八王子に一軒家をかまえてから早10数年。
その間、本当にさまざまな植物をお庭で育ててきました。
最初は珍しかったり、流行だったりするものばかりに魅かれてしまい、何度も失敗したものです。
品種改良を繰り返した末、華々しくデビューした植物は、やっぱり弱いことが多いんですよね。
今回は、はちこが育てている”さほど手をかけていないのに、元気で楽々な花”をご紹介!
シリーズ第1弾、春の花特集です♪
初心者でも育てやすい・手間なし簡単な春の花
【ミヤコワスレ(都忘れ)】キク科ミヤマヨメナ属|多年草
花が咲くのは5月から6月ごろ。
長い期間、咲き続けてくれるので、別名「春寿菊」とも呼ばれています。
紫・白の他にピンク色の花が咲く品種もあり、どれもすごく丈夫です。
我が家には4種類のミヤコワスレがありますが、すべて元気に育っています。
ミヤコワスレは特に害虫を気にする必要もなく、増え方も比較的穏やか。
アブラムシがつくと本には書かれていることもありますが、我が家では見たことがありません。
単色で群生させると、とても見ごたえがあります。
と言っても、主張をし過ぎない花なので、寄せ植えなどにも使えますよ。
多くのホームセンターで取り扱いがあるので、とても手に入れやすいお花です。
育てるポイント☝
同じ場所に複数の品種を植え付けるのは避けた方が安心です。
はちこは最初、紫白ピンクをすべて近くに植え付けたのですが、目に見えてピンクが劣勢になってきてしまいました。
基本的に植物は原種が強いので、改良された弱い品種を圧倒し、絶やしてしまうことがあります。
ワンシーズンだけ、花壇やプランターなどに寄せ植えするのは問題ないですよ。
庭で放任する場合は品種ごとに、場所を離してあげて欲しいです。
またシェードガーデン(日当たりの悪い場所)でも、ある程度は花をつけてくれます。
増やし方
株分け・挿し木
【ヒメウツギ】アジサイ科ウツギ属|落葉低木
友だちのおうちで見て一目ぼれ!
「かわいいね~😍」と言ったら、株分けしてプレゼントしてくれました🎁Kさんありがと😘
花が咲くのは5〜7月になります。
写真では花が咲いていますが、ヒメウツギは蕾の状態もめちゃくちゃ愛らしいんですよ!
蕾の写真はないので、お借りしてきました。
このプクプク感がたまらない~。
お嫁に来てから、そんなに年数が経ってないので(2年くらい?)小さいですが、こぼれ種や地面についた枝から根を伸ばし、増えてくれるはず。
少しずつ増やして、グラウンドカバーにする予定です。
育てるポイント☝
極度に乾燥しない場所であれば、元気に育ってくれます。
水切れには弱いので、植え付け直後はしっかり水やりをしてあげてね。
ヒメウツギもアブラムシがつくことがあるようですが、やはり我が家では見たことがありません。
万が一、うどん粉病やさび病が発生してしまったら、早目にその部分をカットして取り除いちゃいましょう。
増やし方
種・株分け・挿し木
【コデマリ】バラ科シモツケ属|落葉低木
満開の斑入りコデマリ 後ろは巨大化したギボウシです
クローバーガーデン八王子みなみ野店がアクロスモールにあった頃、100円のポット苗で購入しました。
大苗で販売されていることが多く、1,000円~2,000円程度で売られています。
小苗で見つけたらラッキーですよ。
八重咲と斑入りの2種類を購入したのですが、どちらも大きくなって、今では1メートル弱程に育ちました。
花が咲くのは4月から5月ごろ。
枝垂れるように咲くのが特徴です。
病害虫の発生は一度もない、手間いらずな子です。
少し場所をとるので、最初から広めに場所を確保しておくのがおすすめです。
育てるポイント☝
太く育ちすぎたり、勢いが強すぎる枝を根元から剪定していくと、管理が楽です。
古くなった枝には花がつかないので、花が終わったら、切ってしまいましょう。
先端ばかりを切りすぎてしまうと、翌年全然花が咲かないことがありました。
根元から、間引きするようなイメージで切るといいですよ。
増やし方
挿し木・株分け(←ただし、大株になってからの株分けは大変です)
【ベロニカ(トラノオ) アズテックゴールド】ゴマノハグサ科|多年草
ベロニカはとにかく品種が多く、草丈も5~100cmとまばら。
アズテックゴールドは15センチくらいの高さにしかなりません。
どの品種も比較的育てやすく丈夫で、中には増えすぎて困るものもあります。
(ピンクの花のベロニカには要注意☝)
アズテックゴールドの場合も小さなポット苗で購入しましたが、年を追うごとに、程よい感じで大株になっていきました。
広げたくない場合でも、わりと簡単に引っこ抜けますし、病害虫が発生したことはありません。
花が咲くのは5月から7月ごろ。
この透き通るようなブルーがいい!
花が終わってしまっても、明るい黄緑の葉が美しく、冬以外はずっと楽しませてくれる頑張り屋さん。
グラウンドカバーとしても活躍してくれてます。
育てるポイント☝
背丈はそんなに高くならないので、花壇などに植え付ける場合は手前の方にしないと埋もれちゃいます。
蒸れると、葉っぱが汚く腐るので、風通しよくしてあげた方がいいです。
花が終わったら、ばっさり切り戻すと、きれいな葉っぱがよみがえります。
冬場は落葉しますが、枯れているわけではないので、引っこ抜かないように☝
増やし方
株分け・実生・挿し木
【セリンセ・マヨール】ムラサキ科| 一年草
後ほど紹介する、八王子のガーデナー・キヨミさんのブログで知り、一目ぼれしました。
シックな濃い紫の花が、大人ガーデンっぽくって、たまりません😍
植物に対しては、とっても惚れっぽいはちこです。
当時、お店では売ってなかったので、ネットで種を取り寄せました。
種はちょっとしか入ってなかったので「ちゃんと育つかな?」と不安でしたが、セリンセは大きな種(朝顔くらい)なので、発芽率はとても良かったです。
今では毎年こぼれ種で、勝手に育ってくれています。
お花が咲くの4月から5月ごろ。
ネット上で苗も売っていますが、種で購入した方が安いし、丈夫に育ちます。
育てるポイント☝
大株になると移植は難しいので「ここで咲かせたい」という場所があったら、ポット苗で育ててから、定植するほうが無難。
それと、こぼれ種で育つんですが、あまりにも低温にあたると負けてしまう株もあります。
確実に増やしたい場合は、種を採取して、防寒しつつ育てましょう。
はちこは、もちろんやったことありません!
増やし方
こぼれダネ・実生
【ヒルザキツキミソウ】アカバナ科マツヨイグサ属|多年草
ピンクの花はあまりにも増えすぎると、昭和の香りが漂うお庭になりがち。
小学校のチューリップの花壇みたいにね。
でも、ヒルザキツキミソウは透明感のあるピンクなので、どんなに増えても幻想的に見えてしまいます。
好きだから、そう見えるのかしらん💖
にもかかわらず、この子の丈夫さは雑草並み。
庭中を占領するのでは?と言わんばかりの勢いで増えていきます。
地下茎とこぼれ種、両方で増える上に多年草なので、必要ない場所でみかけたら、迷わず引っこ抜いて大丈夫。
はちこは、花が終わったら、どんどん引っこ抜いてます。
花の時期は5月~9月ですが、我が家では秋頃はもう咲いてません。
でも、友だちの家(すぐ近所)にお嫁に行った子は秋口まで咲くそうので、日当たりによって開花時期が異なります。
育てるポイント☝
まるでビーズのような甲虫”アカバナトビハムシ”がくっついているのを、よく見かけます。
アカバナ科の葉を食べる虫さんらしいのですが、見た目も気持ち悪くないし、はちこは放置しています。
ぴょんぴょん飛んで逃げるけど、他の植物に被害がないので「まぁいいや」って感じです。
増やし方
こぼれ種・地下茎
【ラナンキュラス・ゴールドコイン】キンポウゲ科|多年草
ラナンキュラスと言うと、大きな花をカラフルに咲かせる球根植物がよく売られていますが、ちょっと育てるのが難しいです。
多年草ですが、球根がすぐ腐っちゃって、2年目はたいてい咲きません。
しかし、このラナンキュラス ゴールドコインは別。
球根じゃなくてランナー(イチゴから出てくる紐みたいなやつと同じ)で増えていきます。
花が咲くのは4月から6月ごろ。
一般的なラナンキュラスと違い、花がコロンと小さくってお気に入りです。
病害虫の発生はしたことありません。
育てるポイント☝
葉っぱのない時期がありますが、土の下ではちゃんと生きています。
ランナーで増えるため(種はつけないそう)着地地点に土がないと、増えません。
増やしたい場合は周囲の雑草などは取り除くといいですよ。
増やし方
ランナー
番外編
これも友だちにもらったお花。
名まえ忘れちゃいました💦
シレネっぽいけど、違う名前だったような気もする。
でも、こぼれ種で毎年咲いてくれるし、日陰でも育つ良い子です。
誰か名前知ってたら教えて欲しいな。
初心者がガーデニングをするにあたって
八王子市は東京都に存在しています。
山が多いので「山梨だと思った」方もいるらしいので、念のため☝←アド街ック天国でそう言ってる町田市民がいたんだよ!
別に山梨が、ダメとかディスってるわけじゃないんですよ。
ただね、植物はあまりにも環境が違うと育ち方が全く変わってしまうんです。
住んでいる土地に合った植物を育てる
初心者がガーデニングを成功させるカギじゃないかと思います。
八王子で育てやすかった植物が、他の土地でも同じように育つかはわからないと言うことです。
育ててみたい植物にはどんどんチャレンジしよう!
では、八王子市だったら絶対にうまく育つのかと言うと、それも違います。
- 日当たり
- 風通し
- 土の状態
- 水やりの頻度
- 地植えなのか、コンテナ栽培なのかetc
さまざまな要因が植物の生育に影響を及ぼします。
ここで言いたいのは
- 植物は永遠に生きられるわけじゃない→寿命がある
- 枯れても、いちいち罪悪感を抱かない
- 枯らしてしまった=ガーデニングに向いてない→嘘
ということ。
はちこなんて「簡単に育てられる」と有名なサボテンを何度あの世送りにしたかわかりません。
それでも、お友だちやご近所さんは庭を見ると「育てるのが上手ね」と言ってくれます。
育ててみたい植物があったら、どんどんチャレンジしてみて欲しいなと思います。
”多年草”とか”宿根草”なんて書いてあっても、あてにならないんですよ、実際。
「一年草だった」と思って、楽しく育てればいいんです(笑)
必ず、自分と相性の良い植物が見つかるはずです。
お庭があるなら堆肥にチャレンジ
もしも植物を枯らしてしまっても、無駄にしない方法があります。
それはお庭での堆肥作り。
病気で枯れてしまった植物はゴミとして処分するのが安心ですが、そうではない場合、大地に還してあげると、土がやせにくくなり、栄養素も循環します。
自宅で出た生ごみももちろん土に還すことが出来るので、我が家では燃えるゴミを出す頻度が激減しました。
ゴミ袋も買わなくて済むし、経済的です。
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今ではこのような植物の中になじむ、デザイン性の高いコンポストも売っています。
もっと割安にすませるなら、ちょっぴり見栄えは悪いですが、ポリバケツの底に穴をあけて、土に埋めたりしても代用可能ですよ。
アブラムシが発生したら
多くの植物に発生する害虫、アブラムシ。
野菜や果樹に出てしまうと、収穫に大きく影響するので対処しなければなりません。
地植えの花の場合、よほど大量に発生しなければ、放置していても問題ないかと思います。
ガーデニングの救世主、テントウムシくんの餌になって、卵を産んでくれるから☀
どうしても気になる場合は手で潰したり、発生した部分を切っちゃってください。
よくアブラムシには牛乳を使うと効くという話がありますが、正直あまり効果はありませんでした。
あまり農薬は使いたくないですが「このままだと衰弱してしまう」といった場合、はちこはオルトランを使っています。
オルトランは野菜にも使えますし、苗の定植前に混ぜ込んでおくとネキリムシやヨトウムシも退治してくれるので安心です。
どこのホームセンターでも販売していますよ。
最後に
こぼれ種で増える一年草、多年草、低木といろんな種類のお花を紹介してみました。
実はもっともっと掲載したい花はあるのですが、すっかり散った後だったりして写真が用意できず、残念!
文字数6000を超えてるのに、まだ書きたいのか?って話なんですが…追記しちゃうかもしれませぬ。
が、はちこはものぐさガーデナーなので、もっと詳しくお花の事やガーデニングのコツなどを知りたい方はキヨミさんのホームページがすごく参考になりますよ。
キヨミさんは八王子に住んでいるガーデナーで、インフォ八王子でも紹介記事を書いてます。
また八王子には有名ガーデナー土谷ますみさんもいらっしゃいますね。
あの吉谷桂子さんをお手伝いしに行くほどの腕前をお持ちです。
土谷ますみさんは市内で寄せ植えの講座などもしているので、お会いすることも可能です。
ではでは、みなさんのガーデニングライフがますます素敵なものになりますように♪