八王子市戸吹にある【治龍山 桂福寺】の近くまで行ったので、お参りをしてきました。
主の目的は戸吹清掃工場に粗大ごみを持ち込み&鐘庵八王子店で八王子パスポートを使うことだったんですけどね。
鐘庵の開店までに時間があったので「近くに何か見学したりできるところはないかな~?」とGoogleマップを眺めてみたら、3件しか口コミはないけれど評価は4.7というお寺を見つけたので寄ってみました。
そんな「時間つぶし」的な申し訳ない理由で訪れた【桂福寺】だったのですが、トップの写真を見ていただくとわかるように、天然理心流の開祖と二代目のお墓がある由緒正しきお寺なんです。
しかも、たった今気がついたのですが、文豪 武者小路実篤 の名前まで書いてあって「わお~、すごい!」と、今更なっております。
武者小路実篤 は学校の教科書にも名前が載っていましたよね?
(息子くんが「載ってなかった!」と言い張るので「そりゃ、勉強不足や」と思ったのですが、現代は掲載されてないような記述を発見。時代でしょうか…)
それはともかく、地味にすごいお寺【桂福寺】で、写真を撮影してまいりましたので、ご紹介しますね。
新選組が好きな方も、何気なく聖地?ですよ~。
八王子 桂福寺(戸吹)はこんなお寺でした
桂福寺の場所はここ↓
鐘庵の記事を書いた時に「最寄りの駅はどこになるんでしょう?」とか書いていたのですが、桂福寺の情報を調べたら、最寄りの駅は
- JR五日市線 秋川駅から徒歩27分(2.1キロ)
- JR五日市線 東秋留駅から徒歩29分(2.3キロ)
となっておりました。
一番近いバス停が『戸吹バス停』になります。
鐘庵から都道176号を渡ると『桂福寺 近道』の看板があったので、ここから入っていってしまったのですが…
ちゃんと山門をくぐってから、お参りしたいのであれば、滝山街道側からアプローチしてくださいね。
とりあえず、今回ははちこが逆回りした順に紹介しちゃいます。
近道から入って行くと、一般のおうちやお墓の前を通って、桂福寺の裏手に出ます。
細い裏道を通って行くと
お地蔵様たちがお出迎えしてくれました。
優しいお顔のお地蔵様たちで、可愛らしいですね。
天然理心流の開祖と二代目のお墓
新選組と言えば、土方歳三の菩提寺 高幡不動がある日野市というイメージですが、八王子だって新選組とは結構関わりがあるんですよね。
新選組解散の地とされる多賀神社も八王子にあります!
で、桂福寺と新選組の関わりは?と言うと、タイトルにも書いたように「天然理心流の開祖と二代目のお墓がある」ということなんです。
天然理心流って何~?
天然理心流公式サイトより
新選組局長 近藤勇は、天然理心流4代目にあたります。
そして、きれいなお墓の左側にある、ヒビがたくさん入っているのは2代目のお墓です。
あんな状態になってしまっているのは、老朽化ではないんだとか。
明治維新の際、近藤勇が逆賊として斬首されているのは有名なお話ですが、その時、近藤勇の親類が自分たちも罰せられるのを恐れ、2代目のお墓を砕いて土の中に隠したんだそうです。
開祖のお墓は小さかったので、そのまま埋めることが出来たのですが、2代目のお墓は大きすぎて、簡単に埋められなかったため、細かく砕いたというのですから、お墓が立派過ぎるのも考え物です。
子孫には「お墓を埋めた」という事実だけは伝わっていたものの、場所などがはっきりしていなかったため、実際にお墓が発見されたのは昭和45年のこと。
八王子市郷土資料館が修理して復元した…というのが、つぎはぎいっぱいのお墓の歴史になります。
新選組ファンの方にとっては、ある意味聖地なので、お参りに来たりもするようですよ。
治龍山 桂福寺(けいふくじ)の正面へ。
桂福寺が創建されたのは、寛永二年(一六二五)頃、宗派は曹洞宗になります。
曹洞宗の大本山は、福井県の永平寺(えいへいじ)と横浜の總持寺( そうじじ)の二つ。
曹洞宗の教えの根にあるものは、坐禅にあり、ただひたすらに坐る「只管打坐(しかんたざ)」という坐禅を行います。
永平寺は「日本一修行が厳しいお寺」としても知られており、坐禅はもちろんのことながら、お掃除のことを「動の坐禅」と呼び、大変清潔に整えられたお寺です。
桂福寺もよく手入れをされており、きらびやかではありませんが、とてもきれいにされています。
観音堂
敷地内には立派な観音堂が。
豊川稲荷堂
こちらは稲荷堂になります。
中には小さくてかわいいお狐さまが、たくさん並んでお祀りされていました。
商売繁盛・開運招福・無病息災のご利益があると言われています。
お寺なので、稲荷堂以外でも、柏手は打たず、手を合わせるだけになります。
鐘楼山門(市指定重要文化財)
八王子市の指定重要文化財に指定されている鐘楼山門がこちら!
とても立派な山門です。
裏側にははしご(階段?)がついていて「登ってもいいの?」という感じで開放状態だったのですが、おりて来られなくなりそうですし、登るのはやめておきました。
再建された、新しいお堂や山門ばかりのように見えますが
レトロな施設もありました。
扉のデザインがかっこいいです!
戦没者の慰霊碑や、古い灯篭なども点在しているので、歴史もしっかり感じることが出来ました。
近藤勇の首の行方はいまだに不明、実はご遺体についても墓所が各地にあり、不明な点が多いとか。
本来だったら、ここ桂福寺に開祖や2代目と眠っていたのかもしれませんね。
はちこは新選組を題材にしたアニメ薄桜鬼に出てくる、イケメンな土方歳三ラブなだけなので、純粋な新選組ファンというわけではないのですが「縁のお寺だと知っていたら、もう少し真面目にお参りしてきたのになぁ」と思いました。
桂福寺の奥にある中央霊園の武者小路実篤のお墓も気になりますし、また戸吹清掃工場に粗大ごみを持ち込む機会があったら、お参りに行ってみたいと思います。
桂福寺から、ちょっと車を走らせると、東京唯一の道の駅 滝山 もあるので、ぜひお立ち寄りください。
怪しく気持ち悪いお土産【かいこの一生】もありますよ(笑)