2022年夏ドラマ【赤いナースコール】最終回12話のネタバレ感想+ちょっと考察
をしてみた記事です。
登場人物の多くが、命を奪われ続けた【赤いナースコール】
途中「犯人かもしれない?」と考えていた人物までもが殺害される中で、いよいよ最終回を迎えました。
大どんでん返しがなければ、チャイコフスキー犯は、怪しい姿を終始貫き通した榎木田病院の医師 石原祐二(板尾創路)のはず。
では、もう一人の犯人は誰なのか?
やはり病院長 榎木田誠(鹿賀丈史)が313号室へと患者を集めておこなった復讐劇なのか?
それとも、春野翔太朗( 佐藤勝利)自身?
あるいは彼女である三森アリサ(福本莉子)?
また連続殺人犯となった理由も気になります!
ドラマ【赤いナースコール】記事一覧
【赤いナースコール】キャスト
- 春野翔太朗(Sexy Zone 佐藤勝利)主人公。若手脚本家。
- 三森アリサ(福本莉子)翔太朗の彼女。
- 榎木田誠(鹿賀丈史)榎田記念病院院長。
- 西垣小百合(浅田美代子)翔太朗を夜間担当する新人看護師(21歳?)
- 石原祐二(板尾創路)翔太朗の担当医。
- 山根ミク(ベッキー)看護師。
- 野田千鶴子(上地春奈)アリサ担当の看護師。
- 松井時雄(木村了)榎田記念病院313号室の入院患者。腫瘍マーカーが高い(入院期間:3週間)
- 津田八郎(山本浩司)榎田記念病院313号室の入院患者。肝機能障害(入院期間:6か月)
- 滝中良一(橋本淳)榎田記念病院313号室の入院患者。椎間板ヘルニア(入院期間:3か月)
- 後藤田健斗(森田甘路)榎田記念病院313号室の入院患者。肝硬変(入院期間:4か月)
- 下塚半太(ラバーガール大水洋介)榎田記念病院313号室の入院患者。眼窩底骨折と肋骨骨折(入院期間:2か月)
- 工藤文世(池田鉄洋)古岡警察署 刑事。
- 加藤桜(堀口紗奈)古岡警察署 刑事。
- 謎の老婆 三上多恵(藤夏子)
- 山之内優馬 (2丁拳銃 小堀裕之)プロデューサー
- 榎木田玲子(渡辺真起子)榎田の現在の妻
- 宇多川悟(長野克弘)三上多恵をトラックでひいた運転手
- 遠山健二(岩本淳)榎木田病院広報係
- 三上誠一(大門崇)
ドラマ【赤いナースコール】最終回12話ネタバレ感想
榎木田病院の医師 石原祐二(板尾創路)がチャイコフスキー犯であることを認め、刑事の工藤は殺害された相棒 加藤(堀口紗奈)のものであった手錠を、その手にかけます。
騒ぎの中、313号室の最後の患者となった春野翔太朗(佐藤勝利) のことが心配になったと、 三森アリサ (福本莉子)は、いそいで病室へと向かいます。
しかし、その途中、院内は突然停電に。
病院内はエレベーターも停止し、刑事たちも騒然としている中、アリサは身を隠すようにしながら走り続けます。
その頃、313号室に1人のこっていた翔太郎は、暗闇の中に西垣小百合(浅田美代子)の姿を見つけ、驚きます。
西垣が「自家発電が発動するはず」と言うと、照明がつくように。
チャイコフスキー犯が石原だったこと。
また、加藤殺害時、鎮静剤のようなもので自由を奪ってから、キスをしたと思われるということを伝えると、西垣は「きもっ」と嫌悪をあらわにするのでした。
薄れゆく意識の中で、工藤に発見してもらえると信じ、加藤が口を拭って廊下につけたのでは?
と翔太郎が考察を披露すると、西垣は「あんないかにも怪しそうな人が犯人だったなんて、がっかりですね」と言います。
「意外な人が犯人なんてドラマの世界だけだ」と言う翔太郎。
車いすを押して欲しいと頼む翔太郎ですが、西垣は「これから福山雅治のヒトツボシのCDを買いに行かなきゃいけない」と、真剣な様子で断り、何かあったらナースコールを押したら?と不敵に笑うのでした。
うっ!
さすが秋元康さん!
先週、私が言っていた文句を聞かれていたのか?と思うほど、視聴者の気持ちをつかんでおりますね。
大どんでん返し間違いなしです。
しかしここで「ヒトツボシ」のネタをぶっこんでくるとは(笑)
「ヒトツボシ」は、映画ガリレオ【沈黙のパレード】の主題歌で、めっちゃいい曲です💿
西垣と入れ替わりに、翔太郎の元を訪れたのは榎木田院長でした。
怯える翔太郎は、ナースコールをさぐります。
笑いながらチャイコフスキー犯について語る榎木田は、翔太郎の様子を見て、ナースステーションには誰もいないと、呼んでも無駄だと告げます。
病院長が自分たちを313号室に集めたのかを聞く翔太郎に、榎木田は「どう思う」とニヤニヤするばかり。
その頃、エレベーターのボタンを押すアリサは、病院長の妻 玲子(渡辺真起子)から「まだ動かないわよ」と声をかけられていました。
自分が病院の理事長であることを明かした玲子は「あなたとお話したいことがあります」とアリサに言います。
翔太郎のもとへ急ぐアリサが断ろうとすると「時間がない。謝っておかなくてはならないことがある」と玲子はアリサの腕をつかんで引き止めます。
玲子から翔太郎がどんな人物か聞かれたアリサは「優しくて誠実な人です」と答えます。
そんなアリサに「(翔太郎を)愛しているのね」と確認した玲子は、なぜ翔太郎が実際にあった殺人事件をモチーフとした脚本を書いたのか?とたずねます。
被害者や遺族の事を考えなかった行為を「2次被害」と呼んだ玲子に、アリサは病院長が翔太郎を恨んでいるのかと聞きます。
しかし玲子は、自分も病院長に質問したことがあるが、答えてもらえなかったと答えます。
そして、病院長は全てが終わったら、自殺するであろうとも…。
玲子がアリサに謝りたいのは、おそらくアリサを2次被害にこれから合わせてしまうであろうという件についてでした。
そして、最後の1人である翔太郎は、今頃、病院長が殺していると思うと…。
慌てて席を立ち、アリサは翔太郎の元へと向かいます。
一方、工藤は、連行する石原に「加藤を殺す必要はなかっただろう?」と問います。
それ対して石原は「人を殺すことに必要性などない」と答えました。
石原が加藤を殺した理由は「生き生きしていたから」
現場に通りかかった看護師 野田千鶴子(上地春奈)の提案により、火葬してしまうことを笑いながら決めていたのでした。
313号室では、翔太郎が病院長から、町田のコンビニの駐車場で殺された事件の被害者が、病院長の息子であったことを聞いていました。
息子の名前は三上誠一(大門崇)。
誠一は、西垣との間にうまれた子どもで、実子に恵まれなかった玲子も我が子のように育ててくれたと言います。
榎木田の息子 三上誠一(大門崇)が殺害された事件とは?313号室に翔太朗(佐藤勝利)たちが集められた理由(動機)
優秀だった誠一が、医学部に入った頃のこと。
コンビニを訪れた誠一は町田のコンビニで買い物をしていました。
誠一が会計をしていると、店内でタバコを吸う戸賀沼工務店の作業員 新沼亮太(髙橋里恩)があらわれ、誠一は外で吸うように注意します。
コンビニの店員をしていたのは、後藤田健斗(森田甘路)。
店内では、松井時雄(木村了)もその様子を見ていました。
嫌がらせのように煙を吹きかけた新沼亮太は、誠一の後を追い暴行を加えます。
車で待っていた戸賀沼工務店の同僚たちも加わり、リンチ状態になったところを、滝中良一(橋本淳)は弁当を食べながら眺めていました。
コンビニの隣にあった焼肉店から出てきた下塚半太(ラバーガール大水洋介)も、単なる喧嘩だと思い「触らぬ神に祟りなしだ」と傍観します。
松井時雄(木村了)にいたっては、暴行されている誠一の様子をカメラにおさめていました。
「警察に通報しないと」というアルバイト女性に、後藤田健斗(森田甘路)は「関わると逆恨みされる」と見てみぬふり。
「間違っていることは、間違っていると誰かが言わないと」と訴える誠一に、新沼亮太は車から電動のこぎりを出してきて、殺害してしまったのでした。
松井時雄(木村了)後藤田健斗(森田甘路)下塚半太(ラバーガール大水洋介)滝中良一(橋本淳)は、榎木田の息子の殺害の現場に居合わせており、見てみぬふりをしたのです。
松井時雄(木村了)が撮影した動画がマスコミに公開されたことにより、誠一の事件は「正義漢殺人事件」と名付けられ、被害者の自業自得であるかのように騒がれることに…。
津田八郎(山本浩司)は事件について「正義と言う名の自己満足」という記事を出したことにより、榎木田は息子が暴行を受けている間、見てみぬふりをしていた人間がいることを知ります。
そして、津田八郎(山本浩司)がでっちあげた記事をネタをドラマにした人間…それが翔太郎と山之内優馬 (小堀裕之)だったのでした。
アルバイトの女性 王李静 は外国人で、国に帰ってしまったので、人に頼んで殺害してもらったと話す榎木田。
病院は横のつながりがあるので、患者を集めるのは造作もないこと。
病院に縁のない人間は、翔太郎のように病院に担ぎ込まれるように仕向けたと言うのが、313号室に翔太郎たちが集められた動機と方法でした。
翔太郎にたいし、どのように犯行を行ったか説明していく榎木田…。
西垣(浅田美代子)VS玲子(渡辺真起子)
一方、病院内では、誠一の実母である西垣が、玲子に対し「あなたが私と誠一を引き離したから息子が死んでしまった」と迫ります。
「自分のお腹を痛めていないから」と言う西垣に「私だって我が子のように育ててきた」と玲子は平手打ちをします。
しかし、納得のいかない西垣は「誠一を返してよ」と、玲子に釘打ち機を向け、殺害。
自分自身も返り討ちにあい、倒れるのでした。
看護師 野田千鶴子(上地春奈)が殺害された理由
チャイコフスキー犯である石原は、自分が起こしている殺人事件とセットで榎木田の復讐が扱われるようになったことにより、便乗殺人を犯したとパトカー内で語り始めます。
松井時雄(木村了)が好意を寄せていた購買部の江口や、面倒になってきた看護師の野田千鶴子(上地春奈)を殺害したのは、石原だったのです。
石原は、体の関係がある野田千鶴子の耳にイヤフォンをさした後、チャイコフスキーを流して、窓から突き落としていました。
それとともに、病院の殺人鬼と競いたくなった石原は、広報係の遠山健二(岩本淳)を窒息死させたとのこと。
しかし、石原は「これは正式な取り調べではなく、興奮で心神喪失した容疑者の発言」と笑うのでした。
榎木田の母 三上多恵(藤夏子)の殺害動機
アリサに接触し、宇多川悟(長野克弘)にトラックでひき殺されてしまった榎木田の母 三上多恵(藤夏子)。
榎木田が指示をしたことによる結果でしたが、その動機は、復讐をしても孫の誠一は喜ばないと考えていた多恵が、息子である榎木田のやっていることを知りすぎてしまったからというものでした。
腎臓に疾患があったため、どのみち母親は長く生きられなかったと語る榎木田。
宇多川悟(長野克弘)をホルマリン漬けにしたのは榎木田のやったことでした。
翔太郎の元へとやってきたアリサは…
313号室へとたどり着いたアリサは、翔太郎に駆け寄ろうとします。
「そこで止まりなさい」という榎木田の手には、電動のこぎりが!
すると榎木田は「春野翔太朗くんは逃げられるでしょうか?」とクイズを出します。
足を骨折しているはずの翔太郎が逃げられるわけがないと、怒るアリサ。
しかし榎木田は「本当にそうかな?」と電動のこぎりを喉元へと突きつけます。
アリサに対し「一人で逃げろ」と叫ぶ翔太郎は、動くことができず、本当に怪我をしていると証明されます。
が、榎木田が電動のこぎりをふりあげた瞬間、銃声が。
榎木田の肩口を撃ったのは、駆け付けた工藤でした。
車いすに翔太郎をのせたアリサに、工藤は逃げるように指示をします。
エレベーターで二人きりになると、翔太郎はアリサに
「刺していいよ、そのナイフで」
と驚くべきことを言い出します。
殺された三上誠一の恋人がアリサの姉 藤森渚(岬あかり)だという翔太郎。
翔太郎は、町田のコンビニ殺人事件が、全ての始まりだと知った時に、そのことを知ったのでした。
三森アリサ(福本莉子)の本名は、藤森アリサだったのです。
姉の渚は、コンビニで行われた現場検証で、犯人の新沼亮太を車で襲います。
それにより、新沼亮太だけでなく、渚も即死。
アリサの父親は自殺し、母親は重度の精神障害により入院中でした。
ある日の事、何もやる気がなくなってしまっていたアリサのもとに、榎木田から復讐劇がもちかけられます。
翔太郎との出会いも、全て最初から仕組まれたものでした。
復讐を誓って近づいたものの、少しずつ翔太郎にひかれていったアリサの気持ちを察した榎木田は、顔に大怪我をしたとし、翔太郎と接触しないように図ります。
しかし、引き離されたことにより、余計に翔太郎への想いを募らせたというアリサ。
そんなアリサに「復讐をやりとげてくれ」と、翔太郎はナイフを首元へと突きつけます。
一瞬、エレベーター内の電気が消えた瞬間、アリサは自らの腹部をナイフで刺していました。
やがてエレベーターの扉が開くと、そこには呆然としている祥太郎と、血まみれのアリサの姿が…。
一方、警察が313号室へと突入すると、なんと刑事の工藤が電動のこぎりで真っ二つにされていました。
病院内では、工藤の下半身を引きずりながら、榎木田が歩いています。
その前に、車いすに乗った翔太郎がアリサを抱えて現れました。
近づいていく榎木田と翔太郎…(赤いナースコール 最終回 終わり)
ドラマ【赤いナースコール】最終回12話感想+ちょっと考察
ん?
最終回の終わり方は何だ?
秋元康さんがてがけた「あなたの番です」では、犯人である黒島ちゃん(西野七瀬)の重要なストーリーがHuluで独占配信されていたので、【赤いナースコール】も同じ手でくるのか?と思ったら、そうでもないもよう。
ひょっとしたら、【赤いナースコール】続編かスペシャルをやるのかな?
というような、何とも中途半端な終わり方をしました。
チャイコフスキー犯の石原ならともかく、復讐のために殺人をしていた榎木田が、最後に工藤を殺害したのには納得がいきません。
個人的に復讐には、被害者家族なりの正当性があると思っているので「やりたくなる気持ちはわかる」のですが、榎木田が工藤を殺害するのは自己保身でしかないので(今のところ)、なんか超ムカつきました。
復讐に正当性があるとは言うものの、松井時雄(木村了)と津田八郎(山本浩司)の2人は復讐のターゲットとされてもしかたないですが、傍観者であった(見てみぬふりをしただけ)の、滝中良一(橋本淳)後藤田健斗(森田甘路)下塚半太(ラバーガール大水洋介)については、あれほど残虐に殺されるほどの罪を犯したのだろうか?という疑問が残ります。
これはいじめ問題と一緒で「見ているだけでも罪」というやつの、究極バージョンと言えそうですが、人には自分を守りたいという本能がありますからね。
誠一の「間違っていることは、間違っていると誰かが言わないと」という意見は正しいけれど、マナーやモラルが通用しない相手を見極めないと、やはり恨みを買うだけ…というのが現実だと思ってしまいます。
そもそもコンビニの中のルールは、誠一が守らせるべきものだったのでしょうか?
コンビニ内に「禁煙」と書いてあるかどうかは意識したことがありませんが、注意すべきかそうでないかは、お客さんが決めるべきものではなく、店側が判断するもののように思います。
まぁ、喫煙者が続出するようなコンビニなんて、お客さんの足が遠のくこと間違いないので、対処はした方がいいですけどね。
それはさておき、「正義漢殺人事件」はともかく「正義と言う名の自己満足」と書いた津田八郎(山本浩司)には、ただただ「ばかやろ~!」と言いたいです。
と同時に、世の中で事件が起きた時、偏った考え方を断定的に発言することの怖さも感じました。
翔太朗(佐藤勝利)も、自分の書いた脚本がまさか被害者を傷つけているとは、考えも及ばなかったことでしょう。
また、西垣小百合(浅田美代子)が、榎木田玲子(渡辺真起子)と対決し、どちらも倒れてしまったシーンも、どこかもやもやが残りました。
実母である西垣の苦しみや悲しみは痛いほどわかるけれど、冷たいように見えて、誠一をおそらく愛していたであろう玲子に八つ当たりをして殺してしまうのは、辛すぎます。
「奪った」と言うのなら、本当に恨むべきは元夫の榎木田本人ではないかと。
さんざん考察をしてきた【赤いナースコール】ですが、このドラマはどちらかと言うと「人怖」のカテゴリーに入る気がしました。
が「+ちょっと考察」と書いている以上、最後に考察を書いておくと、まず、アリサは生きているんじゃないかと思います。
翔太郎が車いすに乗った状態で、榎木田の方へと近寄って行ったのは、榎木田に手術を頼むため。
また、刑事の工藤が真っ二つにされたのにも、榎木田なりの理由があって欲しいです(←これは希望的観測ですが)
例えば、誠一の事件に関わっていた工藤の捜査に対する理不尽さが動機とか。
ところで、赤いナースコール最終回放送後に
え?どこが赤いナースコールなの?
と、タイトルに関する疑問が次々と寄せられております。
ナースコールを押しても看護師さんが来てくれない場合、患者が死ぬというジンクスが、榎木田病院内で広まったことからついたタイトルです。
たしか「赤い」は、ナースコールを押すと、ナースステーションで赤いランプが点滅するからでしたっけ?
ともかく翔太郎は、榎木田院長が313号室へと来た時、怯えながらもナースコールを結局押しませんでした。
なので、榎木田院長と対峙しても、きっと翔太郎は死なないで生還するんじゃないかな。
この考察が当たるか当たらないかは、シーズン2なり続編なりが制作されないことにはわかりません。
ぜひぜひぜひ、有料ではなく普通に続きを放送して欲しいですね!