加するのもおすすめです。
『神社仏閣めぐり』は、かつて年配の方や、深い想いのある方がするものでしたが、最近では若い女性なども、御朱印集めをしています。
「御朱印はスタンプラリーではない」という厳しい意見も耳にしますが、海外のように「絶対的な神様(宗教)」をもたない日本において、神社仏閣に足を運び、人生をよりよく生きられるきっかけになるのであれば、それは意味のあることのような気がしています。
はちこは、あまり物を持たないようにしているので、御朱印集めはしていませんが、お寺などの掲示板には、素晴らしい言葉が書いてあり、はっとさせられることもあります。
ふざけて、大切な文化財を傷つけたりすることは、絶対にしてはいけませんが、たとえスタンプラリー感覚であったとしても、まずは興味を持つということが入り口になり、広がっていくこともあるんじゃないかな…そんな風に思います。
八福神めぐり、楽しいですよ。