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ドラマ『合理的にあり得ない』原作ラスト結末までのネタバレ感想|貴山伸彦(松下洸平)と上水流涼子(天海祐希)の過去を暴露

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合理的にあり得ない ドラマ化 ラスト 結末

合理的にあり得ない~上水流涼子の解明』がドラマ化されるにあたって、柚月裕子さんが書いた原作を読んでみました。

ドラマでは主人公の元弁護士上水流涼子(かみづるりょうこ)天海祐希さんが、IQ140の相棒貴山伸彦(たかやまのぶひこ)松下洸平さんが演じます。

上水流涼子はある事件にまきこまれ、弁護士資格をはく奪。

その後、破格のギャラで仕事を引き受ける探偵事務所を立ち上げます。

ドラマ公式サイトでは、相棒である貴山が上水流涼子とバディを組んでいるのは「偶然の出会いから」と書かれていますが、実は貴山は上水流涼子が弁護士資格を失った一因でもあります。

ドラマ公開前に『合理的にあり得ない』原作ラスト結末までのネタバレを、私の感想を交えて公開。

犯人やトリックを知ったうえで、ドラマを見て伏線を回収するといった楽しみ方をしたい方は、どうぞ最後までお読みください。

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ドラマ『合理的にあり得ない』キャスト(登場人物)

ドラマ 合理的にあり得ない 原作 ネタバレ 感想

ドラマ『合理的にあり得ない』公式サイトより

  • 上水流涼子(天海祐希)
  • 貴山伸彦(松下洸平)
  • 諫間慶介(仲村トオル)
  • 諫間久美(白石聖)
  • 有田浩次(中川大輔)
  • 丹波勝利(丸山智己)

ドラマ『合理的にあり得ない』原作ラスト結末までのネタバレあらすじ

『合理的にあり得ない』原作を試し読み

ドラマ 合理的にあり得ない 原作 ネタバレ ラスト 結末

1話『確率的にあり得ない』登場人物

  • 新井大輔 秘書。
  • 本藤仁志 藤請建設2代目社長。
  • 本藤和夫 仁志の父親 1代で会社を大きくした。
  • 本藤朝子 仁志の母親 元経理
  • 高円寺裕也 企業コンサルタント「高円寺総合研究所」所長 未来を予知できる?
  • 国分美紗 神華コーポレーション秘書。
  • 楊広軒 神華コーポレーション社長。

1話『確率的にあり得ない』ネタバレあらすじ

ドラマ『合理的にあり得ない』原作ラスト結末までのネタバレあらすじ

秘書新井大輔の不安

新井大輔は、藤請建設2代目社長本藤仁志の秘書。

2年前に脳梗塞で亡くなった本藤和夫の代から、秘書を続けていました。

本藤仁志は世間の思う2代目とは違い、和夫の片腕として会社を支えてきた人物で、社員にも優しい人物ですが、一つだけ決断力がないという欠点を持っていました。

ゆえに仁志は、問題が起きるたびに母親である朝子を頼るしまつ。

ところが、ある出会いをきっかけに、仁志は朝子ではなく、高円寺裕也という人物を「先生」と呼び頼るようになっていきました。

秘書である大輔は、どうにも高円寺裕也を信じることができません。

今、仁志は高円寺裕也に5千万円もの小切手を渡そうとしており、大輔は言いようのない不安を覚えるのでした。

高円寺裕也との出会い

本藤仁志が高円寺裕也と出会ったのは8か月ほど前のこと。

行きつけの銀座の会員制クラブ『レガーナ』のママからの紹介によるものでした。

ママによれば、企業コンサルタント「高円寺総合研究所」の所長である高円寺裕也は未来を予知できるそう。

仁志も最初から高円寺裕也を信じていたわけではなく、ママも一緒に自分を担ごうとしているだけだと思いました。

「未来が見える」と言い切る高円寺裕也を、仁志は自宅に誘い、その能力を見せてもらうことにします。

秘書である大輔は「関わらない方が良い」と止めますが、嘘を暴いてやろうと思っている仁志は、その助言を聞くことはありませんでした。

確率的にあり得ないことが起きて

高円寺裕也が本藤家で力を証明する日は休日でしたが、大輔も同席することになっていました。

仁志は早く力を見せるようにと高円寺裕也を急かします。

すると、高円寺裕也は本藤家の所持する骨董品の中に不思議な力を秘めたものがあると言い出します。

その骨董品は、先代社長和夫の趣味で集められたものでした。

高円寺裕也は、一つの箱を手に取り、テレビで今放送しているレースはないか?と言い出します。

本藤家のテレビをつけると、ボートレース多摩川が行われていました。

これから行われるレースの結果を書いて、箱の中にいれる。1~6着まで全てが当たるはず。

そう言って、高円寺裕也はメモ用紙にペンを走らせ、箱の中へと入れました。

レースが終わり、箱を開けてみると、レース結果は本当に全て当たっています。

高円寺裕也の行動はずっと見張られており、インチキをしたとは思えませんが、仁志は「奇跡のような偶然かもしれない」と悔し紛れに言いました。

すると高円寺裕也は、仁志が望む限りレースを見通し続けると返します。

結局、高円寺裕也は確率的にはあり得ない結果を、仁志に見せつけました。

大輔が高円寺裕也を信用できない理由

トリックを仕掛けることは不可能と思われる状況で、力を証明した高円寺裕也を仁志はすっかり信じこみ、頼るようになっていきます。

実際、高円寺裕也のした助言(予言?)は次々と的中。

こうして仁志は、藤請建設のアドバイザーとして高円寺裕也を5千万円という契約金で雇うことに決めてしまいました。

あり得ない確率で未来を予知できるのであれば当然の額とも言えますが、金に執着心があるとしか思えない高円寺裕也を見ていると、大輔はどうしても信用できません。

そもそも、その力を使えば、金儲けなど簡単なはず。

高円寺裕也から大輔は「自分の未来には役に立たない」と聞かされていましたが、理屈は通っていても本能が高円寺を拒絶してしまうのでした。

神華コーポレーション国分美紗と楊広軒

高円寺裕也が小切手を受け取ろうとした時、突然見知らぬ女性が話しかけてきました。

女性は、中国系貿易会社『神華コーポレーション』の秘書国分美紗と名乗ります。

楽しそうにしている仁志たちの話の内容を美紗から聞いた社長の楊広軒が、高円寺裕也の予知能力に興味を持ったと言うのです。

楊は中国語しか話せないため、会話は全て国分美紗を介して行われていきます。

そして話の流れから、高円寺裕也は楊のためにロト6の当選番号を当てることになりました。

ロト6の1等賞は最低でも1億円、半額の5千万円を高円寺裕也に今この場で支払うと楊は言い出します。

それを聞いた大輔は「この取引は高円寺裕也の欲を叶えることになるのでは?」と疑問に思いつつ見ていると、高円寺は自信ありげに数字を書き、楊に渡したのです。

楊広軒の申し出

ロト6の1等賞金は最低1億円ですが、キャリーオーバー(=当選者なしで賞金が繰り越される仕組み)になった場合、賞金は増えていきます。

楊は賞金が1億を超えても、自分の受け取りは5千万のみで良いと提案。

これは、高円寺裕也にとって、間違いなくとても得する提案でした。

しかし、楊が現金をこの場に持ち歩いているわけもなく、そもそも賞金額は確定していません。

また、小切手の現金化にかかる手数料を高円寺裕也に負担させるのは申し訳ないと言うのです。

そこで、楊はもう一度、書かれた数字が間違いなくロト6の当選番号なのかを確認してきました。

イラつくように肯定する高円寺裕也に、楊は

当選番号のメモを高円寺裕也にあげるので、さきほど本藤社長から受け取った5千万の小切手をいただきます

と言ってきます。

これは、国分美紗と楊広軒が高円寺裕也に仕掛けた罠だったのです。

1話『確率的にあり得ない』結末のネタバレと感想

国分美紗と楊広軒の正体は、上水流涼子(天海祐希)と貴山伸彦(松下洸平)でした。

結局、高円寺裕也は秘書である新井大輔の不安通り、詐欺師だったんです。

会社経営へのアドバイスは、予言ではなく、企業のデータ分析をした予測により当てていただけ。

ボートレースは、スマホ対応型の小型プリンターを使用すれば、簡単に再現できるトリックだったと上水流涼子は説明します。

このトリックは、マジシャンがテレビで行った事もある有名なものでした。

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しかし、大輔はすでに、そのトリックを疑い確認してあったため、可能性を強く否定。

高円寺裕也は、箱に疑いがかかることは予想済みで、箱を囮とし、別の仕掛けをしていたのです。

その仕掛けとは、本藤家に設置されているアンテナに、前もって特殊な機器を取り付けて置き、高円寺裕也が合図を送ったら、外で待機している仲間が録画してあったレースのビデオを流すというものでした。

上水流涼子(天海祐希)に依頼をしたのは、仁志の母である朝子でした。

朝子は大輔から高円寺の話を聞いていたんです。

先代と朝子は「未来は努力によってしか決められない」と言う考えで会社を大きくしてきたため、高円寺を信じていなかったし、仁志の目を覚まして欲しいと考えたんです。

全てが明らかになり、仁志は涼子に「会社を潰しそうで怖かった。自信がなかった」と告白します。

そんな仁志に涼子が言った

あなたになかったものは、覚悟です。誰だって、自信などありません。
『合理的にあり得ない』56ページより

という言葉が印象的でした。

私たち一般人でさえ、日々の選択に100%自信を持てるわけではありません。

ましてや、2代目社長と言う重荷を背負った仁志は、大きな選択を迫られることが多く、良い人だけに一層悩ましかったはず。

生まれながらに安泰な将来を約束されたように見える仁志ですが、より大きな覚悟と努力がないと、譲り受けた財産を高円寺のような輩に狙われてしまうのかもしれません。

2話『合理的にあり得ない』登場人物

  • 神崎恭一郎 バブルで資産家に。
  • 神崎朱美 恭一郎の妻。
  • 神崎克哉 恭一郎の一人息子 20歳 中2から引きこもりに。
  • 高田 東和信託銀行の行員 神崎家を担当している。
  • 友子 神崎家の家政婦。
  • 熊ケ谷文典 恭一郎が昔から利用している興信所の社長。
  • 綾小路緋美子 朱美の信じる霊能者。
  • 松下昭二 詐欺にあい自殺。

2話『合理的にあり得ない』ネタバレあらすじ

『合理的にあり得ない』ネタバレあらすじ

妻 朱美の変化

バブル期に、不動産投機で大きく稼いだ神崎恭一郎は、資産運用だけで年2千万円もの収入を得ており、悠々自適の暮らしをしていました。

釣りとゴルフで留守がちな恭一郎が在宅する日には、外出を控える妻朱美が、ここ3か月ほど家をあけることが増え、行先もはっきり答えないため、恭一郎は不審に思っていました。

一目ぼれで口説き落とした朱美は、50歳になっても美しさを保っていましたが、多くの女性を知っている恭一郎は、浮気が原因ではないと確信していました。

なぜなら朱美は、中学の時から20歳になる現在まで引きこもりを続けている一人息子克哉を心配するあまり、ほとんど外に出ないような日々を送っていたからです。

また、ここ1年ほど克哉の引きこもりは悪化しており、暴力的になることもあったため、朱美はますます目を離さないようにしていました。

突然、買い物や友人と会うと言い出かけて行くようになった朱美の行先について、恭一郎が考えているところに、東和信託銀行の高田から電話が入ります。

高田によれば朱美がこの2か月間で、合計2千万円を引き出したとのこと。

高田は朱美から口止めをされていましたが、今までにないことだったので、恭一郎に連絡をしてきたのです。

朱美は詐欺に?

恭一郎が、帰ってきた朱美を問いただすと、霊能者のところへ通っているとのこと。

お金は、手元に置いておくと幸運がもたらされる石や皿などの購入に使ったと告白され、恭一郎は朱美が詐欺にあったのだと怒り、呆れます。

しかし朱美は詐欺ではないと強く否定し、東京創元社から出版された3冊の古本を見せます。

10年以上探し続けていた、これらの初版本だけでなく、亡くした愛猫とそっくりの絵が描かれたマグカップに巡り合えたなど、朱美は霊能者の力を熱く語ります。

さらに朱美は、霊能者から購入した幸運の皿を使ったら、克哉が下まで降りてきてお代わりをしたと喜びます。

どこから見ても普通の皿なのに、200万円と聞いた恭一郎は、思わずその皿を床にたたきつけて割ってしまいました。

壁を殴ったような大きな音が克哉の部屋から聞こえてきたことで、朱美は「幸運の皿をわったからだ」と泣き崩れます。

家政婦の友子が朱美を支えるように部屋を出ていった後、恭一郎は興信所の社長熊ケ谷文典に電話をかけるのでした。

綾小路緋美子

2週間後、熊ケ谷文典から霊能者の偽名や本名、正体を恭一郎は知らされます。

その際、熊ケ谷文典は「関わりたくな人物だ」と言って、慌てたように帰って行きました。

調査書から、綾小路緋美子と語る霊能者が、どのような手口で朱美を信じこませたかがわかります。

簡単に言えば、綾小路緋美子は、本やマグカップを仲間の男に仕込ませてから、朱美を誘導していたのです。

綾小路緋美子に連絡をとり、だまし取った金を返すように恭一郎は要求します。

しかし、綾小路緋美子は「代金は返さない」と言い切ります。

綾小路緋美子を本名である上水流涼子(天海祐希)と呼び、詐欺の証拠である調査書を突きつける恭一郎でしたが、涼子は動じるどころか

松下昭二という、土地売買の詐欺で自殺した男性を覚えていませんか?

と聞いてきました。

神崎恭一郎が詐欺で資産を増やしていた過去と被害者

涼子は、半年ほど前に「神崎と言う男に騙された金を奪い取って欲しい」という依頼を松下昭二の妻祥子(仮名)から受けていました。

松下昭二は、同級生の正志から、土地売買に関する儲け話をもちかけられ、話にのってしまいます。

しかし、この話は神崎恭一郎が仕掛けた罠で、松下昭二は儲かるどころか借金まみれになり、絶望して自ら命を絶ってしまいました。

同級生の正志も恭一郎から騙されており、一文無しになって姿を消します。

しかし、罪悪感に苛まれ続けて生きてきた正志は、6年経って祥子に真実を語り、謝罪をしたのです。

憎むべきは神崎恭一郎と考えた祥子は、何とか詐欺を立証しようと、法テラスを訪れます。

しかし、詐欺は立証が難しいだけでなく、刑事事件としては時効が成立してしまっているとのこと。

伝手を頼って訪れたのが、上水流涼子(天海祐希)の事務所だったのです。

上水流涼子(天海祐希)は朱美を騙していたのか?

祥子からの依頼で恭一郎の身辺調査を行った涼子は、趣味と金儲けにしか興味がない恭一郎に、家族が苦しんでいることを知ります。

朱美たちも恭一郎の被害者だと感じた涼子は、彼女を救うために近づいたのだと恭一郎に説明しました。

ところが、恭一郎は自分は正当な手続きを踏んで契約書も交わしているのだから詐欺ではないと開き直り、対して涼子は無価値なものを法外な価格で売りつけたのだから詐欺だと言います。

しかし、朱美は涼子が売った品物が価値のないものだと知りながら、購入していたのです。

信じがたい恭一郎ですが、涼子は朱美から証拠となる手紙を預かっていました。

2話『合理的にあり得ない』結末のネタバレと感想

上水流涼子(天海祐希)は、朱美と仲良くなり、石やお皿を渡す際

無価値なものだが、幸運が訪れると信じていれば、その通りになるかもしれない

と言っていました。

朱美に幸運が訪れるように仕組んだのは涼子と貴山(松下洸平)でしたが、朱美はそれに心から癒され、救われていたのです。

しかし、恭一郎は息子克哉が少しでも心を開いたことより、朱美が2千万円で皿を買わされたことばかり気にして怒りました。

また、涼子は恭一郎に会うことになり、

  • 恭一郎が過去に何をしてきたか?
  • なぜ朱美に近づいたか?

を明かしていました。

結局それらのことが積み重なり、朱美はこのまま恭一郎といても安らぐことはないと、はっきり気がついてしまったのです。

朱美は手紙と一緒に離婚届も涼子に預けていました。

恭一郎は離婚届を破き、離婚に応じる気持ちはなさそうですが、朱美と克哉が戻ることはないでしょうね。

日本では別居が何年も続くと、婚姻関係が破綻しているとされ、離婚が認められます。

涼子もついていれば、まず恭一郎に勝算はないでしょう。

一人息子の克哉のいじめ問題にも関わらなかったなどなど、父親としての役目も一切果たしていませんからね。

いくらお金に困らなくても、恭一郎みたいな男を家族だと思えるわけがありません。

子どもの教育は母親の役目」とか言っちゃってますが、大切な人が苦しんでいたら、役目とか言ってられるかっつ~の😠

結局、恭一郎にとって朱美は「いつまでも美しい妻」という名のアクセサリーに過ぎなかったんでしょうね。

あり得ないくそ野郎です(失礼)

3話『戦術的にあり得ない』登場人物

  • 日野照治 関東幸甚一家の5代目総長。
  • 米澤健一 若頭。
  • 財前満 横山一家の3代目総長。
  • 田所道隆 元関口組相談役 立会人。

3話『戦術的にあり得ない』ネタバレあらすじ

合理的にあり得ない 3話 ネタバレ あらすじ 感想

関東幸甚一家からの依頼

上水流エージェンシーに、関東幸甚一家から依頼が入ります。

貴山伸彦(松下洸平)は依頼を受けたくない様子でしたが、上水流涼子(天海祐希)は暴力的な話でなければ、お金になると話を聞くことにしました。

その日のうちに、5代目総長日野照治と、若頭米澤健一が事務所にやってきます。

以来の内容は、横山一家の総長財前満と行う賭け将棋で、相手の不正を見抜き、何としてでも勝利したいというものでした。

2年前から行うようになった財前満との勝敗は五分五分の結果だったのに、この夏を境に財前がいきなり腕前をあげ、日野は3連敗をしたとのこと。

財前がいくら42歳と若くても、そこまで急に将棋が上達するのはあり得ないと日野は言います。

立会人である田所道隆も信頼できる人物な上に、将棋にあまり詳しくないため、とても不正に関わっているとは思えないとのこと。

また、若頭と付き添い3人をそれぞれにつけて互いを見張り合い、ボディチェックなどを入念に行っているため、外部から情報を得るスマホなどの機器は持ち込めないとわかりました。

東大の将棋部で主将を務め、アマ5段の実績を持つ貴山は、日野に棋譜(対局の記録)をもらえるように頼みます。

成功報酬は1千万円で、負けたら一銭も払わないと言う日野でしたが、貴山には勝つ自信がありました。

対局

一か月が過ぎ、いよいよ対局の日がやってきます。

涼子と貴山も、会場となるホテルを予約し、対戦の場となる部屋の音声と映像を別の部屋から見られるように準備をしてありました。

貴山は、寝る間も惜しんで棋譜を検証し、財前がやはりコンピュータ将棋ソフトを使って不正をしていることを突き止めていました。

そして、前もって日野が財前に勝てる方法(罠)を考え、どのように勝負を進めていくかを教えてあったのです。

貴山がしかけた罠とは、財前が不正に使っていると思われる将棋ソフトのバグを利用したものでした。

また、万が一にも日野が誤った手を打たないように、眼鏡と時計にも仕掛けをほどこしてもいたのです。

裏切り者は誰?

無事に日野は勝利を手にしましたが、財前がどのように情報を受け取っていたのかと日野は疑問に思います。

実は、若頭の米澤健一は財前のスパイで、ブロックサインを使って情報を伝えていたのです。

まさか身内に裏切り者がいるとは思っていなかった日野が米澤健一のボディチェックを行うはずもなく、イヤホンをしていることにも気がつきませんでした。

3話『戦術的にあり得ない』結末のネタバレと感想

米澤健一が日野を裏切った理由は、自分が総長になるためでした。

財前は、日野を引退に追い込み米澤健一を総長にすることを餌にして、米澤を取り込んだわけです。

「義理も恩もない」と文句言う涼子に、貴山は「戦術的にあり得ない選択」と呟きます。

なぜなら、この裏切りの代償は『命』である可能性が高いからです。

893の世界は上限関係が厳しいですからね。

上層部は大学でのインテリばかりで、パリっとスーツを着こなしているとかいないとか。

選ぶ車も黒塗りのベンツとかではなく、エコカーを選ぶことも多いそうです。

見た目のイメージは時代に合わせて変わっていても、裏切りに対する報復が暴力で行われることは予想が出来ます(実態は知らんけど)

日野と財前の対決は、なんと1億円を賭けて行われています。

米澤健一の裏切りは、1億円の損失に直結しています。

また、裏切った米澤に対する罰が手ぬるかったら、その下の者たちに示しもつきません。

日本では年間、8万人くらいの行方不明者が出ています。

さて、米澤健一は生き残れると思いますか?

4話『心情的にあり得ない』登場人物

  • 諫間慶介(仲村トオル) 諫間グループ会長 涼子を裏切った過去がある。
  • 諫間久美(白石聖) 慶介の孫 女子大2年生。
  • 広瀬智哉 25歳の元ホスト。
  • 有田浩次(中川大輔) 広瀬と付き合いのある男。
  • 椎名保 涼子が弁護士をしていた頃の依頼人。
  • 堀江 「アリア」の施術師。
  • 丹波勝利(丸山智己) 新宿署に勤務する組織犯罪対策課の刑事。

4話『心情的にあり得ない』ネタバレあらすじ←上水流涼子(天海祐希)が弁護士資格を剥奪された理由が判明!

合理的にあり得ない ネタバレ 犯人

諫間慶介からの依頼

かつて上水流涼子(天海祐希)を裏切り陥れた諫間慶介(仲村トオル)から、「頼めるのは君しかいない」と仕事の依頼が入ります。

事情を知っている貴山伸彦(松下洸平)は涼子には伝えずに断ろうとしますが、依頼を知った涼子は話を聞きに行くことを決めてしまいました。

諫間慶介の依頼は、孫娘の諫間久美(白石聖)を探し出すことで、原因は25歳の元ホスト広瀬智哉の可能性が高いと言います。

ある日、お金の使い方が急に荒くなった久美に、用途を聞いたものの、嘘ばかりついて真相がわかりません。

そこで興信所を使って調べたところ、広瀬智哉の存在が浮かび上がってきました。

手切れ金を広瀬智哉に渡したものの、その件を知った久美は激怒して家を飛び出し戻ってこなくなってしまいます。

また、広瀬智哉も手切れ金を受け取ってから消息を絶っていました。

久美の家出を表ざたにしたくない理由

諫間ほどに力のある人物であれば、警察を動かすことも出来ますが、諫間には孫娘の件を表ざたにしたくない理由がありました。

諫間グループは一枚岩ではなく、事業拡大派と縮小派に分かれ、揉めていたのです。

事業拡大派である諫間は、久美の家出が縮小派に知れれば、弱みを握られると恐れていたのでした。

また「涼子を裏切ってしまった」と言葉では言っている諫間でしたが、諫間が涼子を嵌めたという事実までは知られているとは思っていないよう。

涼子の仕事に対するポリシーをわかっている諫間は「君は信用できる」と、仕事を依頼してきたのでした。

上水流涼子(天海祐希)が弁護士でいられなくなった理由

6年前、まだ弁護士をしていた涼子は不当解雇されたと言う椎名保から「会社を訴えたい」との依頼を受けます。

ほぼ確実に勝てる裁判と判断した涼子は、訴訟を起こす準備のために、ホテルのラウンジで椎名と打ち合わせをしていました。

突然、頭の中で火花が散ったようなショックを感じた涼子が、我に返ると、倒れている椎名がいました。

助けようとする涼子に、椎名は「急に殴りかかってくるなんて」と叫びます。

周囲には大勢の目撃者がおり、涼子が椎名を殴ったことは間違いがないようでした。

涼子はわけがわからないものの、椎名に謝罪と慰謝料の支払いをする旨を内容証明で送ります。

しかし、椎名は納得せず、涼子は裁判にかけられることとなりました。

結局、涼子には傷害罪で懲役1年の判決が下ってしまいます。

その結果、涼子は弁護士会から除名されてしまったのです。

ヒプノセラピー(催眠療法)と「アリア」の堀江

無職になった涼子は、父親の代から親しくしている諫間慶介に相談しようとします。

しかし、諫間とは全く連絡が取れず、避けられていると気がつきました。

事件の真相を明らかにしようと考えた涼子は、なぜ椎名を殴った記憶がないのかを探るべく脳外科や精神科を受診します。

どこにも異常は見つかりませんでしたが、涼子は医師とリラクセーションの話をしている中で、椎名から教えられたヒプノセラピー(催眠療法)のことを思い出しました。

椎名から教えられた店は「アリア」と言い、涼子は堀江と名乗る青年施術師から、ヒプノセラピーを4回ほど受けたことがあったのですが、そのこともすっかり忘れていたのです。

医師の口から出た「暗示」という言葉に、涼子はハッとして「アリア」があった場所へと向かいますが、すでに輸入雑貨店に変わっていました。

諫間慶介の罠

アリアの堀江と椎名について調べた結果、涼子は罠に嵌められたことを確信します。

事件後、椎名は諫間グループの子会社に勤務しており、アリアの賃貸契約にも椎名が関わっていたのです。

当時、顧問弁護士だった涼子は、事業拡大派の諫間慶介ではなく、縮小派に賛同していました。

一連の事件は全て、涼子が邪魔になり会社から追い出そうとした諫間慶介の罠だったのです。

しかし、諫間は涼子が独自の調査で事件の真相をつかんでいるとも知らず、依頼をしてきたわけですが、涼子はこの事件を解決することで恨みを晴らそうと考えていました。

4話『心情的にあり得ない』結末のネタバレと感想←貴山伸彦(松下洸平)が涼子と一緒にいる理由も!

貴山(松下洸平)が、広瀬と付き合いのある男有田浩次(中川大輔)を取り込んだことで、涼子は広瀬に接触をはかります。

諫間久美は恋愛感情だけで広瀬を追いかけ、姿を消したのではない

この涼子の推理は見事に的中🎯

久美は広瀬から覚せい剤を覚えさせられていたのです。

涼子は大麻や麻薬の隠語「バナーヌ」が欲しいと広瀬に近づき、新宿署に勤務する組織犯罪対策課の刑事丹波勝利(丸山智己)に現行犯逮捕させました。

丹波勝利は、涼子の傷害事件を担当していた刑事で、涼子の「嵌められた」という言葉を信じていたものの、証拠をつかむことができなかった人物。

今では大っぴらではないものの協力関係を結んでいました。

孫娘が覚せい剤に溺れて逮捕されるというスキャンダルが公になったことで、涼子は事件を解決しつつ、諫間慶介への恨みを晴らすことができました👍

ここで、お待ちかねの大きなネタバレをいたします。

 

「アリア」の堀江の正体は貴山(松下洸平)だったんです。

東大卒、役者志望、IQ140の貴山は、就職もせず、犯罪に関わらないで金になる案件を何でも引き受ける「よろず屋」をしていました。

 

貴山を見つけ出し、会いに行った涼子は、責めるどころか貴山の仕事ぶりを称賛します。

今後は貴山と同じような仕事を立ち上げると言う涼子に、雇って欲しいと言い出したのは貴山本人でした。

 

5話『心理的にあり得ない』登場人物

  • 予土屋昌文 野球賭博で暮らしている。
  • 天見篤史 予土屋が騙すターゲットに。
  • 桜井喜一 老舗材木問屋の長男 借金を苦に自殺。
  • 桜井由梨 喜一の娘。
  • 桜井弘子 喜一の元妻。

5話『心理的にあり得ない』ネタバレあらすじ

合理的にあり得ない 5話 ネタバレ あらすじ

予土屋昌文と野球賭博

予土屋昌文は、20年もの間、毎月100万円前後を賭けるほどの野球賭博好きでした。

若い頃には様々なギャンブルをやってきた予土屋ですが、野球賭博には

  • 寺銭の控除率が低い
  • ハンデが複雑で、野球そのものも面白い
  • 現金を持っていなくても賭けられる
  • 大きい金額を当てることもできる

と、予土屋にとって他のギャンブルより魅力がありました。

数年前、予土屋は危ない橋を渡って、ある人物を騙し、野球賭博で大金を手に入れます。

もしもその件が、胴元である桜和連合会に知れれば、命の危険もありましたが、予土屋にはバレない自信がありました。

新たなカモ 天見篤史

予土屋が手に入れた大金は、野球賭博の負けにより、もはや残り少なくなっていました。

すでに桜和連合会には16万円の借金があり、予土屋は焦りを感じていました。

そんな中、予土屋は熱狂的な阪神ファンで、大金持ちのボンボンと思われる天見篤史と出会います。

海外のカジノで何千万円という単位で賭け事をしていると自慢げに話す天見を、予土屋は次のカモとして定め、距離を縮めていくのでした。

桜井由梨の依頼と予土屋の関係

2年前自殺した父親の死について調査して欲しい

桜井由梨は、父親の遺した腕時計を手付金として差し出し、こう依頼します。

由梨の父親桜井喜一は、老舗材木問屋の長男として生まれたものの、放蕩の結果、資産を食いつぶし、家族や親類縁者にも見放され、最後には5千万円の借金を支払えず自殺してしまったとのこと。

由梨自身も「自業自得」だと思っており、借金は相続放棄をすることで、なかったことになりました。

残った遺品は手帳と腕時計のみで、手帳の中にはよくわからない数字が書かれていました。

最初は株取引の記録だと思い込んでいた由梨でしたが、1か月前、たまたま雑誌で野球賭博の記事を目にします。

また、自殺する前日に、泣きながら謝罪の電話をかけてきた喜一は「騙された」とも話していたのです。

改めて、手帳を確認した由梨は、その中に予土屋の名前と携帯番号を見つけました。

5話『心理的にあり得ない』結末のネタバレと感想

ここまで『合理的にあり得ない』のネタバレを読んだ方なら、もうお分かりかと思いますが、天見篤史の正体は貴山伸彦(松下洸平)です。

予土屋は、胴元である桜和連合会が設定したハンデの数字に0.2だけ手を加えて、天見篤史に伝えることで、儲けようとしていました。

しかし、この不正は天見篤史がファンである阪神に賭けないと成立しません

貴山は、「熱烈な阪神ファンである天見篤史が別の球団に賭けることなどあり得ない」と言う予土屋の思い込みを利用して、罠返しをしました。

予土屋の件は、4話で登場した丹波勝利刑事(丸山智己)の協力もあおいでいます。

自分の利益のために、人を自殺に追い込んでも平気でいた予土屋でしたが、貴山の罠に引っかかった時には、手を震わせていました。

野球賭博は違法なので、桜和連合会に不正がばれて消されるよりは、警察に捕まった方がマシかもしれませんが…刑務所から出た後、結局追いかけられるのかも?

いずれにしても、予土屋昌文の未来は暗いものになることでしょう☁

ドラマ『合理的にあり得ない』原作|感想まとめ

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ドラマ『合理的にあり得ない』の公式ページで、貴山を演じる松下洸平さんが

探偵・上水流涼子という役を天海さんがやるのだと思うと、もう天海さんにしか見えなくて
松下洸平さんのコメントより

とコメントしています。

勧善懲悪に近い形で、全てのストーリーが構築されているのに、『合理的にあり得ない』が退屈せず面白いのは、原作者自身が楽しんで書いた作品だからと思います。

この作品は自分が書いた小説のなかで、一番、楽しさを意識して書いたものです。
原作者・柚月裕子さんの コメントより

最近は、最終回まで犯人がわからず、SNSで考察をしまくるようなドラマが人気で、私もハマる口なのですが、ひねりすぎた結果、ラストで「は?意味わからん!」となることも。

その点、『合理的にあり得ない』は、最後に犯人?がひどい目にあうので、スカ~っと気分爽快に✨

ただ、『合理的にあり得ない』の原作では、将棋や野球、ボートレースと言った理解に知識を必要とする題材が使われています。

この辺りを、ドラマで視聴者にわかりやすく伝えられるのか?気になるところです。

『合理的にあり得ない』は、カンテレ・フジテレビ系“月10ドラマ”枠で4月から放送される予定。

1話放送後に「面白いか、つまらないか」を追記したいと思います。

お楽しみに♪

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