元彼の遺言状8話を見ました。
8話は
- 前半:西園寺製鉄社長・西園寺一蔵(金田明夫)の遺言にまつわる事件
- 後半:篠田(大泉洋)の逮捕劇
で構成されていました。
7話がごちゃごちゃしていたのに対して、8話はすっきりわかりやすかったように思います。
この記事では、元彼の遺言状8話あらすじネタバレを書いていきます。
元彼の遺言状と同じ新川帆立さんの『競争の番人』ドラマ化が決定したのであらすじネタバレ感想書いてます↓
元彼の遺言状8話|あらすじネタバレ
「十ヶ浜強盗殺人事件」の犯人として追われている身を告白する篠田
7話のラストで、自分が殺人犯として警察から追われている身であると告白した篠田(大泉洋)
篠田は、6年前に「十ヶ浜強盗殺人事件」に巻き込まれて以来、身分を偽りながら、ずっと逃げてきたことを告白します。
3年前にたどりついた軽井沢で出会った栄治(生田斗真)は、篠田の話を信じ、別荘の管理人としてかくまっていたのだ。
「篠田」というOBになることを提案したのも栄治だった。
本当のことを言えなかったことについて謝罪する篠田。
自分が麗子(綾瀬はるか)といることで迷惑をかけるかもしれないという篠田にはかまわず、麗子は「わかった」と言い、食事を要求するのでした。
西園寺製鉄社長・西園寺一蔵(金田明夫)から仕事の依頼がきて…
翌朝の事、麗子といてもよくなった篠田はごきげんで掃除をしています。
偽りの身分証をごみ箱に捨ててしまう篠田。
そこへ麗子がやってきて、朝ごはんを作ることに。
さらには紗英(関水渚)も登場します。
「大物の依頼がやってきた」と3人は連れ立ち、迎えの車に乗って、依頼人の元へ向かいます。
その道すがら、車の前にホームレスが現れたのでした。
近くには「西園寺製鉄」と書かれた立て札があり、ホームレスたちが集まっている様子を麗子が観察します。
やがて、西園寺家に車が到着。
すると、家の前にはたくさんの人が集まっており、警察の姿も。
篠田は焦りますが、逃げる間もなく、刑事の橘(勝村政信)が声をかけてきてしまいます。
しかし橘は、篠田の正体については何も気がついていないよう「絶品料理を食べさせて」というだけでした。
西園寺製鉄社長・西園寺一蔵が死亡…しかしその正体は
橘に何があったかを聞くと、西園寺製鉄社長・西園寺一蔵が死亡したと説明。
第一発見者で通報したのは、長男の西園寺渉(駿河太郎)だと言います。
鑑識は死亡推定時刻は12時間前と言うのですが、麗子が電話で西園寺一蔵から依頼を受けたのは3時間前のことでした。
では、麗子に依頼をしたのは一体…。
遺体が運ばれてきて顔を確認すると、そこにいたのは西園寺一蔵ではありませんでした。
遺体が誰なのかはわからず、また体が濡れているのに服を着ているという不自然な状態。
お風呂場で遺体は見つかっており「遺体が服を着たまま洗われたのか?」と疑問に思う麗子たち。
浴槽には、酷く汚れた服がそのままになっています。
しかも、遺体が着ていた服は、全くサイズの合っていないものでした。
用意してきたお弁当を西園寺家の庭で食べながら、推理をする3人。
麗子は、外壁の近くにお酒の空き瓶や使った後の箸などを見つけます。
浴室で遺体が見つかったことについて語っていると、紗英が
「ドロシー・L・セイヤーズの『誰の死体』じゃない!」
と言い出します。
紗英は「遺体の身元はわからないが、指紋から前科はない」いった情報も聞き出しておりました。
篠田は発見者の長男が、お風呂場で父親が倒れていた時に
- なぜ顔を確認しなかったのか?
- 親が倒れていたら、すぐに死んでるとは思わず、助けようとするのでは?
と疑問に思います。
それを聞いていた西園寺渉(駿河太郎)は、不愉快そうに「2人だけで暮らしている家で、父親と同じ年恰好の人間が倒れていたら勘違いしても仕方ない」と言うのでした。
父親からの依頼が何だったのか?遺言の話では?と、麗子に聞く渉。
渉は弟がまるで犯人ではないかというようなことを麗子に言い出します。
父親の部屋を見せてもらった3人は、部屋がきれいに整っており、ベッドサイドには丁寧にたたまれたパジャマなどを見つけます。
そんな中、渉は父親が大事にしていた時計がなくなっていることに気がついたのでした。
そこへ駆けつけた弟 西園寺恭介(石垣佑磨)
まだ父親の生死がはっきりしないにも関わらず、遺産やなくなった時計について、兄弟は醜く争うのでした。
依頼人である西園寺一蔵の居場所がわかった麗子。
ホームレスたちの中に、一人だけ手が美しい人間を見つけ、その人こそ西園寺一蔵でした。
事件の真相は?
結局、今回の事件は、全て西園寺一蔵が仕組んだこと。
ボランティア活動で知り合って以来、親しくしていたホームレス(サクさん)がいました。
サクさんは体が悪く、一緒に暮らそうと提案。
しかしサクさんは「そんなことをしてもらうわけにはいかない」と断り続けます。
西園寺一蔵は、サクさんと一日だけ生活の交換をもちかけ、自宅でゆっくり過ごしてもらおうとします。
が、サクさんは部屋を汚したくないと思ったのか、外で過ごしたうえ、そのまま亡くなってしまったのでした。
サクさんの遺体を発見した一蔵は、渉の足音を聞いて、サクさんを風呂場に置いてきてしまったと説明。
腕時計は一蔵が、自分を受け入れてくれたホームレスの人たちに配っていたのでした。
一蔵は子どもたちに遺産をわたす遺言状を用意していましたが、今回の一件で、子どもたちの心がはっきりわかってしまい、遺言状を破ってしまいます。
そして、全ての財産はホームレスの支援などにあてられる決め、麗子は西園寺家の財産管理をすることになったのでした。
なんだか美談にふさわしいBGMが流れるのですが、個人的には一蔵のやり方には賛成できかねます。
子どもたちの気持ちを試すために、サクさんの死を利用したように思えたから。
しかも、そんな風に子どもを育てたのは、ほかならぬ一蔵じゃないですか。
愛情をもって育てなければ、子どもからも愛されない親になるのは当然です。
篠田を逮捕させる麗子、その理由とは?
麗子は祝杯をあげようと、篠田を外食に誘います。
「今日だけは篠田の好きなものを決めてよい」と言って、麗子と篠田は三ツ星レストランの味を満喫します。
しかし、食事の終盤、部屋には橘たちがあらわれ、篠田を逮捕。
篠田の本名は「田中守」だとわかります。
全ては麗子が警察に話し、篠田の身柄の拘束を促した結果でした。
テレビで篠田逮捕のニュースが流れ、紗英やホストの黒丑=信玄(望月歩)は驚くのでした。
麗子の元へ富治(生田斗真)がやってきます。
富治は「篠田が人を殺してお金を奪ったとは思えない」と言います。
そして、麗子の事だから(警察に話したのには)何か考えがあるのでしょうと言うのでした。
警察では、「十ヶ浜強盗殺人事件」の再捜査が本格的に開始。
麗子は津々井(浅野和之)に、篠田の身元引受人になって欲しいと依頼するのでした。
篠田に面会をした麗子は、文句を聞き流し「行くわよ!」と言って、篠田を警察署から連れ出します。
篠田が無実であることは、承知の上の麗子。
すべては篠田の冤罪をはらそうと、警察を動かすためにやったことだったのです。
そして篠田の口から「十ヶ浜強盗殺人事件」語られます。
ミステリー作家を目指していた篠田は、料理人として働きながら小説を書いていました。
そんな時、十ヶ浜のレストランで仕事をすることに。
そこで起きた事件の第一発見者となってしまったのが、事の発端でした。
麗子は篠田の弁護をすると宣言。
麗子は、暮らしの法律事務所をたたみ、津々井の事務所に戻ることと引き換えに、篠田の後見人を引き受けてもらっていました。
そして、2人は現場へと向かうのでした…。
元彼の遺言状9話10話のあらすじ
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元彼の遺言状9話10話は、篠田(大泉洋)が容疑をかけられている「十ヶ浜強盗殺人事件」の全貌が明らかになります。
また、事件の当時を知る重要参考人 滝沢美月(成海璃子)役が登場。
滝沢美月は、漁村にあるリストランテ「プロメッサ」のスタッフとして働いていました。
6年前、「プロメッサ」でパーティーが開かれ、事件は起こります。
主催者である実業家の小笠原仁美(田山涼成)が背中を刺され死亡したのです。
そして、凶器の包丁と中身を抜き取られた小笠原の財布には篠田の指紋が残っていました。
篠田は小笠原から借金をしており、事件の前にはげしく口論をしていたという目撃証言が出てきてしまいます。
その上、篠田は逃亡してしまったため、殺人の容疑がかかってしまいました。
リストランテ「プロメッサ」のスタッフだった美月は、パーティー当日、受付係としてお客さんの応対をしていました。
当然、パーティーに出入りする人間を見ていたはず。
麗子(綾瀬はるか)は、その時の篠田について質問をします。
しかし、美月は「すみません、覚えてないんです」と言い、何かを隠している様子でさえありました。
「十ヶ浜強盗殺人事件」の真相を解明すべく、動く麗子たち。
そして彼女たちの前に、新たな犠牲者が出てしまい…。
元彼の遺言状8話|感想と少しの考察
これまでの元彼の遺言状と違い、8話は面白く見ることができました。
ネタとしてはシンプルで、考察するまでもなく、何が起きているのかはすぐわかるような内容でしたが、ドタバタ劇が少なかったところが良かったです。
個人的に気になっているのは、前も書いた気がするのですが、暮らしの法律事務所の階下にいる古本屋の店主です。
紗英がおそろいのTシャツをあげると言った際、篠田があの人にもあげるの?といった反応をしていましたが、私たちも「なぜ?」と思いましたよね。
直接関係しないにもかかわらず、ちょいちょい大写しされる古本屋の店主。
思えば、なぜ元彼である栄治は、ボロイ古本屋の2階にある法律事務所などを、そもそも財産として所有していたのか?
栄治は篠田の無実を信じていたものの、その財力で「十ヶ浜強盗殺人事件」について調査はしていたはずです。
そして、麗子に暮らしの法律事務所を相続させたのも、麗子なら篠田を真の意味で救済してくれると信じたから。
とすると、あの古本屋の店主は「十ヶ浜強盗殺人事件」に何らかの関わりがあるのでは?と考えずにいられません。
マイファミリー程、気合を入れて考察してはいないのですが、やたらと気になる存在である古本屋の店主です。