YouTubeをみていたら、見覚えのある暖房器具の広告が流れてきました。
その名も『Warmool』
先日、記事を書いた『ヒータープロエックス(Heater Pro X)』と全く同じ(ように見える)広告なのに、製品名は『Warmool』とはこれいかに?
『ヒータープロエックス(Heater Pro X)』の広告は「詐欺っぽい」とすでに話題になっています↓
もしかして『ヒータープロエックス(Heater Pro X)』が詐欺だと思われて売れないから『Warmool』という名前に変えて売ることにしたの?
ん~、でもよく見ると、暖房器具そのものの形が違うなぁ…。
そこで、YouTubeで流れた『Warmool』と『ヒータープロエックス(Heater Pro X)』の広告を比較。
『Warmool』の性能や、口コミ評価なども調べてみることにしました。
※画像はYouTubeで流れた『Warmool』広告をキャプチャーしています
『Warmool』とはどんな暖房器具?
『Warmool』とは
- 小型でどこにでも持ち運びが可能
- 数分で部屋全体が温まる
- コスパ最強(電気代がめちゃくちゃ安くなる)
を売りにした暖房器具。
小型サイズで本体価格も安いのに、数分で部屋を暖めることが可能。
その上、エアコンとは違い、持ち運びまででき、電気代まで安いという、夢のような暖房器具として説明されています。
YouTube『Warmool』は詐欺広告?ヒータープロエックスと比較
この記事は『Warmool』について検索してきている方が多いと思うので、まずはYouTubeで流れた『Warmool』広告を部分的にチェック✔
その後で、『ヒータープロエックス(Heater Pro X)』の広告と比較していきます。
詐欺っぽい文言があったら、その都度ツッコミも入れていきますよ。
YouTube『Warmool』広告をチェック!詐欺っぽさ満載
『Warmool』を開発したのは、ノースダコタ州出身の電気技術者ジェイソン・スチュワート。
高騰する電気代をおさえるべく、開発をはじめたとのこと。
ジェイソン・スチュワートがアメリカではすごい技術者なのかと錯覚させられますが、YouTube広告内では一度もジェイソンが出てくることはありません。
産業電機分野での専門知識と経験を活かして、ジェイソンは効率的な永久運動ヒーターを創り上げました。
『Warmool』の広告より
ジェイソンという、いるんだかいないんだかわからん外国人が開発したという『永久運動ヒーター』=『Warmool』ということになります。
永久運動とは「外からの作用なしに永久に持続する運動」のこと。
『Warmool』は電気がない時でも、内部で何らかの運動を繰り返していないと『永久運動ヒーター』とは言えません。
もし本当に永久運動しているとしても火事の恐れがありそうですし、永久運動していないとしたら詐欺広告決定です。
たしかに画期的ではあるヒーターは『Warmool』という名前に。
Warm(暖かい)とwool(羊毛)をかけあわせたネーミングなのかもしれません。
読み方はワームールかワームウール?
驚くべきことに、『Warmool』を使うと、2度の室温が5分以内で40度にまで暖まるとのこと。
室温が2度になるのにもびっくりですが、数分で40度にするのは、かえって体に悪いそうな気もします。
短時間で一気に室温をあげられるにも関わらず、従来のヒーターより消費エネルギーが少ないらしい『Warmool』ですが、手前にあるのはガス代の明細書。
肝心な電気代(electric bill)の具体的な数値はいっさい示されません。
ただでさえすごい『Warmool』なのに、著名な投資家と提携し、さらなる改良を加えたとのこと。
著名な投資家が誰なのかもまったくわからないまま広告はすすみます。
『Warmool』はエネルギーの法則を完全に無視し、電気はそんなに使わないのに、大きな部屋を数分で暖められるもよう。
「軽量で小型なのに、非常に強力」
とあれば、本体があっという間に壊れそうだし、電気代がかからないなんて通常では考えられません。
にもかかわらず、『Warmool』を使っている家では、ほとんど費用をかけずに自宅を暖かく、快適に保っているんだとか。
世紀の大発明ともいえる『Warmool』は、発売するやいなや2日で2万台も売れてしまいました。
地球上の全家庭を「暖かめる」という、外国人が無理して日本語使いましたと言う表現で、壮大な使命をかかげつつも、『Warmool』を世界中に広めるだけの在庫はないんだとか。
今年の冬はめっちゃ寒いし、今もばんばん『Warmool』売れちゃってるから、半額セールしているうちに買わないと在庫切れしちゃうかもよ?
というのがYouTube内で流れた『Warmool』の広告となります。
『ヒータープロエックス(Heater Pro X)』の広告と比較
では、『ヒータープロエックス(Heater Pro X)』の広告を見ていきましょう。
基本的な流れは『Warmool』と全く同じで、ヒーターだけを入れ替えたという広告になっています。
『Warmool』の広告をチェックした際に、全く同じ画像を見たのを覚えていますか?
かなり見にくくて申し訳ないのですが、右上をよ~く確認してみると、製品名が『Warmool』ではないことがわかるかと思います。
電気代について説明しているのに、ガス代の明細書がトップにきているのも全く一緒ですね。
極めつけは…
『Warmool』と『ヒータープロエックス(Heater Pro X)』の開発者が、どちらもノースダコタ州出身の電気技術者ジェイソン・スチュワートなんです。
100歩譲って、1人の開発者がつくったヒーターを別の製品名で売り出したとしても、広告が丸かぶりなのは「詐欺」と言われても仕方ないですよね。
『Warmool』は詐欺商品なのか?amazonでの口コミ評価は?
では、『Warmool』自体が本当に詐欺商品なのか?
答え:『Warmool』そのものは詐欺商品ではなく割と評価の良いセラミックヒーターです
『Warmool』は、普通にamazonでも販売しているセラミックヒーターで、2022年新型バージョンの評価は口コミ件数は25件と少ないものの、★3.9とそこまで悪いものではありません(2022.12.05現在)
ヤフー知恵袋でも『Warmool』について気になっている方が
詐欺じゃないなら購入も考えています
と、質問をしています。
それに対して、基本的に電熱ヒーターは性能的な差はほとんどないが、『Warmool』は出力が高くできるので、それなりに暖かいだろうと回答されていました。
つまり、『Warmool』はYouTube広告で言われているような画期的な商品ではなく、ごく一般的な出力高めのセラミックヒーターということなのです。
広告主は「詐欺師」かもしれませんが、『Warmool』はむしろ詐欺の被害者とも言えます。
YouTube広告は誰でも出稿が可能なので、現在は詐欺師が横行している状態ですから。
『Warmool』と同じ商品が別名で広告されています↓
『Warmool』の価格は?安く買うには?
ここまで読んで、YouTube広告からクリックして購入する方はいないと思いますが、念のため書いておくと『Warmool』は、さきほど書いたようにamazonで普通に売っています。
公式サイトっぽくつくられたサイトから購入すると、発送されてくるかも確実ではありません。
↑こちらは『Warmool』オフィシャルストアの画像です。
本日限りの特別オファーで¥ 17,998 ¥ 8,999 (50% オッフ) とのこと。
けれど、Amazonではセールで¥2380、通常価格¥3380で販売されています。
しかも、そこそこ売れているし評価も良く、写真入りの口コミも投稿されています。
広告は詐欺っぽいけれど『Warmool』は試してみたいという方は、返品や交換もできるamazonで購入した方が安いし、安心という事になりますね。