今回は【正義の天秤】の原作第6話『正義の迷宮』のあらすじ・ネタバレ・感想を書いていきたいと思います。
6話の正義の迷宮は、最終話なので、メインはやはり鷹野和也(役:亀梨和也)です!
雨宮久美子(役:大島優子)との詳しいエピソードは、語られぬままなので、どんな最終話を迎えるのか楽しみですね。
正義の天秤season2放送決定!続編読んでみました↓
【正義の天秤】2話は北山宏光メイン?!あらすじ・ネタバレ・感想
【正義の天秤】3話のメインキャストは大政絢?!あらすじ・ネタバレ・感想
【正義の天秤】ネタバレ注意!大島優子演じる鷹野の恋人〇〇だった!4話あらすじ・感想も
【正義の天秤】萩原聖人演じる一ノ瀬眞人はまさに怪物!5話あらすじ・ネタバレ・感想
【正義の天秤】最終話『正義の迷宮』あらすじ・ネタバレ・感想
鷹野和也は資料庫に引きこもり、26年前に静岡でおきた 四方田(よもだ)一家殺人事件について調べています。
静岡県警が、怨恨の線で捜査した結果、逮捕されたのは又吉学(またよしまなぶ)で、残忍な事件だったため、死刑の判決が出ます。
10年後に死刑が執行されたのですが、又吉は冤罪を訴えていた。
事件のあらましはこんな感じ。
大きな事件だと思うのですが、残されている資料が少なく、いくら探しても新たな資料は見つかりません。
あきらめて資料庫をあとにした鷹野の元へ、興奮した様子の杉村徹平(役:北山宏光)が、判決にかんする喜びの報告を電話でいれてきます。
杉村の担当した事件とは、1年半前に起きた強盗殺人事件で、こちらも死刑判決が出てもおかしくない、難しい事件でした。
それを、懲役30年の判決にできたので、杉村は嬉しさを爆発させていたのです。
けれど鷹野は、杉村の勝ち取った判決に対し、違和感を覚えます。
事務所に戻ってきて武勇伝を語る杉村に近寄る鷹野。
鷹野は杉村に「検事と司法取引したのか?」と問い詰めます。
殺人事件での司法取引は認められておらず、もしやったとしたら、弁護士資格はく奪ものだと言うのです。
杉村は必死に否定、最後には「僕は無実です!」と、半泣きで走り去ってしまいます。
杉村、かわいそう!
後から鷹野は「杉村に司法取引をもちかける力量があるとは思えない」と反省。
反省はしたものの、軽すぎる求刑に対する引っかかりは消えず、鷹野は被告人である中江雄聖(なかえゆうせい)と面会をしに行くのでした。
★
面会に行くと、中江は気弱そうな田舎の青年に見えます。
しかし、中江は仲間と共謀し、2人の人間を殺害した強盗殺人犯。
主犯だった 田岡順次は、逮捕後に自殺をしてしまっており、中江は
「田岡にすすめられるまま犯行に加わりました」
と言います。
中江はお金に困っていた上に、孤独だったところへ、田岡が手をさしのべてきたと説明します。
取引があったのかどうかを知りたい鷹野は
「控訴はされないんですか?私が弁護すれば、杉村よりも減刑できるかもしれません」
と、揺さぶりをかけてみます。
しかし、中江は少し考えた後
「贖罪がしたいので、控訴はしません。これからは罪を償うことだけを考えて生きていきたい」
と、澄んだ目で、鷹野に言い切ります。
けれど鷹野は、そんな中江を「怪しい」と思うのでした。
★
中江が怪しいと思った鷹野は、事件を担当した長谷川政尚(はせがわまさなお)検事を疑います。
長谷川検事が、「主犯の田岡の居場所と引き換えに、中江の減刑を約束する」と、司法取引を持ちかけた可能性があるかもしれないと…。
鷹野は、長谷川検事に会うため、前橋地検へと向かいます。
事務官の望月千鶴(もちづきちづる)に案内され、昼食をとっていた長谷川と同じテーブルについた鷹野は
「ずいぶん軽い求刑でしたね?」
と、切り出します。
質問を重ねる鷹野に対し、長谷川検事は
「わたしが中江と取引をしたと言いたいんだろ?わたしは誓って取引を持ちかけた覚えなどない」
と、昼食を終えて去っていきます。
毅然とした態度だった長谷川について鷹野は
司法取引を持ちかけていないことに嘘はないようだが、何かを隠している気がする
と思うのでした。
★
数日後、高崎へ向かう新幹線の中で、鷹野は、雨宮久美子(役:大島優子)のことを思い出します。
雨宮久美子は、まだ医師だった鷹野の前に、弁護士としてあらわれました。
久美子は、ミスや不適切な医療行為を繰り返す医師に関する相談をするためにやってきたのです。
鷹野は、それを聞いて「医師はみな、一生懸命やっている」と怒り、嫌な女だと思いました。
しかし、他人のために、自分を犠牲にしてまで、正義を貫こうとしている久美子に、いつしか鷹野は心ひかれるようになり、やがて2人の中は深まっていきます。
最初の印象が悪くって、衝突しながらも、お互いを知っていき、結果的にひかれあった2人の絆って、すごい強いだろうなぁ。
ちゃんと喧嘩できないカップルって、うまくいかないですからね。
ある日のこと、久美子は、又吉学という凶悪犯が引き起こした一家惨殺事件を追っていると、鷹野に打ち明けます。
最初に、鷹野が資料を探していた事件ですね!
又吉はすでに処刑されているのだが、死ぬ直前まで冤罪を主張していたと、久美子は言います。
それを聞いた鷹野は
被告人はもう死んでいるのに、冤罪をはらそうとすることに何の意味がある?合理的ではない
とバカにしていたのですが、久美子は
人が生きてきたことには必ず意味がある
と怒るのでした。
私は久美子に賛成!
死んでからも冤罪ははらさないとだめ!
医師と弁護士は同じ。鷹野なら自分より優れた弁護士になれるかも
と言っていた久美子…。
ある夜、救急外来を担当していた鷹野の元に、頭蓋骨をおられ意識不明の久美子が、運び込まれてきます。
鷹野は混乱しながらも、久美子の手術をするのですが、必死の蘇生もむなしく、久美子は息を引き取ってしまいました。
久美子を殺害した犯人がわからない状況で、鷹野が容疑者として疑われてしまいます。
鷹野は、久美子が追っていた又吉学の事件の真犯人を突き止めたため、口封じで襲われたにちがいないと主張したのですが、警察には全くとりあってもらえませんでした。
★
鷹野が優秀な医師だったのに、弁護士になったのは、全て雨宮久美子の事件があったからだったんですね。
弁護士としての姿勢も久美子の影響を大きく受けていることがわかりました。
ただ、NHKのドラマでは、久美子は遷延性意識障害という状態で生きていることになっています。
- 恋人との突然の別れ
- 二度と会うことが出来ない悲しみと失望
これがあってこその、鷹野の現在だと思うので、久美子の死は原作通りで良かったのでは?と感じました。
かなり厳しい状態ではありますが、久美子が生きているならば、鷹野は医師として回復の道を探る方が、まさに合理的なんじゃないかなぁ。
久美子が死んでしまったからこそ、事件の真相を探ることができる弁護士になったと考える方が、自然な気がしてなりません。
★
強盗殺人事件のあった高崎駅ちかくの銀行へと向かった鷹野の元に、望月千鶴から電話が入ります。
長谷川検事のところまで案内してくれた事務官ですね。
望月千鶴は、長谷川検事が行った中江の取り調べについて、ずっと不自然だと気になっていたと告白します。
千鶴が言うには、立ち合いをした別の事務官も、どうも不自然だったと話していたとのこと。
やはり、何らかの取引があったようですが、長谷川検事は嘘をついていたのでしょうか…。
★
鷹野がルーム1に戻ると、杉村以外のメンバー全員が、休日出勤していました。
鷹野から疑いをかけられた杉村に同情して、中江の強盗殺人事件について調べていたのです。
杉村、良い仲間にめぐまれたね!
芽依(役:奈緒)たちの報告と、今まで得てきた情報を整理した結果、鷹野は1つの答えを導き出し、長谷川検事の元へと車を飛ばして行くのでした。
鷹野の言葉は、長谷川の良心を動かし、検察は中江の控訴を決定します。
その後、長谷川検事は鷹野に「ありがとうと言いたかった」と電話をかけてくるのですが、話の中で
又吉学は冤罪だ
と言い出しました。
やっぱり久美子は間違っていなかったんですね!
長谷川検事によると、又吉を自白させた吉原検事と飲みに行った時「真犯人がいるかもしれない」と言ったというのです。
あまり多くは語らなかったそうですがキムラヒデユキという名を口にしたとか。
しかし、キムラヒデユキが誰なのかはわからないし、吉原に後から聞いても、答えてはくれなかったと言うのです。
「正義を貫いて欲しい」
と言って電話を切った長谷川でしたが、その直後、自殺をしてしまったのでした。
★
正義の天秤、最後の章で、鷹野が医師をやめて弁護士になった本当の理由。
そして師団坂法律事務所に入ることになったかが明かされていきます。
また久美子が冤罪事件を追い続けた理由も…。
久美子のお墓がある教会で祈りをささげていた鷹野に声をかける芽依。
そこには梅津清十郎(役:佐戸井けん太)、桐生実雪(役:大政絢)、杉村徹平(役:北山宏光)も揃っていました。
「自分たちにも、雨宮久美子の事件をサポートさせてほしい」
「少しは力になれるはず」
と、申し出る師団坂法律事務所ルーム1のメンバーたち。
鷹野の胸には熱いものがこみあげるのでした。
ドラマ31日間無料!最新コミックも600円分無料で読める<U-NEXT>
【正義の天秤】最終話|感想まとめ・ドラマ最終回予想
大門剛明著【正義の天秤】を最後まで読みましたが
鷹野の恋人、雨宮久美子を殺害した犯人わからなかった!
これは、かなりショックでした。
NHKドラマの情報について第一話の記事を読み返してみたら、原作は正義の天秤だけでなく【アイギスの盾】とも書かれていました。
正義の天秤には続編があったのか!
最初は鷹野にリストラされた後、残っただけのルーム1のメンバー。
鷹野に対しても反感や不信感を持っていたりもしましたが、ラストには鷹野を支えていこうと結束しましたね。
【アイギスの盾】では、メンバーがそれぞれの個性を生かしながら、久美子の事件を解決するのではないかと予想しています。
芽依の父である佐伯真樹夫(役:中村雅俊)が生きていた頃のように、活気のあるルーム1が戻ってきて、ルーム2に負けないチームになるのではないでしょうか。
原作の正義の天秤で、久美子は死んでしまっていますが、ドラマではうっかりすると、久美子の症状が治って、鷹野が喜ぶラストも考えられますね。
私としては、原作と全然違うので興ざめではありますが(笑)
ひとまず【正義の天秤】あらすじ・ネタバレ・感想シリーズは終わりとしますが、時間をつくって続編【アイギスの盾】も読んでみたいと思っています。
その時は、めちゃくちゃ大変だけど、あらすじ・ネタバレ・感想を書きますね。