24時間換気システムが故障してしまい、修理をしました。
年末に来て、痛い出費でしたが、消費税が上がる前で良かったかも?(と思うしかないです)
今回の故障→修理までの体験で、感じたことや疑問に思ったことを共有いたします。
そもそも、本当に24時間換気システムは必要?と思っている方もいませんか?
はちこも、実はその一人でした。
読者のN様の体験談を追記しました(2023.11)
24時間換気システムが故障する前兆
我が家では、1年ほど前から時々
ん?変な金属音のようなものがするけど、耳鳴りがしてるのかな?
という現象が起きていました。どうやら、それが24時間換気システムが故障する前兆だったようです。
今年に入り、ますます異音は大きくなっていきました。そんな時、夫から「24時間換気システムが壊れたと思う」と言われたのです。
24時間換気システムって、壊れたままにしておいたら、どうなるんだろう?
と言うと、「いやぁ、止めたら結露するでしょ?」との答え。その時はまだ、辛うじて動いていました。
24時間換気システムは義務化されているが必要?
平成15年(2003年)7月に建築基準法が改正され、導入することが義務化された24時間換気システム。
ですが、日頃は動いていても「あぁ、24時間換気システムのおかげで快適だわ」と実感することは、ほぼありません。ですから「故障したままでも、自分で窓をあけて換気すれば良いのでは?」と考えました。
旦那さんが建築関係の仕事をしている友だちが、こんなことを言っていたことを思い出したからです。
ん~、止めたまんまにしてるかも(←意識してない)
動かしていると、冬は寒いんだよね。
フィルターの掃除も大変だし。
思えば、我が家でも、冬場に換気口の下に布団を敷いたら寒かった時がありました。
友人宅で止めてあっても問題ないなら、24時間換気システムは必要ないのかもしれない?
そんな疑問がわいてきたものの、完全に24時間換気システムが故障するや、我が家では今までにはなかった現象が起こりはじめたのです。
24時間換気システムがないと2重窓でも結露する
まず、夫が推測したように、完全に故障した途端、結露が発生。稼働しているか意識もしていなかった24時間換気システムですが、良い仕事をしていてくれたんですね。
我が家は二重窓なので、シングルガラスだったマンション時代に比べれば、だらだらと流れるほどの結露にはなりません。それでもやはり、カビの原因になりそうで不安です。
窓だけの結露ならまだしも、見えない壁の中にカビが生える可能性もあります。
修理代をケチって、躯体に影響する結露が見えない部分で発生したら?
と考えると、「やはり24時間換気システムの修理は必要」という結論になりました。
24時間換気システムのクリーニングは必要?
業者に連絡をとって、修理が決まった24時間換気システム。同時に「クリーニングをやるか」を聞かれました。
クリーニング料金は通常だと約3万5千円ですが、今回は修理と同時にやるので2万円を値引きし、1万5千円になるとのこと。
出張料金などが1度に済んでしまうので、その分が安くなるのでしょうね。
クリーニングは
- 全ての部屋にある換気口を取り外す
- 入り口付近を掃除機でクリーニング
- 吸気口の中のフィルターを交換
という内容でした。
クリーニングしないデメリット
いくら値引きがあると言っても、1万5千円は主婦にとっては痛い出費。そこで『クリーニングをしないデメリット』を聞いてみました。
換気システムにほこりが溜まっていると、100%の性能が発揮されない
とのこと。たとえ、ほこりが溜まっていても、詰まって換気されなくなるということはないので、クリーニングはおろそかになりがちなのだとか。
天井に設置されている換気口には手が届かず、汚れも気になっていたので、泣く泣くクリーニングも依頼。
作業前と作業後の写真を見せてもらったら、驚くほどたまっていたほこりが、すっかりきれいになっていたので、修理の際のクリーニングはコスパ良し!と感じました。
別の家の写真も見せてもらいましたが、ほとんど喚起されていないのでは?と思うくらいの状態になっていました。ちなみに、住環境によって、ほこりが溜まりやすかったりするケースもあるそうです。
作業時間はおよそ2時間半でした。
24時間換気システムが故障した際、かかる費用は?
今回、モーターの交換とクリーニングを同時にした際の費用は消費税を合わせて、約10万円。
- モーター交換が8万円
- クリーニングが3万5千円→1万5千円
という内訳です。
消費税が7,600円って…辛い!やはり増税前だったのはラッキーだったかもしれませんね。
モーター交換後の保証は?
今回の修理後、どの程度保証があるのかも確認しておきました。
一般的な電化製品と同じく、保証は1年だそうです。
24時間換気システムの平均寿命って?
「24時間換気システム=換気扇→換気扇はめったに故障しなそう」と思い込んでいましたが、電化製品なので普通に故障するし、寿命もあるんだそう。
そして、24時間換気システムの平均的な寿命は10年から15年というお話でした。
けっこう短いと感じましたが、我が家の換気システムはドイツ製の丈夫なものを採用しているので、長持ちした方だと言われました。
メーカーによって、寿命に差が出るようですが、24時間換気システムの耐用年数の目安にしてみてください。
24時間換気システムの調整って必要?
ところで、みなさんのお宅の24時間換気システムには換気量の調整がありますでしょうか?我が家の24時間換気システムは3段階で換気量の調整をすることが出来ます。
夫は夏場になると、「暑いから換気を多くした方が良い」と考え、一番強い「Hi」モードにする習慣があります。
しかし、今回来てくださった作業の方に、質問してみたところ「特に調整の必要はない」と説明されました。
なんでも換気量を強くしすぎると、高気密高断熱の家では乾燥しすぎてしまうそうです。
では、「Hi」モードはいつ使うのか?というと、来客時に焼肉など臭いの強い調理などをした際に、早く換気したい場合に切り替えると良いそうです。
基本的には、真ん中の「N」で良いとのことでした。
「Lo」は長期外出で、自宅に人がいなくなる場合に使用するそうですよ。
24時間換気システムが寒い時→取り付け方間違ってない?
さて、24時間換気システムが稼働していることによる寒さは、給気口からの外気が直接あたることが原因の一つ。写真は壁面に設置されている給気口なのですが、カバーの部分の設置には向きがあります。
羽を上向きに設置しないと寒いです
この給気口のカバーを下に向けておいて、近くに寝たりしていると、一層寒く感じる原因となるので、気をつけてくださいね。
24時間換気システムを修理した感想まとめ
修理して正解!
24時間換気システムは必要だと思いました!
クリーニングもして良かったです。
今回の記事を書くにあたって、他の方の意見などもチェックしてみたのですが、中には「節約のために24時間換気システムをずっと稼働させない」ことを推奨している方もいらっしゃいました。
その代わりに、窓を開けて換気する&観葉植物で空気を清浄化させようという提案があったのですが「気密性の高い家の場合、ちょっと換気しただけでは結露を防ぐことは難しい」というのが、個人的な見解です。
実は、節約については、はちこもかなり自信があります。しかし、健康を害することになったら本末転倒です。「我が家の場合、24時間換気システムは必要」と実感しました。
例の友だちの家では、24時間換気システムを停め、家の中に洗濯を干しても、ほとんど結露しないそうなので、住環境によって判断には違いがでるかもしれませんね。
また、クリーニングについてですが、天井にある換気口については、簡単には手が届かず、掃除機で埃を吸ったりしても取れない汚れがずっと気になっていました。
特に台所の上にある換気口は、調理油がほこりに混じるためか、掃除しにくい上に、やってもきれいにならない悩みがありました。プロにクリーニングを頼んだことで、見違えるようになったので、お金はかかりましたが、頼んでよかったです。
現在、24時間換気システムを故障したままになさっている方や「電気代もかかるし止めておこうかな」と考えている方などの参考になれば幸いです。
それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
>>外壁塗装訪問販売の詐欺的勧誘に要注意!悪徳業者に騙されないために知っておくべきポイントとは?(体験談)
読者さまの故障&修理交換体験談(2023年11月追記)
N様から、修理を依頼した業者名を知りたいとのお問い合わせをいただきました。
我が家は地元工務店で建築したので、修理も工務店経由で行いました。建築自体は松井 修三氏の外断熱・二重通気工法(ソーラーサーキット)を採用しています。
後日、N様の修理の内容と費用を教えてもらったので、追記いたします。
故障にかかった費用は?
モーターとシロッコファン(一体型)の交換と諸費用で12万5千円
N様もキッチンの換気口の汚れに驚き、クリーニングを依頼する予定でした。大きな出費となりますが、平均的な耐用年数で故障すると考えると、年間1万円前後の費用になります。
故障を見越した上で、外壁塗装などと一緒に計画的にお金を貯めておくと、悩まずにすみそうですね。
※記事の内容はあくまで個人の感想です