先日、「八王子と怪談コトリバコに関連性があるのでは?」という山口敏太郎さんの説をご紹介いたしましたが、今回は川奈まり子さんによる八王子の心霊スポット動画を取り上げてみたいと思います。
動画のサムネイルが衝撃的で、八王子は【幽霊に会える街 心霊スポット国内最多】とのこと。
心霊スポットがたくさんあるのは知っていましたが、国内最多とは知りませんでした(笑)
そんな動画をだしている川奈まり子さん、いまや心霊系でご活躍中なのですが
- 元A〇女優さん
- 小説家
- 人権活動家
という、さまざまな顔をお持ちのお方です。
※画像は動画より切り抜かせていただいております
天下のウィキペディアには書いていないのですが、川奈まり子さんは小学生~成人を迎えるくらいまでを八王子で過ごしたと話しています。
しかも、かの有名な心霊スポット 絹の道【道了堂跡地】 付近を遊び場として育ったとか。
上の写真は、私自身が絹の道を歩き【道了堂跡地】も通ってきた時の写真ですが、あの辺りは【大塚山公園】という名もついているんですね。
【大塚山公園】には、今では座る人もいなくなってしまったであろう朽ちかけた木製のベンチや、藤棚のようなものもあったので、かつては子どもの声が響いたこともある公園だったのでしょう。
さて、八王子出身と言ってもよい川奈まり子さんですが、動画の中で独自の目線も入れつつ、八王子の心霊スポットを紹介してくれています。
「そこどこ?」と言ったマイナーな場所もあったので、Googleマップをチェックしてみました。
川奈まり子さんが紹介する心霊スポット|トンネル編
八王子トンネル1.2.3(八王子トンネル3兄弟)
「心霊スポット 八王子 トンネル」で検索されるほど有名な心霊スポットである八王子トンネル。
『八王子トンネル3兄弟』『八トン三兄弟』とも呼ばれています。
Googleマップで「八王子トンネル」と検索しても、全然関係ない場所が出てくるので要注意。
心霊スポットとしての八王子トンネルは、冒頭で書いた道了堂跡地に近い場所に3兄弟ともあります。
ただし、八王子トンネルの1&3は、廃トンネルになっており、見つけること自体も困難だとか。
唯一現役の八王子トンネル2は、八王子みなみ野に住んでいた私も時折利用していましたが、怖いというより、危ないんですよ。
「あっちから車がきませんように~」と思いながら、車を走らせるんですが、どの運転手も同じこと考えているようで、かっ飛ばしてくる車多数…。
私にとっては、違う意味で「怖いトンネル」でした。
心霊スポットを探しているのかどうかはわかりませんが、この付近で、少年がたった一人で藪の中へ侵入して行くのを見かけたことがあります。
昼間でしたし、自転車置いて入っていったので、その子は霊ではなく生きた人…「怪我しそうで危ないからやめとけ」と思った記憶がよみがえりました。
旧小峰トンネル
アアアアアアアアア旧小峰トンネルかわええ!2002年までバスが通ってたなんて胸アツだわ。
(宮崎勤の事件で悪い意味で有名になってしまったがな。) pic.twitter.com/wLIbndc4PA— 永田沙希 規制垢 (@5ntr4) October 21, 2015
旧小峰トンネルという名の通り、現在小峰トンネルは新小峰トンネルとなっており、旧の方は車が通ることはできません。
Twitterの画像を見てわかるように、狭くて不便そう…当時はバスも通っていたというのですから、運転手さんの技術に感服いたします。
八王子1&3トンネルとは違い封鎖はされておらず、徒歩&自転車だったら通ることができるということで、心霊スポットファンが大勢訪れている旧小峰トンネル。
もともと女性の霊が現れるとされていたのですが、宮崎勤が幼い子供を手にかけた恐ろしい事件のせいで、少女の霊もあらわれると、さらに有名になってしまいました。
実際に宮崎勤が旧小峰トンネルで犯行を行ったわけではないようなので、心霊マニアから噂が広がった結果と言えそう。
女性の霊は誰だかわかりませんが、子どもが霊になって、あんな寂しい場所にのこっていると考えたくないです…。
トンネルの中にぬいぐるみがあったとのツイートもありますが、ご供養のためにおかれたものか、あるいはやらせかもしれません(ツイートしていたのが心霊系の方だったので)
川奈まり子さんの動画の中で、肝試しに行ったカップルが子どもの霊を見た後、酷い目にあったお話が語られているので、訪れるなら、それなりの覚悟が必要かと思われます(というか、その怪談に出てくる運転手さんが一番お気の毒です💦)
湯の花(いのはな)トンネル
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トンネル心霊スポットのラストは、湯の花(いのはな)トンネルになります。
第2次世界大戦時、八王子は『八王子大空襲』と呼ばれる、大規模な空襲を受けました。
中でも、湯の花(いのはな)トンネルへの空襲はとくにひどく、湯の花(いのはな)トンネルにさしかかかろうとしていた満員列車をアメリカ軍が執拗に銃撃したという事件で、ウィキペディアにも、その悲劇について詳しく説明されています。
【湯の花トンネル列車銃撃事件】
湯の花トンネル列車銃撃事件(いのはなトンネルれっしゃじゅうげきじけん)は、第二次世界大戦末期の昭和20年(1945年)8月5日正午過ぎに東京都南多摩郡浅川町(現・八王子市裏高尾町)内の運輸省鉄道総局(国鉄。現・東日本旅客鉄道:JR東日本)中央本線、湯の花トンネル[1]でアメリカ軍のP-51戦闘機複数機が満員状態の列車に対して執拗な機銃掃射を加え、多数の死傷者が発生した事件である。Wikipediaより
この事件で亡くなった方の霊が現れると言うのが、湯の花(いのはな)トンネルを心霊スポットとした所以となります。
湯の花(いのはな)トンネルのすぐ近くには梅の名所 湯の花梅林があり、梅の季節には高尾梅郷梅まつりも催される観光スポットなのですが、そのような悲しい歴史があったとは、今まで知りませんでした。
以前、この近くの隠れ家的お蕎麦屋さんへ行った際「何とも言えない独特の雰囲気が漂っているなぁ」と思いましたが、心霊スポットのすぐ近くだったとは…。
とても悲しい事件ではありますが、犠牲になった方々のために 供養塔や慰霊碑も作られているので、その魂はきっと成仏しているのではないかと信じたいです。
川奈まり子さんが紹介する心霊スポット|山 編
呼ばわり山(今熊山)
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呼ばわり山と検索すると、八王子と相模原の情報が出てくるのですが、川奈まり子さんが動画で語っている呼ばわり山は、今熊山のことになります。
今熊山というと、山頂にミツバツツジが美しいと名高い今熊神社があります。
また、今熊山頂から北に下ると雄滝、雌滝の一対の滝(金剛の滝)があり、ちょっとした秘境が存在しています。
呼ばわり山という名の通り、失踪した方を呼び寄せる霊山とされていたのが今熊山。
相模原の呼ばわり山の情報を調べたところ、かつて広大な原っぱであった相模原台地は、背の高い草が生い茂り、目印とするものがなかったため、足を踏み入れると方向感覚を失い、行方不明者が続出したとか。
そこで、昔の人たちが人工的に山を作り、目印とし呼ばわり山を作ったとされています。
山って作れるんですね…(・・?
それはさておき、失踪した方を呼び寄せる⇒死者を呼び戻す に転じ、呼ばわり山が心霊スポットとされたもよう。
失踪した方が亡くなっているケースは少なくないので、生者を探そうと呼んだつもりが、死者となって帰ってきてしまったという物語が発生するのは不思議ではありません。
高尾山
「八王子の山は?」と聞かれれば、誰もが即答するであろう「高尾山」も、川奈まり子さんは心霊スポットだと言います。
山と怪談は切っても切れない関係があるので、当然とも言えますね。
山は、私たちに様々な恵みをもたらしてくれる一方で、災害や事故などの原因ともなる、まさに「神」的な存在。
※神は人間だけにとって都合の良い存在ではないので、命を奪う事もありますね…。
神社もそうですが、神が関わる場所の多くはパワースポットでありながら、心霊スポットでもあることが多いです。
また、神に関係なくとも、高尾山では自ら命を絶つ方も、けっこうたくさんいらっしゃいます(高尾山でバイトしていた方によると、ご遺体が見てみぬふりをされるケースもあるとか…人の方がよっぽど怖い)
ミシュランの影響ですっかり美しく整備された1号をケーブルカーなどを使って登る分には、遠足気分でOKですが、うっかり別のルートへと入ってしまい、足でもすべらせようものなら、最悪命もとられるというのが、高尾山です。
私はと言えば、命はとられませんでしたが、爪を何度かひっぱがす羽目になりました。
ということで、高尾山が八王子の心霊スポットというのは、まさに納得のいくお話だと思います。
川奈まり子さんが紹介する心霊スポット|橋 編
陵北大橋
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陵北大橋は、大変見通しが良く、そこからみる景色は八王子100景とされているほど。
にもかかわらず、事故が多発するがゆえに心霊スポットとされている残念な場所が陵北大橋です。
陵北大橋で起きた交通事故で亡くなった女性の霊が、夜になると、女性の幽霊が橋の下から這い上がってくる…というのが、陵北大橋における有名な怪談の一つ。
女性の幽霊が出るかどうかはともかく、見通しの良い橋なのに事故が起きると言うのは、実はおかしくもなんともないお話なんですね。
見通しが良い=安全という無意識が、事故を起こす一因ともいわれています。
常識のある運転手であれば、見通しが悪い道では減速するので、万が一事故が起きても、大惨事にはなりにくいので、逆があっても何の不思議もありません。
また、コリジョンコース現象といって、人は動いていないものを認識しずらい特性を持っているとか。
なので「素晴らしきかな 八王子100景」などと言って、ほわほわした気持ちで運転していると事故ってしまう可能性があるわけですね。
ましてや夜「幽霊いるかな」なんて陵北大橋を車で渡ろうものなら…そりゃ、事故るわ!というお話かもしれません。
東秋川橋
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東秋川橋は、八王子のはじっこ、あきる野市との境界にある橋になります。
橋のすぐそばに「秋川ふれあいランド」というバーベキュー場があり、カワセミなどの野鳥も観察できる素敵なスポットです。
が、山と同様、川もやはり「畏れ」を忘れてはいけない存在。
かつて「秋川ふれあいランド」では、バーベキュー中に7歳のお子さんが遊泳禁止の川でおぼれてしまい、命を落とすという事件がありました。
当時、遊泳禁止にも関わらず、川で遊んでいた人が多数いたようですが、川って本当に怖いですよ。
私の弟は、川で潜水をしていた少年に足をひっかけられ、私の目の前でおぼれそうになったことがあります。
私が見ていたので、両親を呼び、事なきを得ましたが、気が付かなかったら今頃あっちの世界にいたかもしれません。
もちろん、そこは遊泳禁止の場所ではありませんでしたよ。
その事件以外にも、東秋川橋ふきんの川では、数年に1度くらいの頻度で、水の事故が起きているとか。
ある意味、人の集まる川は全て心霊スポットと思い、注意しておいた方が無難かもしれませんね。
なかよしこ線橋(旧学園踏切)
なかよしこ線橋は、八王子高校のすぐ近くにある線路をまたぐ橋になります。
現在は橋になっていますが、かつては学園踏切と呼ばれた踏切があり、事故や自殺が多発した場所。
最も有名な心霊話としては、なかよしこ線橋が踏切だった頃、列車事故でバラバラになってしまったご遺体の頭部が、学校のプールで発見され、ニヤリと笑ったとか。
これは都市伝説のような気がしますが、この踏切で人身事故が多発したのは間違いないようです。
駅から近い踏切は人身事故が起きやすいんですよね…。
しかも、なかよしこ線橋から最も近い駅は西八王子駅になります。
そう、10年間での飛び込みをした人数が最も多いと発表された過去がある西八王子駅です。
飛び込みの原因として、西八王子駅で流されている 夕焼け小焼けのメロディーがあげられていますが、個人的にそれは「ありかな」と思っています。
私は外で「夕焼け小焼け」を聞くと、早くおうち帰りたいよぉと泣きたい気分になるので。
作詞をした中村雨紅の生家が八王子にあることから、夕焼け小焼けを流している西八王子駅…こだわりたい気持ちはわかりますが、駅のホームで流すのはとりあえずやめてみたほうが良いかもしれないですね。
川奈まり子さん著【八王子怪談】
以上が、川奈まり子さんが動画で紹介していた八王子の心霊スポット【トンネル・山・橋】編になります。
実は、川奈まり子さんの八王子心霊スポット動画は、まだ続きがあるんですね…。
【トンネル・山・橋】編だけでも、かなりのボリュームになりましたが、八王子にはまだまだ有名な心霊スポットがあるので、残りの動画もまたの機会にチェックしていきたいと考えています。
さて、八王子出身で、八王子の怪談をたっぷり知っている川奈まり子さんは『八王子怪談』という、直球なタイトルの本も出しており好評発売中です。
amazonでは試し読みも出来るので、興味のある方はチェックしてみて下さい。
八王子怪談読んだので記事を書きました↓
心霊スポットへ行く際に…
心霊スポットを知るということは「忘れてはいけない歴史や文化」を知ることにもつながる部分が多いかと思います。
例えば、沖縄などの心霊スポットは、戦争の歴史などを考えざるを得ないですよね。
心霊を入り口として、日本の歴史や文化に興味をもつことは、意味のあることであると考えています。
川奈まり子さんも動画の中で、八王子空襲などについて語っているので、興味を持った方はぜひ記事のトップへ戻り、動画をじっくり聞いてみて欲しいなと思います。
心霊スポットを紹介して「行くな」とは言いませんが、肝試しをするためだけに大勢で訪れ、夜中に大騒ぎしてご近所の方に迷惑をかけたり、建造物などを破壊したりする行為は絶対にしないでくださいね。
そんなことをして「たたられる」「呪われる」「憑りつかれる」という結果になっても、仕方がありません。
そもそも、心霊スポットと言われる場所の多くは、事故や事件が起こりやすい環境にあることが多々あります。
くれぐれも心霊スポットを訪れて、ご自分が心霊にならないように気を付けて下さい👻